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屋上防水工事

長尺シートとは?メリット・施工方法・費用まで徹底解説!

足音が気になる、廊下が滑りやすい、掃除がしにくい。そんな悩みを抱えるマンションや施設におすすめなのが長尺シートです。滑りにくく、音も吸収し、美観も保ちやすい長尺シートは、機能性とコストのバランスが取れた床材として注目されています。

とはいえ、「どんな施工が必要?」「どのくらい費用がかかる?」「どんな場所に向いている?」など、採用するにあたっての疑問も尽きません。

本記事では、そんな不安を解消するために、長尺シートの特徴から施工手順、費用相場までわかりやすく解説しています。また、メリット・デメリットも紹介しているので、ぜひ最後までご覧ください。

長尺シートについて初めて聞いた方や、検討中の方にとって導入の参考になれば幸いです。

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長尺シートとは?基本的な概要と用途

長尺シートとは、主に塩化ビニル樹脂(塩ビ)を主成分とした厚手のシート状床材で、防滑性や遮音性に優れているのが特徴です。製品によってはクッション性や抗菌加工が施されており、安全性と快適性が求められる場所で多用されています。

「長尺」とは、幅広で長さのあるロール状シートを意味し、施工時の継ぎ目が少なく、美観と耐久性を両立できます。表面にはエンボス加工やノンスリップ処理がされていることが多く、歩行時の安全性にも配慮されています。

さらに、防水性が高いため、屋外や半屋外空間にも適しており、メンテナンスも容易。長寿命かつコストパフォーマンスに優れた床材として高く評価されています。

主な用途

長尺シートは、以下のような施設やスペースで広く採用されています。

  • マンションの共用廊下・階段:滑りにくく、騒音を軽減し、見た目も美しい仕上がりに。
  • 商業施設の通路:通行量の多い場所でも劣化しにくく、清掃性にも優れる。
  • 福祉施設・病院の床:転倒リスクの低減と衛生管理のしやすさから採用される。
  • 公共施設の出入り口:防水・耐候性が求められる場所に適している。

長尺シートのメリットとデメリット

長尺シートには多くの利点がありますが、使用場所や条件によっては注意すべき点もあります。ここでは、長尺シートのメリットとデメリットについて、それぞれ詳しく見ていきましょう。

長尺シートのメリット

防滑性が高く安全

長尺シートの大きな特長の一つが防滑性の高さです。表面に滑り止めのエンボス加工が施されていることが多く、雨の日でも足元が滑りにくいため、高齢者や小さな子どもがいる施設や集合住宅での安全性を高めてくれます。

遮音性に優れている

歩行音や物音を抑える遮音性も長尺シートの強みです。とくにマンションやアパートなどの共同住宅では、上下階の騒音トラブル防止に効果を発揮します。静かな生活環境づくりに貢献できる素材です。

耐久性・耐摩耗性が高い

厚みがあり、摩耗にも強いため、人通りの多い場所でも長期間にわたって使用できます。定期的なメンテナンスを行うことで、10年以上の耐用年数を保つことも可能です。

デザインが豊富

長尺シートには、木目調、石目調、タイル調など多彩なデザインが揃っています。内装との調和を考慮したコーディネートが可能で、機能性だけでなく見た目にもこだわりたい空間に適しています。

メンテナンスが簡単

汚れが付きにくい素材であることに加え、継ぎ目が少ないためゴミやホコリが溜まりにくい構造です。日常の清掃も簡単で、美観を長く保つことができます。

長尺シートのデメリット

紫外線に弱い

長尺シートは紫外線にさらされ続けると、色褪せや表面劣化が進行しやすくなります。屋外の直射日光が当たる場所で使用する場合は、紫外線対策が必要となるでしょう。

下地の影響を受けやすい

施工時の下地処理が不十分だと、シートが浮いたり剥がれたりする恐れがあります。凹凸やひび割れのある床面には適切な処理が不可欠です。

施工に技術が必要

シートの敷設には下地処理、接着剤の選定、圧着、コーキング処理など多くの工程があり、確かな施工技術が求められます。そのため、DIYでの施工には向かず、基本的にはプロの業者に依頼する必要があります。

長尺シートの施工手順と工期の目安

長尺シートは、美観や安全性を高める床材として注目されていますが、その性能を最大限に引き出すためには正しい施工が不可欠です。ここでは、一般的な施工手順と工期の目安について、工程ごとに詳しく解説します。

長尺シートの施工手順1.下地の調整・清掃

施工前に行うべき最初の作業が下地処理です。埃や油分、水分があると接着不良の原因となるため、入念に清掃を行います。また、コンクリート床に凹凸やひび割れがある場合は、モルタルなどで平滑に補修し、長尺シートの密着性を高めます。

長尺シートの施工手順2.接着剤の塗布

下地の状態を整えたら、専用の接着剤(通常はアクリル系やウレタン系)をローラーやクシベラを使って均一に塗布します。温度や湿度によって接着剤の乾き具合が変わるため、施工環境の管理も重要です。

長尺シートの施工手順3.シートの敷設・圧着

接着剤が適度に乾いたら、長尺シートを慎重に敷設します。シート同士の継ぎ目は重ね貼りやジョイントカットによって目立たないように処理されます。敷設後は専用のローラーで圧着し、空気やシワが入らないようしっかりと固定します。

長尺シートの施工手順4.端部・継ぎ目のコーキング

最後に、壁際や継ぎ目部分にコーキング材(シーリング)を施します。これにより防水性が高まり、埃や水分の侵入を防ぐことができます。また、仕上げとしての見た目も向上します。

長尺シートの施工手順5.工期の目安

工期は施工面積や現場条件により異なりますが、一般的な集合住宅の廊下20〜50㎡程度であれば、1〜2日程度での施工が可能です。階段や複雑な形状が多い場合は、さらに時間がかかることもあります。

長尺シートの費用相場と価格帯

長尺シートの導入を検討する際に気になるのが費用です。ここでは、材料費・施工費を含めた相場感を把握できるよう、㎡あたりの価格目安や階段部などの特殊箇所での割増についても紹介します。予算の計画に役立つ情報を確認しておきましょう。

項目単価目安(税別)
材料費約3,000〜5,000円/㎡
施工費約2,000〜4,000円/㎡
合計約5,000〜9,000円/㎡

※階段や段差部、端部処理が多い場所は割増になることがあります。

長尺シートと他床材との比較

床材選びでは、長尺シートだけでなく、タイルや塗装仕上げなどの選択肢もあります。それぞれの素材が持つ性能や価格帯を比較することで、使用環境に最適な床材が見えてきます。

ここでは、防滑性・耐久性・見た目・コストの観点から違いをわかりやすく解説します。

項目長尺シートタイル塗装仕上げ
防滑性
意匠性
価格
耐久性

長尺シートはバランスの取れた性能を持ち、コストパフォーマンスに優れた素材として選ばれています。

長尺シート施工に向いている場所・ケース

長尺シートは、その機能性とデザイン性の高さから、さまざまな施設や建物で重宝されています。ただし、どのような環境でその性能が特に活かされるかを把握することが、より効果的な導入につながります。ここでは、代表的な施工場所とその理由について詳しく解説します。

集合住宅の共用部分

マンションやアパートの廊下・階段などの共用部では、日々多くの人が行き交い、足音や振動が問題となることがあります。長尺シートは遮音性に優れており、騒音トラブルの軽減に貢献します。また、防滑性が高いため、雨の日でも安全に歩行でき、高齢者や子どものいる世帯にも安心です。

商業施設・店舗

人の出入りが多く、見た目の美しさと耐久性が求められる商業空間では、長尺シートの意匠性と強度が大きなメリットになります。木目調や石目調などのデザイン性により高級感を演出できる一方で、汚れに強く、掃除の手間も少ないため、メンテナンスコストの削減にもつながります。

公共施設・学校

学校や公共施設では、衛生管理のしやすさと安全性が重視されます。長尺シートは抗菌加工が施されている製品もあり、衛生的な環境を保ちやすいのが特長です。また、床面が滑りにくく、転倒リスクを抑えるため、多くの人が出入りする施設にも適しています。

長尺シートについてよくある質問(FAQ)

ここでは、長尺シートについてよくある質問をまとめているので、参考にしてみてください。

Q1. 長尺シートと塩ビシートの違いは?
→ 塩ビシートは薄手で接着力も弱く、主に内装や家具向け。長尺シートは厚手で防滑・遮音・耐摩耗などに優れ、床材専用です。

Q2. DIYで施工できますか?
→ 下地処理・圧着技術が必要なため、専門業者に依頼するのが一般的です。

Q3. どれくらいの耐用年数がありますか?
→ 通常は10〜15年程度が目安ですが、使用環境により異なります。

まとめ|長尺シートは安全・快適な床仕上げ材

長尺シートは、防滑性や遮音性、耐摩耗性といった高い機能性を兼ね備えた床材であり、集合住宅や商業施設、公共施設などさまざまな場所で活用されています。継ぎ目が少なくメンテナンス性にも優れているため、美観を保ちやすく、清掃の手間も軽減できます。

また、豊富なデザインバリエーションがあるため、空間に合わせた意匠性の高い仕上がりも実現可能です。施工には専門的な技術が求められますが、適切な手順で施工すれば、10年以上にわたり快適な環境を維持できる優れた素材です。

床材選びにおいて、安全性と長期的なコストパフォーマンスの両立を重視するなら、長尺シートは非常に有力な選択肢の一つとなるでしょう。

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