今回の記事では防水工事の種類を比較し、それぞれの特徴や耐用年数、費用相場について紹介します。
防水工事にはどのような種類があるのか、そしてそれぞれの工法にどのような特徴があるのか詳しく見ていきましょう。
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目次
防水工事の種類と特徴
建物の屋根や壁、床など、さまざまな部位において防水工事は重要です。
防水工事にはさまざまな種類があり、それぞれの工法には異なる特徴やメリットがあります。
本記事では、代表的な防水工事の種類とその特徴について紹介します。
防水工法 | 特徴 |
---|---|
ウレタン防水 | 柔軟性が高く、シームレスで複雑な形状にも対応可能。 施工が簡単でコストが低い。 |
シリコン塗膜防水 | 耐候性が高く、汚れにくい。 長期間の防水効果を発揮。 |
FRP防水 | ガラス繊維と樹脂を組み合わせて強固な防水層を形成。 耐衝撃性が高く、軽量で耐薬品性に優れる。 |
アクリル防水 | 価格が安く、扱いやすいが耐久性はやや劣る。 |
塩ビシート防水 | 施工が比較的簡単で、軽量、補修が容易。 |
エポキシ防水 | 高い接着力と耐薬品性を持つ。強固な防水層を形成。 |
アスファルト防水 | 高い耐久性、熱による融着が必要。 広い面積に適しており、長期間の防水効果を発揮。 |
セメント系防水 | 耐久性が高く、水圧に強い。 |
塗膜防水 | 液状の防水材を塗布し硬化させて防水層を形成。 一体化した防水層を作り、柔軟性がある。 |
浸透性防水材 | コンクリート内部に浸透し、水分の進入を防ぐ。 見た目に影響を与えず、コンクリートの劣化を防止。 |
ウレタン防水
ウレタン防水は、ウレタン樹脂を使用して防水層を形成する工法です。
ウレタン樹脂は柔軟性に富み、耐候性や耐久性にも優れています。
そのため、屋上やテラスなどの広い面積や複雑な形状にも適しています。
ウレタン防水のメリット
ウレタン防水工事は、柔軟性と耐久性に優れています。
建物の熱膨張や収縮に対応し、長期間の使用に耐える特性があるのが利点です。
施工が比較的容易で複雑な形状や曲面にも適しているため、工期や施工コストを削減できる場合があります。
シームレスな防水層を形成するため、水漏れの可能性を低減できるのも特徴です。
さまざまな用途に適しており、建物の屋上や床だけでなくプールや浴室の防水にも利用されています。
ウレタン防水のデメリット
ウレタン樹脂はUVに対する耐性が比較的低いため、直射日光を受ける場所では劣化が進みやすいです。
また、一定の温度範囲での施工が必要であり、低温や高温の場所では施工が難しい場合があります。
価格も他の防水工法に比べて高価ですが、その耐久性や効果を考えるとコストパフォーマンスが高いと言える場合もあります。
定期的なメンテナンスが必要であり、特にUVにさらされる場所では定期的な塗り替えが欠かせないのがデメリットです。
シート防水
シート防水は、防水シートを使用して屋根や壁などの表面を覆う工法です。
シートは、ビチューメンや合成樹脂などの素材で作られており、耐久性や防水性に優れています。
施工が比較的簡単で、短期間で防水工事を完成させることができます。
シート防水のメリット
シート防水は、比較的簡単に施工できるため、工期や施工コストを抑えることができます。
また、シート自体が柔軟性があり、様々な形状や曲面に対応できるため施工の自由度が高いです。
シートを重ねることでシームレスな防水層を形成し、水漏れのリスクを低減できます。
さらに耐久性が高く、長期間の使用にも耐えられます。
シート防水のデメリット
シートの接着には専用の接着剤や溶剤が必要で、施工技術や熟練度が要求される場合があります。
また、シート自体が軽量であるため、風による破損のリスクもあります。
さらに、シートの劣化や破損が発生した場合は修理が難しく、一部のシートを交換する場合でも周囲のシートに影響を与えかねません。
定期的なメンテナンスが必要で、特にシートの劣化や破損が見られる場合は早めの修理や交換が必要です。
アスファルト防水
アスファルト防水は、アスファルト混合物を使用して防水層を形成する工法です。
アスファルトは耐久性に優れており、適度な柔軟性を持っています。
また、比較的低コストで施工することができるため、広く利用されています。
アスファルト防水のメリット
アスファルト防水工事は、耐久性が高く、長期間の使用に耐える特性があります。
非常に強固で、屋上や地下構造物の防水に適しています。
また、比較的低コストで施工できるため、コスト面でのメリットも大きいです。
さらに、施工が比較的容易であり、様々な形状やサイズに適用できるため、幅広い用途に利用されています。
アスファルト防水のデメリット
多くのメリットがある一方で柔軟性が低く、建物の熱膨張や収縮に対応しづらい特性があります。
そのため、変形しやすい建物や高温地域では、割れや浮きなどの発生も少なくありません。
また、施工時には高温である必要があり、作業環境や気候条件によっては施工が難しい場合があります。
アスファルトは紫外線に対する耐性が低く、劣化が早いのが特徴です。
定期的なメンテナンスが必要で、紫外線から保護するために定期的な塗装やコーティングが必要となることがあります。
FRP防水
FRP防水は、Fiber Reinforced Plasticという強化プラスチック製のシートを使用して防水層を形成する工法です。
FRPは軽量でありながら強度が高く、耐久性にも優れています。
また、柔軟性がありさまざまな形状に対応が可能です。
FRP防水のメリット
FRPは軽量でありながら強靭で、長期間の使用に耐えられるのが特徴です。
また、施工が比較的容易であり、複雑な形状や曲面にも適しています。
シームレスな防水層を形成するため、水漏れの可能性を低減できるでしょう。
耐候性や耐薬品性に優れており、外部環境の影響を受けにくいメリットもあります。
FRP防水のデメリット
施工時に専門的な知識と技術が必要であるため、施工業者の選定が重要です。
FRPは比較的高価な材料であるため、初期費用が他の防水工法に比べて高くなることがあります。
また、UVに対する耐性が低いため、直射日光を受ける場所では劣化が進みやすいのが特徴です。
特に外部環境からの影響を受けやすい場所では、定期的な点検とメンテナンスが欠かせません。
防水工事の種類別で価格や耐用年数を比較
防水工事の種類には4つの工法があり、施工費や材料費などが異なるため価格にも差が生じます。
各工法の価格や耐用年数は目安であり、建物の規模・状況・地域によって異なる場合があります。
また、工事の際には、専門業者と十分な相談を行い、適切な工法を選定することが重要です。
防水工法 | 費用(m²あたり) | 耐用年数(目安) |
---|---|---|
ウレタン防水 | 4,000円〜8,000円 | 約10〜15年 |
シリコン塗膜防水 | 5,000円〜9,000円 | 約10〜15年 |
FRP防水 | 6,000円〜10,000円 | 約15〜20年 |
アクリル防水 | 3,000円〜6,000円 | 約5〜8年 |
塩ビシート防水 | 5,000円〜8,000円 | 約10〜15年 |
エポキシ防水 | 5,000円〜9,000円 | 約10〜15年 |
アスファルト防水 | 5,000円〜8,000円 | 約10〜20年 |
セメント系防水 | 3,000円〜6,000円 | 約10〜20年 |
塗膜防水 | 5,000円〜8,000円 | 約5〜10年 |
浸透性防水材 | 2,000円〜5,000円 | 約5〜10年 |
ウレタン防水
屋上・ベランダ・陸屋根など幅広い場所への施工が可能なため、最も広く行われているがウレタン工法です。
施工費用が比較的安価で、塗り替えによるメンテナンスがしやすい特徴があります。
- 費用相場…1平方メートルあたり約4,500~7,000円
- 耐用年数…約10〜15年
シート防水
塩化ビニールや合成ゴムでできたシートを使用し、広い面積に対して1度で施工ができるのがシート防水です。
1度に広い面積を施工できるため、工期を短くできるのが特徴の工法です。
- 費用相場…1平方メートルあたり約4,000~8,000円
- 耐用年数…10〜15年
アスファルト防水
紫外線や水に強いアスファルト防水は、耐用年数が長いのが特徴の工法です。
工期は長くなりがちですが、メンテナンスしやすい点もメリットと言えます。
- 費用相場…1平方メートルあたり約5,500~8,500円
- 耐用年数…15〜20年
FRP防水
耐候性・耐腐食性が高く、仕上がりが美しいのが特徴です。
軽くて扱いやすく、さまざまな場所に使用されています。
- 費用相場…1平方メートルあたり約6,000~8,000円
- 耐用年数…15〜25年
大規模修繕工事の新東亜工業はお客様満足度98%
お客様満足度98% ★★★★☆
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防水工事の必要性
建物は常に外部からの様々な要因に晒されています。
雨や雪、湿気などの水分が建物内部に浸入すると、構造材料や内装にダメージを与えるだけでなく、カビや細菌の繁殖を促進し、健康被害を引き起こす可能性があります。
また、水漏れや漏水による損害は修復に高額な費用がかかることが多く、早期の防水工事が重要です。
- 建物の耐久性を向上…防水工事は建物の寿命を延ばして耐久性を向上させ、水分の浸入による劣化を防ぐことで、建物の構造を保護する
- 快適な居住空間を提供…防水工事は室内の湿気やカビの発生を防いで快適な居住空間を維持するほか、健康を害するリスクを軽減させる
- 修復費用の削減…防水工事は定期的に行うことで建物全体の状態を維持して修復費用を削減させるため、将来的な費用負担を軽減できる
防水工事は建物の健康と安全を守るために欠かせない要素であり、定期的な点検とメンテナンスを行うことで、建物の価値を守り続けられます。
防水工事の選び方やおすすめの施工場所
防水工事は、建物の耐久性や快適性を保つために重要な要素です。
適切な施工場所や工法の選択は、工事の効果や耐用年数に影響を与えます。
ここでは、防水工事の選び方やおすすめの施工場所について考えてみましょう。
防水工事の選び方
防水工事の選択は、建物の用途や周囲の環境によって異なります。
屋上やバスルームなど、水の使用が頻繁な場所では耐水性の高い工法が必要です。
また、屋根や地下室など、施工場所の特性に応じて適切な工法の選択が欠かせません。
例えば、地下室は地下水の影響を受けやすいため、地下室の防水工事には特に注意が必要です。
おすすめの施工場所
防水工事でおすすめの施工場所は、以下の通りです。
- 屋根
屋根は建物全体を守る最も重要な部分です。
屋根の防水工事は定期的に行い、建物内部を雨漏りから守りましょう。 - バスルーム
バスルームは水の使用が頻繁なため、防水工事が特に重要です。
床や壁の防水工事を行い、浸水や水漏れを防止します。 - 地下室
地下室は地下水や雨水の影響を受けやすいため、地下室の防水工事は欠かせません。
地下室の壁や床を適切に防水し、建物全体を守ります。
適切な場所に防水工事を行うことで、建物の寿命を延ばし、快適な居住空間を維持できます。
建物の特性や環境に合わせて適切な工法を選択し、定期的なメンテナンスを行うことが重要です。
保険の適用について
建物の防水工事を行う際、保険の適用がどのようになるかは重要なポイントです。
防水工事は建物の耐久性や快適性を保つために欠かせない作業ですが、万が一のトラブルや災害に備えるために保険の適用についても理解しておきましょう。
住宅保険の適用
防水工事によって火災のリスクが低減される場合、火災保険の適用範囲に入ることがあります。
しかし、火災保険は建物全体の保険で防水工事だけを目的とした保険ではないため、詳細は契約内容の確認が必要です。
また、地震保険は地震による被害をカバーする保険ですが、防水工事によって建物の耐震性が向上する場合は地震保険の適用範囲に入ることがあります。
注意点
保険金額には限度があり、防水工事の全額が保険でカバーされるわけではありません。
保険金額や適用条件については、契約内容をよく確認しましょう。
また、防水工事が保険の適用条件を満たす場合、工事完了後に保険会社への証明書の提出が必要となることがあります。
そのため、提出書類や手続きについても事前に確認しておくことが重要です。
まとめ
建物の屋根・壁・床などさまざまな部位において、美観や耐久性などを守るために防水工事は欠かせません。
しかし、防水工事には幅広い種類や工法があり、どれを選ぶかによって耐久性やメンテナンスのしやすさが異なるのが特徴です。
今回の記事では異なる防水工事の種類を比較し、それぞれの工法のメリットや選び方などについて以下の内容を紹介しました。
- ウレタン防水は柔軟性と耐久性に優れており、施工が比較的容易な一方、UVに対する耐性が低く定期的な塗り替えが必要
- シート防水は比較的簡単に施工できシームレスな防水層を形成できるが、施工には専用の接着剤や熟練した技術が求められる
- アスファルト防水は耐久性が高く比較的低コストで施工できるが、 柔軟性が低く高温地域では割れや浮きが発生する可能性がある
- FRP防水は軽量でありながら強靭で耐久性が高いものの、比較的高価な材料なため初期費用が他の工法に比べて高くなる
- 防水工事は建物の耐久性を向上させるほか快適な住空間の提供や修復費用の削減のために欠かせない作業
- おすすめの施工場所には屋根・バスルーム・地下室などがある
- 火災保険や地震保険の適用については契約内容を確認する必要がある
建物の用途や環境に応じて適切な工法を選択し、定期的な点検とメンテナンスを行うことで、建物の価値を守り続けられるでしょう。
防水工事を含む修繕工事は新東亜工業がおすすめ!
中間マージン0だから他社より安い費用で工事が可能
※中間マージン=仲介手数料
- 大規模修繕工事
- 解体工事
- 防水工事
- 外壁塗装
- 屋根工事
- シーリング工事
- 長尺シート工事
- 下地補修工事
- 足場工事
- タイル工事
- 洗浄工事
- 電気、水道、外溝工事等
大きな強みは「自社で完結」
施工価格と見積りには絶対的な自信を持っていますので、他社との相見積りも大歓迎です。
ご予算と現場調査の結果、長期的な視点での資産価値向上をバランスよく考慮し、お客様にとってベストな選択肢をご提案します。