建物の傷みや雨漏りを防ぐために、行わなくてはならないのが防水工事です。
防水工事には種類があり、施工する場所によって適した工事を選ぶ必要があります。
しかし「どのような種類があるのか知らない」という方も多いのではないでしょうか。
防水工事のうち、繊維強化プラスチックの特性を活かした方法が、強靭で耐熱性や耐食性に優れたFRP防水です。
メリットの多い方法ですがデメリットもあるため、あらかじめ把握しておきましょう。
本記事では、FRP防水とはどのようなものか、概要・メリット・デメリット・流れなどを紹介します。
また、FRP防水の劣化によってみられる症状や補修方法についても紹介しますので、ぜひ参考として内容をご確認ください。
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目次
FRP防水とはどんな工事?
FRPシートに樹脂を塗って硬化させる防水工事の方法が、FRP防水です。
FRPは繊維強化プラスチック(Fiberglass又はFiber Reinforced Plastics)の略で、ガラス繊維のような強化剤で補強したプラスチックを意味します。
FRP防水は、防水層が軽量かつ強靭であり、耐熱性・耐食性・耐候性にも優れていることが大きな特長です。
1970年代初期に開発されてから、FRP防水は急速に普及しました。
使われている材料や、FRP防水が適している場所について見ていきましょう。
FRP防水で使われている材料
FRP防水では、次のような材料が使われています。
- エポキシ樹脂やフェノール樹脂などの熱硬化性樹脂
- ガラスマット
- トップコート
燃えやすい材料であるため、FRP防水の施工中は火気厳禁です。
ただし施工後であれば、一般的な火気を使用しても問題ありません。
FRP防水が施工されている場所
強度が高く、耐久性・耐水性・耐候性に優れているFRP防水は、さまざまな場所で使われています。
特に多いのは次の場所です。
- 屋上(陸屋根)
- ベランダ
- バルコニー
- 工場床
衝撃に強いという特徴から、屋上駐車場・地下駐車場などの施工にも適しています。
FRP防水の耐用年数
FRP防水の耐用年数は、10~25年です。
どのくらいの期間持つかは、使用環境やメンテナンスの頻度などによっても大きく変わってきます。
FRP防水の性能を最大限に引き出すためには、定期的なメンテナンスが欠かせません。
FRP防水を施工したら、7~10年ほどを目安にトップコートの塗り直しやシートの補修を行いましょう。
施工から10年以内にひび割れや傷などが生じた場合は、早急な補修が必要です。
ひび割れや傷などを放置すると雨漏りにつながり大規模な工事が必要になるため、業者に相談して早めに対処を行うようにしましょう。
FRP防水のメリット・デメリット
施工にあたって、メリットとデメリットの両方を把握しておくと安心です。
FRP防水のメリットとデメリットをそれぞれ紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
FRP防水のメリット
FRP防水の特に大きなメリットは次の5つです。
- 防水効果が高く耐熱性、耐食性、耐候性に優れている
- 継ぎ目がなくシームレスな防水層を形成できる
- 硬化が早い
- 防水層が軽く建物への負担が少ない
- 衝撃に強い
FRP防水は防水効果が高く、耐熱性・耐食性・耐候性などに優れています。
紫外線による劣化はありますが、金属のように錆が発生することはなく、腐食もしません。
ガラスマットを敷いて硬化させるため、複雑な形状の場所でも継ぎ目がなくシームレスな防水層を作れることも、FRP防水の大きなメリットです。
硬化が早いため、施工面積によっては1日で工事が完了します。
また防水層が軽く、建物への負担が少ないことも大きなポイントです。
衝撃にも強く、歩行や車の走行にも耐えられるというメリットもあります。
FRP防水のデメリット
メリットが多いFRP防水ですが、デメリットも存在します。
特に大きなデメリットとして挙げられるのが、次の2つです。
- 他の方法と比較して費用が高い
- 場所によっては施工できない
施工しやすく高い防水効果が期待できるFRP防水ですが、他の工法に比べ費用が高くなってしまうデメリットがあります。
ウレタン防水やシート防水と比較すると、施工費用は1平方メートルあたり500~1,500円ほど高くなるでしょう。
また場所によっては施工に適さないことも、FRP防水のデメリットです。
FRP防水には、伸縮性が低いという特徴があります。
そのため、変形する可能性がある木造住宅の屋上や、広いバルコニー・ベランダには不向きです。
地震や強風などの影響を受けて建物が変形すると、ひび割れが生じたり下地から浮いてしまったりする可能性もあります。
FRP防水を施工する流れ
一般的なFRP防水の流れについて確認してみましょう。
おもなステップは次の4つです。
- STEP
下地処理を行う
まず行うのが、汚れを取り除くための高圧洗浄です。
その後に下地を調整して、樹脂やモルタルなどを使って下地を形成します。
- STEP
プライマーを塗布する
下地の調整を行ったら、表面にプライマーを塗布していきます。
接着剤のような役割を持つプライマーを塗布することによって、下地との密着性が高くなります。
高い止水性のために、重要な工程です。
- STEP
FRPシートを敷きポリエステル樹脂を塗布する
FRPシートを敷き、ポリエステル樹脂を塗布して硬化させます。
樹脂を塗り上げたら、脱泡ローラーによる気泡の除去が必要です。
防水効果を高めるために、この工程を2~3回繰り返して層を重ねていきます。
- STEP
トップコートを塗布する
積層工程が完了したら、表面を研磨していき美しく仕上げます。
表面強度を高めるためにトップコートを塗布したら、FRP防水工事は完了です。
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FRP防水にみられる劣化の症状と補修方法
適切なメンテナンスを行うために、FRP防水にみられる劣化の症状と補修方法をチェックしてみましょう。
劣化の症状には次のようなものがあります。
- ひび割れ
- 浮き・剥がれ
- 雨漏り
3つの症状について、それぞれの内容と補修方法を紹介します。
ひび割れ
FRP防水が劣化すると、表面のトップコートに薄いひび割れが生じます。
ひび割れ自体は深刻な症状ではありません。
ただし放置していると、防水層の劣化へとつながってしまいます。
そのため、ひび割れを見つけたらトップコートのメンテナンスを実施しましょう。
浮き
FRP防水では、防水層の浮きや剥がれといった症状が出る場合もあります。
原因として考えられるのが、下地に浸透した水分の蒸発です。
浮きや剥がれの部分が狭い場合は、その部分を撤去したうえで部分的に再施工します。
範囲が広い場合は、全体を撤去して下地を補修したうえで、FRP防水の再施工が必要です。
雨漏り
FRP防水では、雨漏りも劣化でみられる症状のひとつです。
雨漏りが生じたら、腐食がどの部分まで進んでいるかを確認します。
腐食が下地まで進んでいる場合は、防水層の撤去と下地の改修工事が必要です。
また、雨漏りが発生している場合、浮き・剥がれが再発するおそれがあります。
そのためFRP防水ではなく、ウレタン防水を行うのが一般的な方法です。
建物や劣化の状況によって、適した方法を選ぶ必要があります。
FRP防水の費用相場
「FRP防水に興味があるものの、費用が気になる」と、悩んでいる方も多いのではないでしょうか。
FRP防水の施工を依頼する場合、あらかじめ費用についても調べておくと安心です。
一般的なFRP防水の費用相場は、1平方メートルあたり4,000~7,500円ほどが目安です。
ウレタン防水の場合だと、費用相場は1平方メートルあたり3,000~7,000円が相場です。
定期的なメンテナンスによって長持ちさせられるものの、FRP防水はウレタン防水よりも少し割高であるといえるでしょう。
ただしウレタン防水と比べると、短期間で施工できるのがFRP防水の特徴です。
面積にもよりますが、FRP防水は早ければ1日で完了します。
マンションやビルなどの屋上に施工する場合、短期間で工事が完了するのは大きな魅力だといえるでしょう。
「短期間で工事を終わらせたい」とお考えなら、FRP防水はおすすめです。
なお、上記の費用はあくまでも相場のため、実際には業者による違いがあります。
詳細な費用や施工内容を知りたい場合は、業者に見積もりを依頼して確認することが大切です。
まとめ
FRP防水について、以下のような特徴をご紹介しました。
- FRP防水とはシートに樹脂を塗って硬化させる防水工事のひとつである
- FRP防水は軽量かつ強靭で、耐久性・耐水性・耐候性に優れている工法である
- FRP防水を行ったら、定期的なメンテナンスが必要である
- 施工は下地処理→プライマーの塗布→FRPシートを敷き樹脂を塗布する→トップコートの塗布の流れで行われる
- FRP防水が劣化してくると、ひび割れ・浮き・剥がれ・雨漏りといった症状が出る
- 劣化の状態によって、どのような補修方法が適しているかは違ってくる
- 適した防水工事を選択するためには見積書を確認することが重要
屋上(陸屋根)・バルコニー・バルコニー・工場床といった場所への施工に適しているのが、FRP防水です。
FRP防水には、耐久性・耐水性・耐候性に優れているという大きな特徴があります。
ただし、ほかの方法と比較すると費用が高いことや、場所によっては施工できないことなどがデメリットです。
強度の高さを誇るFRP防水ですが、長持ちさせたり十分な効果を発揮させたりるするためには、定期的なメンテナンスを行う必要があります。
劣化によってみられるのは、ひび割れ・浮き・剥がれ・雨漏りといった症状です。
症状によって、どのような補修方法が向いているのかは変わってきます。
施工に適さない場所もありますので、建物の状態や希望に沿った防水工事ができるよう、まずは専門の業者に相談し見積もりで工事内容や費用を確認することが大切です。
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