屋根の防水性を高め、雨漏りを防ぐために欠かせないのが防水紙(ルーフィング)です。防水紙は、屋根材の下に敷かれる薄いシート状の素材で、雨水が屋根材を通り抜けた場合に建物内部への浸入を防ぐ役割を果たします。実際には、防水紙が屋根の防水性能を支える「最後の砦」として機能しており、その選び方や種類によって建物の耐久性に大きく影響します。
この記事では、防水紙の基本的な役割や重要性に加え、アスファルトルーフィングや改質アスファルトルーフィングなどの種類と特徴について詳しく解説します。これから屋根の工事やメンテナンスを検討している方にとって、防水紙の知識は非常に役立つ内容となっていますので、ぜひ最後までご覧ください。
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目次
防水紙の役割
防水紙は、住宅の屋根や外壁に施工されるシート状の建材で、雨水の浸入を防ぐ重要な役割を持つ素材です。主にアスファルトルーフィングや透湿防水シートといった種類があり、建物の耐久性を大きく左右します。適切な防水紙を選び、正しく施工することで、長期的な住宅の保護につながります。
防水紙の主な役割
防水紙の役割は、大きく分けて以下の3つです。
1. 雨水の侵入を防ぐ
- 屋根や外壁の仕上げ材(屋根材や外壁材)の下に敷くことで、雨水が建物内部へ浸入するのを防ぐ。
- 施工不良や経年劣化による屋根材・外壁材の隙間からの雨漏りを防止する。
2. 結露・湿気を調整する
- 透湿性を持つ防水紙は、建物内部の湿気を逃がし、結露によるカビや腐食を防ぐ。
- 住宅の寿命を延ばし、断熱性能の低下を防ぐ効果もある。
3. 住宅の耐久性を向上させる
- 木造住宅では、柱や梁の腐食を防ぎ、構造の強度を維持する。
防水紙の種類と特徴
防水紙にはさまざまな種類があり、建物の構造や気候条件に応じて適切なものを選ぶことが重要です。
種類 | 特徴 | 主な用途 |
---|---|---|
アスファルトルーフィング | 防水性が高く、コストが比較的安い | 屋根の下葺材(スレート・瓦・金属屋根の下) |
透湿防水シート | 内部の湿気を逃がし、結露を防ぐ | 木造住宅の外壁下地 |
改質アスファルトルーフィング | 耐久性・耐熱性が高く、劣化しにくい | 高耐久な屋根構造向け |
ポリプロピレン系防水シート | 軽量で施工しやすく、耐候性が高い | 木造・鉄骨造の外壁・屋根防水 |
防水紙の重要性
防水紙は、建物の外装の下に隠れる部分ですが、**雨水や湿気から住宅を守る「見えない防御壁」**として非常に重要な役割を担っています。適切な防水紙を選び、正しく施工することで、雨漏りや結露を防ぎ、住宅の耐久性を長期間維持できます。
建物の防水性能を高めるためには、防水紙の選定と施工を慎重に行い、定期的なメンテナンスを実施することが不可欠です。
防水紙の部分補修
屋根とは異なり、防水紙は部分補修ができるパーツです。
屋根や防水紙の一部のみが劣化している場合、すべてを交換すると大掛かりな工事になるため、部分補修を行うケースもあります。
ルーフィングボードの一部にひび割れが発生している際も、防水紙に劣化が見られない場合、ひび割れ部分の補修のみを行うケースも多いです。
しかし、これは一時的な補修にすぎません。
以下の点に当てはまる場合は、屋根全体の葺き替えが必要になる可能性もあります。
- 防水紙の下にある野地板が腐食している
- 年数が経過し、防水紙が劣化している
- その他、専門家が葺き替えが必要と判断した場合
防水紙や野地板・ルーフィングボードの劣化を目視で確認するのは難しいため、専門家による判断が必要です。
部分補修で問題ないか、屋根全体の葺き替えが必要になるかは、劣化具合によって大きく変わります。
そのため不具合が発生した際は、専門家による診断を依頼しましょう。
また、葺き替えは瓦屋根とスレート屋根しか行えないため、施工判断は専門家にゆだねられる一面もあります。
葺き替えや一部補修の場合であっても、劣化の進行具合によって費用も変わるため、定期的な点検やメンテナンスが欠かせません。
防水紙の施工方法
屋根材の下にある防水紙は、屋根からの雨漏りを防ぐために大切な役割を担っています。
普段は見えない部分に設置しているため、ご存じない方も少なくありません。
ここからは防水紙をどのように施工していくのか、詳しく説明いたします。
タッカーで止める
防水紙は、タッカーと呼ばれる道具で木材へ固定されていきます。
ホチキスのような太い針で貼り付けていきますが、ごくわずかな穴が空く程度のため、雨漏りの心配はありません。
しかし、タッカーを強く打ち込みすぎると防水紙が破損するケースや、下地に影響を与える場合もあるでしょう。
適切に施工するためには高い技術力が必要であり、防水紙を傷めないように施工しなければなりません。
打ち込んだタッカーは、太陽の熱で溶けた防水紙が穴を防いでくれますが、正しく施工できない場合は雨漏りにつながる可能性もあります。
粘着タイプの防水紙を使用
微細な穴とはいえ、タッカーで穴をあける施工方法では「絶対に雨漏りしない」と言い切れない部分もあります。
技術力が伴っていない場合、防水紙が破れる・下地に影響が出る可能性もあるため、心配な場合は粘着タイプの防水紙を使用するケースも見られるでしょう。
この場合、シートを下地へ貼り付けていくだけで施工が済んでしまうため、シートに穴をあけることはありません。
タッカーで止める工法よりも防水性能の維持ができ、シート自体の寿命も長くなります。
防水紙の劣化チェック方法
防水紙は目視で確認できない部分です。
気が付かないうちに劣化が進んでしまうケースもあるため、定期的な点検は欠かせません。
屋根の種類ごとに異なる劣化方法について、詳しく見ていきましょう。
スレートや金属屋根の場合
屋根材が重なっているスレート屋根や金属屋根の場合、防水紙を目視で確認することはできません。
そのため、屋根裏から確認する方法を取っていきます。
方法としては、まず雨漏りの有無を確認したあと、防水紙の劣化した部分を特定する流れが一般的です。
屋根裏にシミや黒ずみが発生している場合、雨漏りしている可能性があります。
雨漏り箇所を特定し、防水紙の劣化部分を補修する必要があるため、屋根板全体にシミが広がっている場合は早急に対処が必要です。
瓦屋根の場合
屋根の瓦は1枚ごとに独立しているため、剥がすことができます。
屋根裏からの雨漏りを発見した際は該当箇所の瓦を剥がし、その下にある防水紙の劣化具合を確認します。
瓦にひび割れや欠けが発生している場合は、防水紙も劣化している可能性が高いといえるでしょう。
瓦を剥がすことで防水紙の劣化具合を確認できるため、劣化がどの程度進んでいるのか確認していきます。
雨漏りを点検する場合、屋根瓦のチェックだけではなく、防水紙も併せて点検してくれる業者を選ぶと安心です。
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防水紙の張替え費用について目安の金額は?
防水紙(ルーフィング)は、屋根の防水性能を支える重要な部分ですが、経年劣化により性能が低下するため、適切なタイミングでの張替えが必要です。以下では、防水紙の張替え費用の目安や、費用に影響する要因について詳しく解説します。
防水紙の張替えにかかる費用は、一般的に以下の範囲となります。
- 1㎡あたりの費用:1,500円~3,000円
- 30坪(約100㎡)の屋根の場合:15万円~30万円程度
- 40坪(約130㎡)の屋根の場合:20万円~40万円程度
※この費用には、防水紙の材料費と施工費が含まれていますが、屋根材の撤去や足場設置費用は別途かかる場合があります。
防水紙の張替え業者を選定する方法とは?
防水紙(ルーフィング)の張替えは、屋根の防水性を維持するために重要な作業です。適切な施工を行うためには、信頼できる業者を選ぶことが欠かせません。しかし、多くの業者が存在する中でどの業者を選べば良いのか迷う方も多いはずです。ここでは、防水紙の張替え業者を選ぶ際に注目すべきポイントを解説します。
1. 実績と専門性を確認する
防水紙の張替えは技術が求められる作業です。業者の実績や専門性を確認し、安心して依頼できるかを判断しましょう。
- 屋根工事の経験が豊富な業者を選ぶ。
- 公式サイトや口コミで、過去の施工事例やお客様の評価をチェックする。
- 特定の防水紙の取り扱いや施工に特化している業者は信頼性が高い。
2. 見積もりの内容を比較する
複数の業者に見積もりを依頼し、料金や内容を比較することが大切です。費用が安すぎる場合は、手抜き工事や品質の低い材料を使われるリスクもあるため注意しましょう。
- 見積もり項目の詳細が明確であるか確認(材料費、施工費、足場代など)。
- 「追加費用なし」の明記があるかを確認する。
- 他業者と比較して価格が極端に高い、または安い場合は理由を質問する。
3. 保証やアフターフォローの有無を確認
信頼できる業者は、施工後の保証やアフターフォローにも力を入れています。
- 防水紙の張替え後に保証期間が設定されているか。
- 雨漏りや不具合が発生した場合に迅速に対応してくれるか。
- 長期的なメンテナンスプランを提案してくれる業者はさらに安心。
4. 資格や許可の有無を確認
屋根工事には一定の資格や許可が必要です。以下のような資格を持つ業者は信頼性が高いと考えられます。
- 建築業許可(屋根工事業)
- 瓦屋根工事技士や建築板金技能士の資格
- 防水工事に関する専門知識を証明する資格
業者選びの際の注意点|悪徳業者に注意
悪徳業者に依頼すると、工事の品質が低いだけでなく、追加費用を請求されるリスクもあります。
- 訪問販売で強引に契約を迫る業者。
- 異常に安い価格を提示する業者。
- 工事内容を曖昧に説明する業者。
これらに該当する場合は契約を避け、慎重に業者を選びましょう。
防水紙の張替え業者を選ぶ際は、実績や専門性、保証内容、見積もりの明確さに注目することが重要です。また、複数の業者を比較し、信頼できる業者に依頼することで、安心して施工を任せることができます。適切な業者を選び、屋根の防水性能をしっかりと維持しましょう。
まとめ
屋根の雨漏り対策に有効とされている防水紙において、役割や必要性については以下の通りです。
- 防水紙はルーフィングシートとも呼ばれており、屋根の下に施行されているため目視で確認できない部分
- 防水紙は屋根で受け止めきれなかった雨水を受け止める役割を担っている
- 防水紙は屋根の防水性能を向上させるための大切な部分
- 特に屋根瓦は隙間から雨水が入り込んでしまうため、防水紙による対策が欠かせない
- 防水紙は目視で確認できない部分のため、定期的な点検が必要
- 防水紙の補修は状況によって部分的な補修が可能
- 状況によって葺き替えが必要になるケースがあるが、専門家による判断が必須
- 防水紙はタッカーで施工する方法と粘着シートタイプ防水紙を使用する方法がある
- 防水紙の劣化チェックは屋根の種類によって異なるため、屋根材と併せて点検してくれる業者を選定する必要がある
- 防水紙の張替えを依頼する場合、複数業者から見積もりを取り、アフターフォローの有無や施工実績を確認しておく
屋根からの雨漏りを防ぐ大切な役割を担っている防水紙は、目視で確認できないため定期的な点検が欠かせません。
雨漏りを防ぐためにも、今回ご紹介した内容を把握したうえで、定期的なメンテナンスを行いましょう。
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