- 外壁の防水工事に使用される防水剤の種類とは?
- ALC板の外壁塗装の工事内容とは?
- 外壁防水工事の費用について詳しく知りたい!
建物は年数の経過によって劣化していくため、外壁や屋根などのメンテナンスは欠かせません。
その中の1つに、外壁の防水工事が挙げられます。
外壁の防水工事を行うことで、見た目を美しく保ち、建物の安全性を維持できるのです。
ですが、外壁の防水工事に使用する防水材の種類や選び方について、ご存じない方も多くいらっしゃるでしょう。
適切な防水材の選び方や防水工事の種類、費用相場について詳しく解説していきますので、ぜひ参考にしてください。
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目次
外壁における防水工事の種類
外壁の防水工事は、以下に挙げる3つの種類から成り立ちます。
- 防水塗膜工事
- サイディングの張替え工事
- コーキングの補修
それぞれの特徴について、詳しく見ていきましょう。
外壁防水の工事種類1.防水塗膜工事
防水効果のある塗料を外壁に塗布していく方法で、単層弾性仕上げと複層弾性仕上げの2種類から選択されます。
それぞれの大きな違いは、塗料を塗る回数です。
単層弾性仕上げは下塗りを1回、上塗りを2~3回繰り返す方法ですが、複層弾性仕上げは5回塗りを採用しています。
単層弾性仕上げは細かいひび割れに適応しますが、より大きいひび割れが発生した際は服装弾性仕上げで施工するのが一般的です。
外壁防水の工事種類2.サイディングの張替え工事
サイディングにコケやカビが生えている場合やチョーキング現象・塗膜の剥がれが発生している場合、張替えが必要です。
万が一雨漏りが発生している場合は、サイディングの防水シート工事が必要になるため、撤去しなければなりません。
撤去後は新しく張り替える必要があるでしょう。
外壁防水の工事種類3.コーキングの補修
タイルの目地やパネルの接続部分に使われるコーキング材が劣化している際は、補修や打ち直しが必要です。
年数の経過によって劣化してしまうため、古いものを除去し新しいシーリング材を施していきます。
シーリング材の補修時に外壁塗装工事を行うケースが多いため、見た目も美しく整えられるでしょう。
外壁防水工事における防水材の種類と特徴
外壁の防水工事には、さまざまな防水材が使用されています。
目的や施工箇所によって適応する防水材が異なるため、まずは外壁防水材における種類や特徴について、詳しく見ていきましょう。
外壁防水工事における防水材の種類1.外壁塗膜防水材
本来は屋根に使われる防水材ですが、外壁用に作られた外壁塗膜防水材を使用し、防水工事を行うケースもあります。
塗膜防水は劣化した外壁の見た目を整えるだけではなく、防水効果によって下地のひび割れを防ぎ、建物の振動にも柔軟に対応できる点が特徴の1つです。
また塗膜防水材の中でも、高い防水性を発揮できる点もポイントといえるでしょう。
外壁防水工事における防水材の種類2.弾性タイル
硬化仕上材に弾性を付加した弾性タイルは、外壁の美観を保つために活用されるケースが多いです。
しかし、使用環境によって少しずつ弾性が失われてしまい、経年劣化で硬くなってしまうタイプもあります。
外壁防水工事における防水材の種類3.弾性塗料
防水材の一種である弾性塗料ですが、一般的な防水材と比べて塗膜が薄いため、防水性はやや低いとされています。
防水工事では塗料の重ね塗りが一般的ではありますが、弾性塗料は重ね塗りを行ません。
工期は短く済む反面、防水性や機能性が低く、防水材の機能を存分に発揮できない可能性もあるでしょう。
外壁防水工事における防水材の種類4.アクリルゴム系の防水材
屋上防水だけではなく、外壁防水にも使用されるアクリルゴムは、優れた防水性を持ちます。
一般的な防水工事に使われるケースも多いため、外壁防水として選ばれることも多い防水材といえるでしょう。
外壁防水工事における防水材の種類5.アクリル樹脂
アクリル樹脂は耐久性に優れており、外的環境に左右されない性質を持ちます。
古くから、屋上防水や外壁の仕上げ材として使われてきた防水材です。
塗膜の乾燥後は硬化しやすい性質があるため、伸縮性タイルに使われるケースが多いとされています。
外壁防水工事の必要性|外壁用塗膜防水材を解説
外壁の塗膜防水材は、躯体の防水や建物の保護を目的としています。
建物の耐久性を維持するために、欠かせない工事といえるでしょう。
外壁用塗膜防水材がなぜ必要なのか、詳しく解説いたします。
防水効果の向上
建物の外壁が劣化し、ひび割れやタイルの剥がれが発生してしまうと、隙間から雨水が浸入し建物全体に影響を及ぼします。
そのため、防水工事は屋上だけではなく、外壁にも施されるケースが多いのです。
また、RC造の建物はコンクリートを使用しているため、外壁防水を重要視しないケースもありますが、毛細管現象によりわずかな隙間から水が浸入し、雨漏りが発生するリスクも考えられます。
建物に使われている材料によっては雨漏りの可能性は否定できないため、万が一ひび割れや欠損が発生しても水の浸入を防げるよう、外壁防水を施す必要があるのです。
建物の耐久性を維持する
コンクリートを使用した建物は、耐久性が高い反面、経年劣化によるひび割れは防げません。
ひび割れが発生した部分から水が浸入し、内部構造の鉄部までに及ぶとサビが発生してしまいます。
サビが発生した部分が膨張しひび割れが大きくなってしまうと、雨漏りによる被害が拡大する可能性もあるでしょう。
雨漏りによって鉄部が腐食してしまった場合、鉄筋とコンクリートの接着が弱くなってしまうため、躯体の耐久性が低下してしまうのです。
それにより、建物全体の耐久性が低下してしまい、安全な住環境を提供できなくなってしまいます。
コンクリートは外部環境や衝撃に強い性質を持つものの、劣化が進むと大きな影響を及ぼしてしまうケースも少なくありません。
建物に使われているコンクリートの劣化を防ぐためにも、外壁の防水工事が欠かせないのです。
外壁における防水工事の費用相場
外壁防水の必要性について解説してきましたが、気になるのは防水工事の費用です。
どの程度の値段がかかるのかを知っておくと、安心して工事を依頼できますよね。
外壁の防水工事の目安となる費用は、劣化症状に合わせて変動します。
よくある防水工事の種類ごとにかかる単価については、以下に挙げる4つを参考にしてください。
防水塗膜 | 6,000~7,000円 |
サイディングの張替え | 14,000円前後 |
ひび割れのコーキング | 2,500円 |
コーキングの補修 | 950~1,200円 |
外壁の劣化具合によって費用は変動しますが、損傷が少ないうちに対処しておくことでコストを抑えられるでしょう。
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外壁の防水工事が必要な症状
外壁の防水工事は建物を守るために必要です。
しかし、発生している症状によっては工事の必要性が判断できないケースもあるでしょう。
まずは外壁の防水工事が必要になる症状について、詳しく解説いたします。
塗膜の膨張
外壁の塗装部分に膨張が見られた場合は、防水工事が必要なサインです。
塗装部分の膨張や剥がれは経年劣化によって発生するため、たとえ一部分だけであっても放置してはいけません。
膨張部分が破裂し欠けてしまった場合、カビや汚れが発生するだけではなく、雨水が浸入し建物全体に大きな影響を及ぼしてしまいます。
チョーキング現象
外壁を触った際、チョークのような白い粉が手についてきた場合は、外壁塗装が劣化しているサインです。
チョーキング現象と呼ばれるもので、経年劣化によって発生する現象の1つでもあります。
外壁に施した防水膜が劣化し表面に浮き出ることでチョーキング現象が発生し、放置するとカビの発生や外壁塗装のひび割れにつながるため、防水工事を行いましょう。
ひび割れ
外壁の塗装部分にひび割れが発生した場合も、防水工事が必要なサインです。
小さなひび割れの場合は早急な対処は必要ないものの、広がらないうちに防水工事を行う必要があるでしょう。
放置するとひび割れ部分が広がり、下地や内部構造に雨水が浸入することで建物の耐久性が低下してしまいます。
軽度のひび割れが複数発生した際は、劣化していると判断し防水工事を行いましょう。
シーリング材の収縮やひび割れ
外壁タイルを繋ぎ合わせる際に、ゴム状の材料を使って隙間を埋めていきます。
これをシーリング材と呼びますが、タイルの隙間を埋めるだけではなく、外壁のサイディングボードやALCパネルの施工の際にも使われているのです。
隙間を埋めるためのシーリング材が紫外線によって収縮してしまうと、隙間が発生し雨水や汚れ・ホコリが浸入してしまいます。
また、ひび割れ部分のわずかな隙間から雨水が浸入してしまう可能性もあるでしょう。
その結果、雨漏りが発生し建物へ影響を及ぼしてしまうため、シーリング材に収縮やひび割れが見られた際は、防水工事を行うサインと考えて問題ありません。
外壁防水材の選び方
外壁の防水工事は、建物を守る大切な役割を担っています。
しかし防水工事を依頼する際、外壁防水材の種類が多く、何を選べばいいか迷ってしまう方も多いでしょう。
こちらでは、外壁防水材の選び方について詳しく解説いたします。
使用場所や欲しい機能で選ぶ
防水材によって防水性や耐久性に優れたものがあるため、目的に合わせて選ぶ必要があります。
外壁の防水工事に使う防水材にどのような性能があるか、事前に確認しておきましょう。
また、劣化具合によって適切な塗料があるため、総合的に判断する必要があります。
専門家に相談する
外壁の防水効果を維持するため、できれば適切なものを選びたいですよね。
しかし、性能を理解してもどの種類を選べばいいか、迷ってしまうものです。
その場合、防水工事に精通している専門家に相談することで、適切なアドバイスを受けられます。
予算で選ぶ
防水材の種類はさまざまですが、選ぶ塗料によって値段が変わります。
高い塗料だからといって、あらゆる状況に対して適切なわけではありません。
外壁の材料や劣化具合・使用状況などをすべて加味したうえで選ぶ必要があります。
まずは外壁工事における予算を算出したうえで、防水材を選ぶと良いでしょう。
外壁防水工事の種類についてまとめ
外壁における防水工事の必要性やメンテナンスが必要な症状・外壁防水の選び方については、次の通りです。
- 外壁の防水工事には、外壁の防水性を向上させ建物を守る効果がある
- 外壁が劣化し水が浸入すると内部構造に影響が出てしまうため、耐久性を維持するために防水工事が必要
- 外壁の劣化により塗膜が膨張すると、隙間から水が入るため早急なメンテナンスが必要
- 経年劣化により防水膜が表面に浮き出ることで発生するチョーキング現象は、防水工事を行うサインである
- 外壁塗装のひび割れやシーリング材の収縮が発生した場合、雨水の浸入を防ぐために防水工事が必要
- 外壁防水は3つの工事が一般的であり、防水塗膜工事・サイディングの張替え工事・コーキングなどの補修を行う
- 外壁防水材は種類が豊富なため、使用場所や目的によって選択する必要がある
- 防水材の種類によって費用や単価が異なるため、あらかじめ予算を立てておくとスムーズに選べる
外壁の劣化が進んでしまうと、建物全体に大きな影響を及ぼします。
外壁防水の必要性をしっかり理解したうえで、不明点は専門家に確認しながら、適切な防水工事を行いましょう。
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※中間マージン=仲介手数料
- 大規模修繕工事
- 解体工事
- 防水工事
- 外壁塗装
- 屋根工事
- シーリング工事
- 長尺シート工事
- 下地補修工事
- 足場工事
- タイル工事
- 洗浄工事
- 電気、水道、外溝工事等
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