最近、ホームセンターではベランダ用のすのこやジョイントマットが手軽に手に入るようになりました。
多くの人がこれらの商品を目にしたことがあるのではないでしょうか。
素足で歩いても汚れにくく、ベランダの雰囲気を簡単に変えられ、何よりも気軽に設置できるのがこれらの敷物の大きな利点です。
しかし、ベランダに敷物を敷くことには、メリットだけでなくデメリットもあることを忘れてはいけません。
この記事では、ベランダにすのこなどの敷物を敷くことによって生じる問題点について詳しく説明しています。
ベランダ用の敷物の購入を考えている方は、決断する前にぜひこの記事を読んでみてください。
目次
ベランダにすのこを敷く際のリスクとは?
ベランダにすのこなどの敷物を敷くと、見た目がおしゃれになったり、足元が冷えないなどのメリットがありますが、デメリットもあります。
主なデメリットとして、以下の5点が挙げられます。
- ゴミが溜まりやすくなる
- 排水溝が詰まりやすくなる
- 湿気が原因でカビが発生する
- コストがかかる
- 床に敷物の跡がつく
- ゴキブリなどの害虫の住処になる
特に、ゴミが溜まりやすくなることで害虫が発生する可能性があるため注意が必要です。
ベランダにすのこを敷く際は、これらのデメリットを理解した上で、適切な対策を講じることが重要です。
デメリット①|ゴミが溜まりやすくなる
ベランダに敷物を敷くことのデメリットの一つは、ゴミが溜まりやすくなることです。
すのこの隙間には、ホコリや落ち葉、虫の死骸などが溜まりやすく、掃除が大変になります。
特に、風の強い日などはゴミが飛び散ってしまい、近隣トラブルになる可能性もあります。
デメリット②|排水溝が詰まりやすくなる
ベランダに敷物を敷くと、排水溝が詰まりやすくなることがあります。
これは、すのこの隙間からゴミやホコリが落下し、排水溝に溜まってしまうためです。排水溝が詰まると、ベランダに水が溜まってしまい、水浸しになってしまう可能性があります。
対策としては、定期的に排水溝を掃除することが重要です。また、すのこの隙間が小さいものを選ぶことで、ゴミやホコリが落下しにくくすることができます。
デメリット③|湿気が原因でカビが発生する
ベランダはそもそも屋外に面しているため、どうしても湿気が溜まりやすい環境にあります。
すのこやマットの表面は乾きが早いですが、敷物の裏面や床は、湿気がこもってカビが発生しやすくなります。
カビはアレルギーや喘息などの健康被害を引き起こす可能性があるため、決して軽視できません。
特に小さなお子様や高齢者、アレルギー体質の方にとっては、深刻な問題となる恐れがあります。
デメリット④|コストがかかる
ベランダにすのこを敷く場合、初期費用としてすのこそのものの購入費用がかかります。
さらに、すのこを敷くことで排水溝の掃除が大変になるため、掃除代も発生する可能性があります。また、すのこが劣化したり割れたりした場合には、交換費用も必要になります。
すのこの購入費用は、材質やサイズによって異なりますが、一般的なものであれば、1枚あたり1,000円程度から購入できます。
ただし、ベランダの面積によっては、数十枚のすのこが必要になるため、全体で数万円程度の費用がかかる場合もあります。
デメリット⑤|床に敷物の跡がつく
ベランダにすのこを敷いていると、日光や雨水によって、すのこの当たる部分と当たらない部分で色の差が生じ、床に跡が付いてしまうことがあります。
跡を消すことは難しいため、事前に床にシートを敷いて対策が必要です。シートは通気性を損なうため、定期的にすのこを外して掃除する必要があります。
デメリット⑥|ゴキブリなどの害虫の住処になる
ゴキブリは湿気や暗い場所を好みます。そのため、ベランダにすのこを敷くと、ゴキブリの格好の棲家となる可能性があります。
特に、食べ物のカスやゴミが落ちていたり、水はけが悪かったりすると、ゴキブリが繁殖するリスクが高まります。
ゴキブリは不快なだけでなく、病原菌を媒介する恐れもあります。
サルモネラ菌や赤痢菌などの食中毒を引き起こす菌や、喘息やアレルギーを悪化させる原因となるアレルゲンなどを運ぶ可能性があります。
ベランダに敷物を敷くメリットは?UV対策になる?
デメリットを紹介しましたが、ベランダにすのこやマットを敷くメリットもあります。
まず、敷物を敷くことで、ベランダの雰囲気を簡単に変えることができます。見た目がオシャレになると気分も上がります。
すのこやマットを敷くことで、素足でも歩きやすくなります。
また、床の温度が和らぎ、夏は涼しく、冬は冷たさが軽減されます。
床の保護という役割もあるので、ベランダの床を直射日光や雨から守ることができ、結果として床の劣化を防ぎ、防水効果を長持ちさせる効果が期待できます。
ベランダにすのこやマットを敷くことで、見た目の向上、快適性の向上、床の保護など、さまざまなメリットがあります。デメリットを理解した上で、自分のライフスタイルに合ったベランダの活用方法を考えてみてはいかがでしょうか。
ベランダ防水を効果的に維持する方法
ベランダの防水は、通常10〜15年ほどの耐用年数があると言われています。
しかし、防水性能が低下したベランダから水が染み込むと、建物の内部構造を腐食させる危険性があります。
このため、定期的にベランダの防水工事を行うことが不可欠です。
建物の保護において重要な役割を果たすベランダ防水ですが、その耐用年数を延ばすためのポイントがあります。
ここでは、特にベランダに敷物を敷いている場合に焦点を当てて、防水効果を長持ちさせるためのコツを紹介します。
敷物を外して床面を掃除する
ベランダの床面を直接清掃することが重要です。敷物の表面だけでなく、敷物の下にあるベランダの床面も掃除する必要があります。
敷物自体が重くて外しにくい場合もあるかもしれませんが、ベランダ防水の耐用年数を延ばすためには、定期的に敷物を取り外して掃除することが欠かせません。
敷物を外してみると、予想以上にホコリやゴミが溜まっていることに気づくでしょう。
排水溝の掃除
床面に水が溜まると、防水層の劣化が加速してしまいます。
防水層を保護するためには、常に水がスムーズに排水される状態を保つ必要があります。そのためには、排水溝を定期的に掃除することが重要です。
特にベランダに敷物を敷いている場合は注意が必要です。敷物の下に溜まったゴミやホコリが、雨などで排水溝に流れ込むことで、詰まりが発生しやすくなっています。
トップコートの塗り替え
トップコートは通常、約5年の耐用年数があると言われています。そのため、理想的には5年ごとにトップコートを塗り替えることが推奨されます。
日光の紫外線や摩擦などの影響により、防水層を守っているトップコートは徐々に劣化していきます。
もし防水層自体が劣化してしまった場合、修繕には多額の工事費用がかかってしまいます。
防水層を保護し、そのような事態を避けるためにも、早めの定期的なメンテナンスが重要となります。
ベランダにすのこやマットを敷くメリット・デメリットのまとめ
ベランダにすのこやマットを敷くことで、見た目がオシャレになり、床面のUV対策となり、結果的に床の劣化を防ぎ、防水効果を長持ちさせる効果が期待できます。
ですが、いくつかのデメリットもあることを理解した上で設置を検討しなくてはいけません。
デメリットは以下の通りです。
- ゴミが溜まりやすくなる
- 排水溝が詰まりやすくなる
- 湿気が原因でカビが発生する
- コストがかかる
- 床に敷物の跡がつく
- ゴキブリなどの害虫の住処になる
ベランダ防水の耐用年数を延ばすためには、以下の定期的なメンテナンスが重要です。
- 敷物を取り外しての掃除
敷物の下に溜まったホコリやゴミを取り除くために、定期的に敷物を外して床面を清掃しましょう。 - 排水溝の清掃
敷物の下に溜まったゴミが雨で排水溝に流れ込み、詰まりの原因となります。排水溝を定期的に掃除し、水はけを良好に保ちましょう。
これらの定期的なメンテナンスを行うことで、ベランダ防水を長持ちさせることができます。