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アスファルト防水を解説!種類や工法の施工手順や単価や耐用年数も紹介!

アスファルト防水の種類を知りたい!

アスファルト防水の施工手順を教えて!

アスファルト防水の上にウレタン防水はできる?

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アスファルト防水とは?

アスファルト防水は、アスファルトを主成分とした防水材を使用する防水工法です。

この工法は、特に屋上や地下室、橋梁などの大型構造物において広く採用されています。

アスファルト防水の特徴は、高い防水性能と耐久性を持つことです。

また、コストパフォーマンスが良く、大規模な防水工事に適しています。

しかし、施工には専門的な技術と道具が必要で、特に熱工法では施工時に高温のアスファルトを扱うため、安全対策が重要です。

アスファルト防水は、長期的な防水効果を発揮し、建物の耐久性を向上させるために不可欠な工法です。

アスファルト防水の種類とメリット・デメリット

アスファルト防水の種類(常温工法、トーチ工法、熱工法)とそれぞれのメリット・デメリットをまとめた表です。

種類メリットデメリット
常温工法アスファルト防水施工が簡単で専用の機器が不要。低温でも施工可能。密着性がやや劣る場合があり、耐久性が低いことがある。
トーチ工法アスファルト防水施工が早く、シームレスな防水層を形成できる。耐久性が高い。高温の火炎を扱うため安全対策が必要。施工環境に制約がある。
熱工法アスファルト防水強固でシームレスな防水層を形成できる。大型構造物に適している。高温のアスファルトを扱うため、安全対策が必要。施工時間が長くなることがある。専用の機器と技術が必要。

常温工法(冷工法)

常温工法(冷工法)は、アスファルト防水の一種で、加熱せずに施工する方法です。

冷アスファルトや冷アスファルトシートを使用し、常温で接着剤やプライマーを用いて防水層を形成します。

この工法は、特別な加熱装置を必要としないため、施工が簡単で安全です。

また、低温環境でも施工が可能であり、熱工法に比べて施工時間が短縮されることが多いです。

ただし、密着性や耐久性は他の工法に比べてやや劣る場合があります。

主に小規模な工事や、短期間での防水が求められる場面で使用されます。

トーチ工法

トーチ工法は、アスファルト防水の一種で、バーナーを使用してアスファルトシートの裏面を加熱し、施工面に貼り付ける方法です。

この工法は、シートの裏面をトーチバーナーで溶かして接着するため、強力な密着性と耐久性を持つシームレスな防水層を形成できます。

施工が比較的早く進み、耐久性が高いため、屋上やバルコニーなど広い範囲で使用されます。

ただし、高温の火炎を扱うため、安全対策が必要であり、施工環境に制約があります。

また、施工には専門的な技術が求められます。

熱工法

熱工法は、アスファルト防水の一種で、アスファルトを高温で溶かして施工面に塗布し、防水層を形成する方法です。

専用の加熱装置を使用してアスファルトを液状にし、ローラーや刷毛で均一に塗布します。

次に、ガラス繊維マットなどの補強材を敷設し、さらにアスファルトを重ね塗りして強固でシームレスな防水層を作ります。

この工法は、大型構造物や広範囲の防水に適しており、高い耐久性と防水性能を提供します。

ただし、施工には高温のアスファルトを扱うため、安全対策が必要で、専用の機器と技術が求められます。

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アスファルト防水の単価と耐用年数

種類単価(円/m²)耐用年数(年)
常温工法アスファルト防水300010
トーチ工法アスファルト防水350015
熱工法アスファルト防水400020

常温工法アスファルト防水は、1平方メートルあたり約3000円で、耐用年数は約10年です。

トーチ工法アスファルト防水は、1平方メートルあたり約3500円で、耐用年数は約15年です。

最も高価な熱工法アスファルト防水は、1平方メートルあたり約4000円で、耐用年数は約20年です。

それぞれの工法は、施工現場の条件や求められる耐久性に応じて選択されます。 ​​

アスファルト防水の施工手順と日数の目安

アスファルト防水工事の日数の目安

施工別に工事にかかる日数の目安を表でまとめました。

工法小規模工事(数十㎡)中規模工事(数百㎡)大規模工事(数千㎡)
常温工法1~2日2~3日3~5日
トーチ工法2~3日3~5日1週間
熱工法3~5日1週間1週間以上

アスファルト防水工事は天候にも影響される形となり、晴天が続く場合は予定通りの工期で進行しますが、雨が降ると施工が中断されるため、工期が延びることがあります。

アスファルト防水工事の施工手順の流れ

  1. STEP

    下地処理

    施工面の清掃を行い、ホコリや汚れを完全に取り除きます。

    ひび割れや欠損部がある場合は、補修材を用いて平滑な下地を作ります。

  2. STEP

    アスファルトシートの敷設

    アスファルトシートを敷設する位置に仮置きし、適切な位置に配置します。

    接着剤を使用してシートを下地に固定します。

  3. STEP

    熱工法の場合

    アスファルトを専用の加熱装置で溶かし、液状にします。

    熱したアスファルトをローラーや刷毛で均一に塗布します。

    アスファルトがまだ熱いうちにガラス繊維マットを敷設します。

  4. STEP

    トーチ法の場合

    バーナーを使用してアスファルトシートの裏面を加熱します。

    加熱されたシートを下地に押し付けて固定します。

  5. STEP


    常温工法の場合

    冷アスファルトを下地に塗布し、シートを敷設します。

  6. STEP

    ジョイント処理

    シート同士を重ね合わせる部分は10cm以上の重ね代を持たせます。

    ローラーなどを使用して重ね部分をしっかりと密着させ、隙間ができないようにします。

  7. STEP

    仕上げ

    紫外線や外部の影響から防水層を保護するために、トップコートを塗布します。

    トップコートが完全に硬化するまで待ちます。

アスファルト防水の施工に適している場所

場所理由
屋上雨水の侵入を防ぐために高い防水性能が必要
地下室地下水や湿気からの防護が重要
バルコニー外部に露出しており、雨水の影響を受けやすい
駐車場車両の荷重や水の浸透を防ぐため
橋梁構造物の耐久性を維持するために防水が不可欠
トンネル地下水の浸入を防ぎ、内部の乾燥を保つため
プール常に水に接しているため、高い防水性能が求められる

アスファルト防水は、屋上や地下室、バルコニー、駐車場、橋梁、トンネル、プールなど、様々な場所で使用されます。

これらの場所は、雨水や地下水の浸入を防ぐために高い防水性能が求められるため、アスファルト防水が適しています。

特に、構造物の耐久性を維持するために、防水性能が重要な役割を果たします。 ​​

アスファルト防水に関連するQ&A

Q

アスファルト防水の上にウレタン防水はできますか?

A

最近ではアスファルト専用の下塗り材が開発され、アスファルト防水層の上にウレタン塗膜防水ができるようになりました。

この新しい防水工法では、1液型の下塗り材を使用するため、硬化が早く、仮防水の必要性も低いため、作業がしやすくなっています。

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