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マンション大規模修繕のポイントを徹底解説!工事内容や時期・周期と費用相場も紹介!

マンション大規模修繕は、マンションの資産価値を維持し、快適な住環境を長く保つために不可欠です。
しかし、いざ当事者となると「何から手をつければいいの?」「費用はどれくらいかかるの?」「成功させるためのポイントは?」など、多くの疑問や不安が湧いてくることでしょう。

この記事では、マンションの理事会の役員になられた方や、ご自身のマンションが大規模修繕の時期を迎え、情報収集を始めたばかりの区分所有者の皆様に向けて、大規模修繕を成功に導くための重要なポイントを分かりやすく解説します。
また、工事の内容や適切な時期や気になる費用相場から、具体的な進め方、さらには回数別・規模別の注意点なども紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。

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目次

マンション大規模修繕の基礎知識

マンションの大規模修繕を適切に進めるためには、まず基本的な知識を理解しておくことが欠かせません。ここでは、大規模修繕の目的や必要性や長期修繕計画との関係性、修繕積立金の役割など、事前に知っておくべき基礎情報をわかりやすく解説します

マンション大規模修繕の目的と必要性

大規模修繕とは、マンションの経年劣化に対応し、建物の性能や機能を維持・回復させるために、定期的かつ計画的に行われる大規模な修繕工事のことです。主な目的と必要性は以下の通りです。

  • 建物の長寿命化と安全性の確保
  • 資産価値の維持・向上
  • 快適な住環境の維持

単に古くなった部分を直すだけでなく、マンション全体の価値を守り、高めるための重要な取り組みです。

長期修繕計画との関連性

長期修繕計画とは、マンションの将来にわたって必要となる修繕工事の時期や内容、概算費用などをまとめた計画書で、通常25年~30年以上の視点で作成されます。これに基づいて大規模修繕が実施されるため、

  • 計画的な資金準備
  • 修繕のタイミングの最適化
  • 住民の合意形成の円滑化

など、複数のメリットが得られます。

修繕積立金の役割と重要性

修繕積立金は、大規模修繕などに備えて毎月区分所有者が積み立てる共用部分の修繕費用の財源です。不足すると一時金の徴収や借り入れが必要となる場合もあるため、長期修繕計画に基づいて適正な金額を積み立てておくことが非常に重要です。

マンション大規模修繕の主な工事内容とチェックポイント

マンション大規模修繕では、どのような工事が行われるのかを把握しておくことが大切です。ここでは、主な工事項目とそのチェックポイントについて解説します。

マンション大規模修繕の工事内容|外壁塗装・タイル補修工事

マンションの美観と建物の保護に直結する工事です。

  • 足場仮設、外壁洗浄、下地補修、塗装工事、シーリング工事などが含まれます。
  • チェックポイント:塗料の耐久性、下地処理の丁寧さ、施工品質、タイル補修の適切性。

マンション大規模修繕の工事内容|屋上・バルコニー防水工事

雨漏り防止と躯体保護のために不可欠な工事です。

  • 既存防水層の撤去、下地処理、新規防水層の施工、保護層の設置など。
  • チェックポイント:防水工法の選定、施工不良(ピンホール等)の有無、排水の機能確認。

マンション大規模修繕の工事内容|給排水設備・配管更新工事

生活に直結する重要設備の劣化対策です。

  • 内視鏡などによる調査、更生工事または更新工事。
  • チェックポイント:配管材質と劣化状況、工法選択、断水時の対応と住民説明。

マンション大規模修繕の工事内容|共用廊下・階段の修繕

日常的に使用する部分の安全性と美観維持が目的です。

  • 床材張替え、手すりや鉄部の補修塗装、照明のLED化など。
  • チェックポイント:滑りにくさ、安全性、耐久性、バリアフリー化の有無。

マンション大規模修繕の工事内容|エレベーター・機械式駐車場の修繕

設備の安全性維持と利便性向上が求められます。

  • エレベーターの部品更新、安全装置の点検、機械式駐車場の保守更新など。
  • チェックポイント:部品供給状況、法定点検との整合、施工中の代替手段、アフターサービス体制。

マンション大規模修繕の適切な時期と周期のポイント

マンションの大規模修繕は、いつ行うのが最も適切なのか——多くの管理組合にとって共通の悩みです。

ここでは、大規模修繕のポイントとなる一般的な周期の目安や、実施時期を判断するための劣化診断の重要性について解説します。

一般的なマンション大規模修繕周期の目安

大規模修繕は通常、12年〜15年周期で行うのが一般的とされています。

これは、外壁塗装や屋上防水といった主要部分の耐用年数に基づいています。ただし、実際の修繕周期はマンションの立地条件、構造、前回の工事内容、日常のメンテナンス状況などにより異なります。形式的なスケジュールに従うのではなく、建物の実状に応じて柔軟に判断することが大切なポイントです。

劣化診断の重要性とタイミング

大規模修繕の適切な時期を見極めるうえで欠かせないのが、専門業者による劣化診断です。外壁タイルの打診調査、鉄筋の腐食検査、防水層の劣化判定、給排水管の内部調査など、多角的に建物の状態を把握することで、必要な修繕範囲と方法が明確になります。

一般的には、長期修繕計画で予定された修繕工事の2〜3年前に劣化診断を実施するのが理想的です。これにより、診断結果に基づいた具体的な修繕計画の立案、費用見積もり、住民説明や業者選定といった準備を余裕を持って進めることができます。

2回目・3回目のマンション大規模修繕時期

築年数が25年、30年と経過したマンションでは、2回目・3回目の大規模修繕を迎えることになります。こうした段階では、初回では見られなかった新たな劣化や、時代の変化に対応するニーズにも目を向ける必要があります。

たとえば、給排水管の全面更新、省エネ性の高い建材への切り替え、バリアフリー化や耐震補強といった改良工事の導入も検討すべきポイントです。また、前回の修繕工事の仕様や施工精度が、次回の修繕計画に直接影響するため、評価と反省を活かした再計画が求められます。

このように、マンションの大規模修繕における時期の判断には、単なる年数だけでなく、「建物の状態」と「住まい手のニーズ」という2つの視点が重要です。

マンション大規模修繕の費用相場と内訳|費用を抑えるポイントも紹介!

マンションの大規模修繕では、数千万円単位の高額な費用が発生するため、費用の相場や内訳を事前に把握しておくことが重要です。また、限られた予算内で適切な修繕を行うには、費用を抑えるためのポイントも押さえておきましょう。

マンション大規模修繕の費用相場|1戸あたり

総戸数戸あたり費用の目安修繕工事全体の想定費用
20戸約100万~120万円約2,000万~2,400万円
50戸約85万~110万円約4,250万~5,500万円
100戸約75万~100万円約7,500万~1億円

国土交通省などの調査によれば、大規模修繕工事にかかる費用は、戸あたり約75万円~125万円が一般的な目安です。ただし、以下のような条件によって金額は大きく変動します。

  • 総戸数(戸数が多いと単価が下がる傾向)
  • 建物の形状や外装仕様(足場や外壁材の違い)
  • 工事項目の範囲(給排水設備更新の有無)
  • 使用する材料やグレード

マンション大規模修繕工事項目別の費用内訳例

一般的な大規模修繕における費用構成の目安は以下の通りです。

工事項目割合(目安)備考
仮設工事(足場・養生など)15~25%足場設置や養生、仮囲い、安全対策などに必要な工事
外壁塗装・補修工事20~30%外壁のクラック補修やタイルの張替え、再塗装など
屋上・バルコニー防水工事10~15%防水シートやウレタン塗膜の再施工、ドレン廻り補修等
共用部分(廊下・階段・鉄部)修繕10~20%床材の張替え、鉄部の塗装、照明や手すりの補修等
給排水設備更新工事10~20%(実施時)給水・排水管の更新やライニング、ポンプ設備の交換等
諸経費(管理費・現場費)10~15%工事管理費、事務経費、現場運営費、保険料など

マンション大規模修繕の見積書のチェックポイント

施工業者から提出された見積書を確認する際の注意点です。

  • 「一式」表示が多すぎないか(数量・単価の明記)
  • 工事項目に抜けや重複がないか
  • 数量や単価が妥当か(相見積もりで比較)
  • 諸経費の内容が明確か
  • 保証内容やアフターサービスの明記があるか

マンション大規模修繕工事の費用を抑えるための工夫

  • 優先順位をつけた工事範囲の見直し
  • 適正グレードの資材選定
  • 複数業者からの相見積もり取得
  • 設計監理方式の導入による透明性向上
  • 補助金・助成金の活用(省エネ・バリアフリー改修等)

費用を削減する際は、工事の質を損なわないようバランスを取ることが大切です。

マンション大規模修繕の進め方|成功のポイントは準備段階から始まるって本当?

マンションの大規模修繕は、単なる工事ではなく、住民の合意形成や資産価値維持のために計画的に進める必要がある重要なプロジェクトです。このセクションでは、工事の流れと各段階で押さえておきたい成功のポイントを解説します。

マンション大規模修繕の進め方|ポイント1.準備段階と体制づくり

大規模修繕を円滑に進めるためには、理事会主導で修繕委員会を設置することが望まれます。委員会には、建築や設備に詳しい住民や関心の高いメンバーを募ることで、技術的な視点と住民目線のバランスが取れます。修繕工事に関する基礎知識は、セミナーや関連書籍で習得し、必要に応じて建築士やマンション管理士といった専門コンサルタントの導入も検討しましょう。

マンション大規模修繕の進め方|ポイント2.劣化診断と修繕設計

建物の現状を正確に把握するため、専門業者による劣化診断を行います。この診断結果をもとに修繕方針を策定し、基本設計や詳細設計を進めます。設計図書や工事仕様書の作成が完了したら、信頼できる施工業者を選定するための見積もり依頼へと進みます。

マンション大規模修繕の進め方|ポイント3.施工業者の選定と比較

業者選定は、透明性を確保するために一般競争入札や指名競争入札が活用されます。見積もり内容の精査では、価格だけでなく工法の提案、技術力、過去実績、アフターサービスなど多角的な評価が必要です。最終的には住民総会での説明と承認を経て、契約へと進みます。

マンション大規模修繕の進め方|ポイント4.工事中の監理と検査体制

工事中は設計監理者が、図面通りに施工されているかをチェックします。理事会や修繕委員会も進捗状況を把握し、定例会議を通じて問題点を早期に発見・対応する体制を整えることが求められます。中間検査や竣工検査では、工事品質や安全性の確認が重要な役割を果たします。

マンション大規模修繕の進め方|ポイント5.完了報告とアフターサービス

工事が完了したら、竣工図書や保証書の受領、完了報告会の実施を通じて住民に結果を共有します。保証期間中の定期点検や不具合対応体制の確認も欠かせません。工事後の対応がしっかりしていることで、住民の安心感や満足度も高まります。

大規模修繕を成功させるためには、計画段階から工事後のフォローアップまで、一貫した体制と丁寧なプロセスが必要です。

マンション大規模修繕の実施回数や規模別の注意ポイントと対策

マンションの大規模修繕は、その実施回数や規模によって直面する課題が異なります。2回目・3回目となると対象範囲が広がり、コストも増加する傾向があります。また、戸数の少ない小規模マンションでは、資金や合意形成の面で特有の課題が浮上します。

ここでは、それぞれのケースに応じた注意点と実践的な対策を詳しくご紹介します。

2回目・3回目のマンション大規模修繕での注意点

築20年以上が経過したマンションでは、2回目以降の大規模修繕が必要になります。初回と異なり、目に見えない内部の老朽化や、社会的なニーズの変化にも対応する必要があります。

  • 前回修繕の影響:以前の工事の品質や仕様によって、次回工事の内容が制限されることがあります。
  • 新たな劣化の発見:断熱材の劣化や給排水管の内部腐食など、初回では見られなかった劣化が進行している可能性があります。
  • 機能向上工事の必要性:単なる修繕ではなく、省エネ・バリアフリー・耐震化などの改良工事も積極的に検討する段階です。
  • 費用増加の傾向:工事項目が多くなるため、1回目より費用がかさむ傾向があります。長期修繕計画での予測と積立金の見直しが不可欠です。

小規模マンション特有の課題と対策

50戸未満の小規模マンションでは、人数の少なさが逆に負担を増やす要因となります。以下のような課題が代表的です。

  • 資金面のハードル:戸数が少ないため、1戸あたりの積立負担が高くなりやすい。
    • 対策:積立金の段階的増額、一部工事の分割実施、融資制度の活用。
  • 業者選定の選択肢が少ない:小規模物件を敬遠する業者もあり、実績ある業者の確保が困難な場合も。
    • 対策:小規模案件に実績のある業者を調査・選定。設計監理方式を活用して発注精度を高める。
  • 住民間の合意形成が難しい:意見が分かれると調整に時間を要する。
    • 対策:早期の情報提供、アンケートや個別相談、専門家の同席による説明会を重ねる。
  • 理事や委員の負担が大きい:人数が限られるため、特定の人に業務が集中。
    • 対策:外部コンサルタントや管理士を活用し、運営の効率化を図る。

小規模マンションにおいても、大規模修繕を着実に進めるには早期の準備と柔軟な対応が不可欠です。

マンション大規模修禅のポイントでよくある質問(Q&A)

大規模修繕を検討する中で、住民の方々からよく寄せられる疑問や不安について、ここでは代表的な質問とその回答をまとめてご紹介します。

Q

修繕積立金が不足している場合、どうすれば良いですか?

A

不足分の対応としては、一時金の徴収、金融機関からの借り入れ、積立金の増額、工事内容の見直しなどが検討されます。長期修繕計画に基づき、早めに積立金の見直しを行うことが理想です。

Q

工事中の生活への影響はどのようなものがありますか?

A

騒音や振動、塗料の臭い、バルコニーの使用制限、足場設置による日照の減少などが考えられます。施工業者は事前にスケジュールと注意事項を周知し、住民の生活への影響を最小限に抑える工夫を行います。

Q

信頼できる施工業者を選ぶにはどうすればよいですか?

A

過去の施工実績、保有資格、技術提案力、保証体制、担当者の対応などを比較することが大切です。相見積もりを取り、価格だけでなく総合的に評価しましょう。設計コンサルタントの助言を受けるのも有効です。

マンション大規模修繕のポイント|まとめ

マンションの大規模修繕は、単なる工事ではなく、将来にわたる資産価値の維持と安心・快適な住環境の継続のための重要な取り組みです。成功に導くための主なポイントは以下のとおりです。

まず、準備段階での知識共有と体制づくりが極めて重要です。理事会を中心とした修繕委員会の設置や、専門コンサルタントの活用により、適切な判断と計画が可能となります。次に、劣化診断を通じて現状を把握し、必要な工事の内容と時期を的確に見極めることが不可欠です。

また、施工業者の選定では、価格だけでなく技術力や実績、アフターサービスまで含めた総合的な比較が求められます。工事期間中の監理体制の構築や、住民への丁寧な説明・合意形成も、大規模修繕の成功を左右する大きな要素となります。

最終的には、修繕後のアフターサービスとフォロー体制を整え、継続的な維持管理へとつなげることが、資産価値の向上と安心・快適な住まいづくりに繋がります。

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