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マンションのベランダ(バルコニー)は防水工事が必要?防水工事の種類や必要な準備

マンションのベランダ(バルコニー)の防水工事の種類は?

手順や工事日数や費用についても知りたい!

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マンションのベランダ(バルコニー)の防水工事の必要性

マンションのベランダ(バルコニー)の防水工事は、建物の耐久性と住環境を保つために非常に重要です。

ベランダは常に風雨や紫外線にさらされており時間が経つと防水層が劣化し、ひび割れや剥離が発生することがあります。

これにより、水が建物内部に浸入し、躯体を腐食させたり、室内にカビが発生する原因となります。

特に鉄筋コンクリート造の建物では、水分が鉄筋に達すると鉄筋が錆びて膨張し、コンクリートを破壊する可能性があります。

防水工事を定期的に行うことで、これらの問題を未然に防ぎ、建物の寿命を延ばすことができます。

また、ベランダは住戸間を隔てる重要な部分であり、漏水が隣接住戸にまで影響を及ぼすことを防ぐためにも、防水工事は欠かせません。

マンションのベランダ(バルコニー)防水工事の種類

マンションのベランダやバルコニーではウレタン防水、FRP防水という種類の工法がおすすめです。

特徴を下記にまとめました。

防水工事の種類特徴
ウレタン防水液状のウレタン樹脂を塗布して防水層を形成。複雑な形状にも対応でき、シームレスな防水層が特徴。施工後のメンテナンスが容易。
FRP防水繊維強化プラスチックを用いた防水。高い強度と耐久性を持ち、軽量で施工が容易。硬化が速く、耐候性に優れる。

ウレタン防水

ウレタン防水とは、液体状のウレタン樹脂を使用して防水層を形成する工法です。

この工法では、ウレタン樹脂を塗布して硬化させることで、継ぎ目のないシームレスな防水層が作られます。

柔軟性が高く、建物の動きや温度変化による収縮・膨張に追随するため、ひび割れに強いのが特徴です。

施工が比較的容易で、複雑な形状にも対応可能です。

ウレタン防水は、主に屋上やベランダ、バルコニーなどに使用され、耐久性を維持するためには定期的なメンテナンスが必要です。

FRP防水

FRPシートに樹脂を塗って硬化させる防水工事の方法が、FRP防水です。

FRPは繊維強化プラスチックの略で、ガラス繊維のような強化剤で補強したプラスチックを意味します。

FRP防水は、防水層が軽量かつ強靭であり、耐熱性・耐食性・耐候性にも優れていることが大きな特長です。

マンションのベランダ(バルコニー)防水工事の費用の目安と耐用年数

防水工事の種類費用の目安(円/m²)耐用年数(年)
ウレタン防水500010-15
FRP防水600015-20

マンションのベランダ(バルコニー)防水工事の費用は、防水工事の種類によって異なります。

ウレタン防水は1平方メートルあたり約5000円で、耐用年数は10〜15年です。

FRP防水は1平方メートルあたり約6000円で、耐用年数は15〜20年と最も長いです。

施工業者と詳細を確認し、最適な防水工法を選択することが大切です。

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マンションのベランダ(バルコニー)の防水工事実施のタイミングは?

マンションのベランダ(バルコニー)の防水工事を実施するタイミングは、以下の要因を考慮して決定することをお勧めします。

定期点検での結果

一般的に、防水層の耐用年数は10年程度とされているため、10年ごとに専門業者による点検を実施し、必要に応じて防水工事を計画します。

点検の結果、劣化状況などにより防水工事の実施を検討しましょう。

防水層の劣化

防水層にひび割れや剥離が見られる場合、水の浸入が懸念されるため早急に防水工事を行う必要があります。

防水層が変色したり膨れが発生した場合も劣化の兆候であり、防水性能が低下しています。

下記で気をつけてほしい劣化事例を紹介します。

マンションのベランダ(バルコニー)の劣化症状の例

マンションのベランダ(バルコニー)の劣化症状の例としては、以下のようなものがあります。

ひび割れ

ひび割れも、雨漏りにつながる劣化症状のひとつです。

紫外線・風雨などによる劣化で発生したひび割れは、雨漏りを引き起こす可能性があります。

外壁のコーキング剤にひび割れがないかもチェックしてみましょう。

ひび割れを見つけたら、放置せずなるべく早めに修理を依頼してください。

剥がれ

防水層の剥がれにも注意が必要です。特に防水塗膜の剥がれが見られてきたら防水工事のタイミングと考えておきましょう。

また、防水層の膨れにも注意が必要です。

膨れは染み込んだ雨水が蒸発する際、周囲の防水層を押し上げることから発生します。

放置していると破損して雨漏りにつながってしまうため、早めに対処しましょう。

変色・シミ・苔の発生

水が浸入することで、コンクリートやタイルにシミや変色が見られることがあり、これも劣化症状の一つです。

それ以外に、カビや苔の発生も劣化症状の一つのなるのでこれらの症状が見受けられた際も防水工事を検討しましょう。

マンションのベランダ(バルコニー)の防水工事の工程

ウレタン防水、FRP防水の種類別に施工の工程をまとめました。

ウレタン防水工事の工程

  1. STEP

    下地の準備

    施工面のホコリや汚れ、油分をしっかりと取り除きます。

    ひび割れや凹凸がある場合は、補修材で修繕し、平滑な下地を作ります。

  2. STEP

    プライマーの塗布

    下地とウレタン防水材の密着性を高めるために、プライマーを塗布します。

    プライマーが完全に乾燥するまで待ちます。

  3. STEP

    ウレタン防水の塗布

    ウレタン防水材を均一に塗布します。ローラーや刷毛を使用して、気泡が入らないように注意しながら施工します。

    一層目が完全に乾燥するまで待ちます。乾燥時間は気温や湿度によりますが、通常は24時間程度です。

  4. STEP

    トップコートの塗布

    防水層を紫外線や外部の影響から保護するために、トップコートを塗布します。

    トップコートも均一に塗布し、完全に乾燥させます。

FRP防水工事の工程

  1. STEP

    下地の準備

    施工面のホコリや汚れ、油分をしっかりと取り除きます。

    ひび割れや凹凸がある場合は、補修材で修繕し、平滑な下地を作ります。

  2. STEP

    プライマーの塗布

    下地とFRP防水材の密着性を高めるために、プライマーを塗布します。

    プライマーが完全に乾燥するまで待ちます。

  3. STEP

    ガラス繊維マットの敷設

    施工面にガラス繊維マットを敷設します。必要に応じてマットをカットし、形状に合わせて配置します。

  4. STEP

    樹脂の塗布

    ガラス繊維マットの上に樹脂を均一に塗布します。ローラーや刷毛を使用して、気泡が入らないように注意しながら作業します。

    一層目の樹脂が硬化するまで待ちます。硬化時間は気温や湿度によりますが、通常は数時間から24時間程度です。

  5. STEP

    トップコートの塗布

    一層目と同様に、樹脂を塗布します。必要に応じて、さらに層を重ねて強固な防水層を形成します。

    二層目も完全に硬化するまで待ちます。

マンションのベランダ(バルコニー)の防水工事前に必要な準備

マンションのベランダ・バルコニーの防水工事を実施する前に必要な準備は下記となります。

工事前はベランダの片付けが必要

ベランダに置かれている家具や植木鉢、物干し竿やウッドデッキ、テーブルなどをすべて移動させます。

ベランダを掃除し、ゴミやホコリを取り除くようにしましょう。

これにより、作業スペースが確保され、工事が円滑に進みます。

エアコンの室外機は置いたままで大丈夫

ベランダの荷物は基本的にすべて片付ける要がありますが、エアコンの室外機はそのまま置いておいても大丈夫です。

室外機が置いたままの場合、作業員が必要に応じて移動させながら工事を進めます。

※業者によっては室外機の移動を依頼されるケースもあるため確認しましょう。

工事前に網戸の取り外しが必要

網戸をつけたままだと、工事中に網戸が汚れたり損傷したりするリスクがあります。

取り外しておくことで、網戸を保護し、後のクリーニングや修理の手間を省くことができます。

網戸を取り外すことで、施工面全体に防水材をしっかりと塗布でき、防水効果を高めることができます。

マンションのベランダ(バルコニー)の施工事例

東京都葛飾区 バルコニー防水工事

神奈川県横浜市 ルーフバルコニー防水工事

【管理組合様】東京都港区 ルーフバルコニー防水工事

【個人様】東京都渋谷区 ベランダ防水工事

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