シート防水のトップコートは、建物の防水層を紫外線や熱、雨水などの外的要因から保護するために非常に重要です。
ではそのトップコートについてどのような役割でどのような種類が存在するかご存知ですか?
今回はシート防水について役割や効果など詳しく解説し、建物の防水保護に役立つ情報をお届けします。
この記事をチェックしてシート防水施工に関しての知識を深めていってください。
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目次
シート防水のトップコート効果と役割
まず結論を言うとこの2つがトップコートの効果と役割です。それぞれ解説していきます。
- 紫外線・熱からの保護
防水工事が必要な場所(屋上、陸屋根、ベランダなど)は太陽光にさらされることが多く、紫外線や熱が劣化の主な原因です。トップコートはこれらの要因から防水層を保護し、劣化を遅らせます。 - 防汚性能の向上
塩ビシートは汚れが付きやすい傾向がありますが、トップコートを塗ることで防汚性能が向上します。
まずシート防水とは、その名の通りシートにより雨漏りなどから防水や防水箇所を熱や紫外線などから守るために行われる作業です、その仕上げとして行われるのがトップコートという作業です
シート防水では、塩ビ製またはゴム製のシートが一般的に使用されますが、適切なトップコートを塗布することで劣化を抑え、寿命を延ばすことができます。トップコートを塗ることで、シート防水の寿命を10年程度からさらに延ばすことが可能です。塩ビ製やゴム製シートに影響のない水性トップコートが一般的で、5年ごとの塗り替えが理想的です。
塩ビシート防水のトップコートが必要な理由とメンテナンス方法
塩ビシート防水は、塩化ビニル樹脂に可塑剤を加えた防水シートを使った防水工事の手法で、屋上やベランダなどの外部空間で広く採用されています。
トップコートは、この塩ビシートの防水層を保護するための重要な役割を果たしています。日光や物理的な刺激にさらされやすい防水層は、紫外線や熱、歩行などによって次第に劣化しやすくなります。トップコートを塗布することで、これらの劣化要因から防水層を保護し、雨漏りのリスクを大幅に減らすことが可能です。
メンテナンスとして定期的に表面をチェックし、劣化のチョーキング現象や剥がれや浮き、その他カビなどの汚れの付着がないかを確認しておき、汚れや排水溝の詰まりなどで水にさらされたままにならないよう掃除を行うことが大切です。また、5年に一度は塗り替えるように心がけておきましょう。
チョーキング現象とは
ベランダや屋上の床に白い粉のようなものが見られる場合、それは「チョーキング」と呼ばれる劣化現象です。これはトップコートが紫外線の影響でダメージを受け、粉状になっている状態で、再塗装のサインの一つでもあります。
この現象を放置すると、防水性が低下し、最終的にはひび割れが生じる可能性があるため、早めの対策が必要です。
トップコートの種類と特徴
ではトップコートの種類と特徴についてよく使用される3つを紹介していきます。
シート防水
シート防水は、建物の屋上やベランダ、バルコニーなどの広い平面部分に使われる防水工法で、合成ゴムや塩化ビニル樹脂(塩ビ)をシート状に加工し、接着剤や専用の機械を使って下地に固定します。シート自体が薄くても高い耐久性を持ち、施工が比較的早く済むのが特徴です。
- 耐久性が高く、紫外線や温度変化に対する抵抗力がある
- 耐用年数は約10年
- 大きな面積を一度に覆えるため施工が早い
ウレタン系
ウレタン系トップコートは、ウレタン防水の仕上げとして多く用いられます。このタイプは耐用年数が約5年で、伸縮性に優れているためメンテナンスや再塗装がしやすく、屋上やバルコニー、ベランダのような場所での使用に適しています。ウレタン防水自体が紫外線に弱い特性があるため、トップコートを塗布することで防水層を保護し、耐久性を高めることが可能です。
以下がウレタン系トップコートの特徴のまとめです。
- ウレタン防水の仕上げに使われる
- 耐用年数は約5年
- 伸縮性に優れ、メンテナンスに適している
ポリエステル系
ポリエステル系トップコートは、FRP(繊維強化プラスチック)防水工事でよく使われる種類です。耐用年数は約5年で、紫外線には弱いものの、軽くて硬いため歩行が多い場所や重荷を受けやすい場所に適しています。ただし、その硬さゆえにひび割れが起こりやすい点に注意が必要です。FRP防水の特性上、トップコートを必ず施して防水層を保護することが重要です。
以下がポリエステル系トップコートの特徴のまとめです。
- FRP防水でよく使われる
- 耐用年数は約5年
- 紫外線に弱いが、軽くて硬いため歩行が多い場所に適している
フッ素系
フッ素系トップコートは、紫外線に強く汚れをはじく性能に優れています。アクリルウレタン系よりも耐久性や耐候性が高く、耐用年数は約10年と長いのが特徴です。
その高い性能から、特に長期間メンテナンスフリーで使いたい場合や、汚れやすい環境で使用する際に適しています。
以下がフッ素系トップコートの特徴のまとめです。
- 汚れをはじき、紫外線にも強い
- アクリルウレタン系よりも性能に優れている
- 耐用年数は約10年
それぞれに特徴があるので工事内容にあった素材を選ぶように心がけましょう。
トップコートの塗り替え単価
トップコートの塗り替えにかかる費用はどのくらいになるのでしょうか?一般的な相場を確認すると以下のようになります。
防水工事の種類 | 単価相場 |
シート防水 | 1000~1,500円/㎡ |
ウレタン防水 | 2000円/㎡前後 |
ポリエステル系 | 2,000〜3,000円/㎡ |
フッ素系防水 | 3000~5,000円/㎡ |
上記の表がシート防水のトップコートにかかる費用目安(1㎡あたり)の一般的な価格となりますが、使用する素材や工事内容などで変わってくることもあるので事前にしっかり確認しておきましょう。
トップコートのメリットとデメリット
トップコートのメリットとデメリットについてそれぞれ分けて解説します。
トップコートのメリット
トップコートは塩ビシート防水に多くの利点をもたらします。具体的には、以下のようなメリットがあります。
- 防水層の劣化を遅らせる
塩ビシートの防水層は、紫外線や熱、雨水などの外的要因による劣化が避けられません。トップコートは、これらの要因から防水層を保護し、劣化の進行を遅らせます。その結果、塩ビシートの耐用年数を延ばし、長持ちさせることができます。 - 補修やリフォームの頻度を減らす
トップコートが防水層を長持ちさせることで、補修やリフォームの頻度を減らせます。これは長期的なメンテナンスコストを削減することに直結し、経済的な利点をもたらします。 - 防汚効果
塩ビシートは汚れが付きやすいという特性がありますが、トップコートを塗布することでシート表面に汚れが付きにくくなり、清掃や維持が容易になります。見た目の美しさも向上するでしょう。
トップコートのデメリット
一方で、トップコートにはいくつかのデメリットも存在します。
- 定期的な塗り替えが必要
トップコートの効果を維持するためには、5年ごとを目安に塗り替えを行う必要があります。これにより、トップコートの防水保護機能を持続させることが可能ですが、定期的なメンテナンスを怠ると機能が低下してしまいます。 - 重ね張り補修が困難
トップコートがあることで、塩ビシート同士を溶かして接着する「重ね張り補修」が難しくなります。これは、トップコートが塩ビシート表面に付着し、直接の接着を妨げるためです。ただし、ジョイント部以外の部分では、シートの差し込み補修が可能です。
トップコートは、塩ビシート防水の寿命を延ばし、長期的なコスト削減に貢献する一方で、定期的なメンテナンスが欠かせません。また、重ね張り補修が難しくなるというデメリットもあります。トップコートの特性を理解し、適切にメンテナンスを行うようにしましょう。
トップコートを長持ちさせる方法
トップコートは、5年から約10年ごとに塗り替えを行うことで、その保護機能を維持できます。
これにより、防水層全体の耐久性が向上し、大規模な防水工事の必要性を減らすことが可能です。また、排水溝の掃除を定期的に行い、排水溝が詰まって水が溜まるのを防ぐことも重要です。
トップコート塗り替えの施工の流れ
トップコート塗り替えの施工の流れについて簡単に解説していきます。
- STEP
現場の準備
塗り替えを始める前に、現場全体の状態を調査し、既存のトップコートや防水層の劣化状況を確認します。排水溝やシート接合部など、問題が発生しやすい箇所を重点的に点検し、必要な修繕を洗い出します。その後、作業がスムーズに進むように足場や安全設備の設置、作業エリアの養生などの準備を行います。
- STEP
既存トップコートの除去と下地処理
既存のトップコートが劣化している場合、新しい塗料が密着するように既存のコートを削り落とします。その後、防水シートや下地が露出するため、汚れを洗浄し、下地の状態を整えます。表面が十分に乾いたら、接合部や目地などのひび割れや劣化箇所を補修し、下塗りのためのプライマーやシーラーを塗布します。
- STEP
トップコートの塗布
プライマーやシーラーが乾いたら、トップコートを均一に塗布します。ローラーや刷毛を使い、防水層全体に薄く、ムラなく広げていきます。塗布した層が完全に乾くまで待ち、2度目の塗布を行います。2度塗りすることで塗膜の厚みを均等にし、防水効果を高めます。
- STEP
最終チェック
トップコートが完全に乾いたら、塗りムラや塗料の漏れ、接合部の隙間がないか最終点検を行います。問題がなければ、足場や養生を撤去し、作業エリアの片付けを行います。依頼主と一緒に最終確認を行い、問題がなければ施工完了となります。
まとめ
いかがでしたでしょうか?今回はシート防水のトップコートについて解説してきました。
特に塩ビシート防水のトップコートは、防水層を劣化から守るために不可欠です。
適切な種類を選び、定期的な塗り替えや排水溝の掃除を通して効果的なメンテナンスを行いましょう。これによって、長期的にコストを抑えつつ、建物を雨漏りから守ることができます。ぜひ今回の記事を参考に、トップコート塗装を検討してください。
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