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防水工事の流れとは?アスファルト防水・ウレタン防水の施工手順や種類ごとのやり方・費用も解説

防水工事は、建物を長く安全に使い続けるために欠かせない重要な工事です。しかし、「どのタイミングで必要なのか」「どんな種類があるのか」「費用はどれくらいかかるのか」など、初めて検討する方にとっては不明点も多いはずです。

初めて防水工事を依頼する際には、防水工事の流れを先に知っておくことで、スムーズな工事につながることにもなります。

この記事では、防水工事の基本知識から、よく使われるウレタン防水やアスファルト防水などの工法の特徴、費用相場、防水工事施工の流れ、注意点までをわかりやすく解説します。

建物の資産価値を守り、雨漏りや劣化のリスクを防ぐためにも、ぜひ最後までご覧ください。

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目次

防水工事とは?なぜ必要なのか?工事の流れを知る前に基礎知識を解説

防水工事とは、屋上・ベランダ・バルコニー・外壁などに防水層を設け、雨水の侵入を防ぐ工事です。雨や湿気から建物を守り、構造や内装の劣化を防止する重要な役割を果たします。

日本の気候は梅雨や台風、寒暖差が激しいため、防水層は劣化しやすく、特に屋上やベランダは日々の風雨で劣化が進行しやすい部位です。ひび割れや剥がれが見られた際は、早めの補修で被害の拡大を防げます。

防水性能が低下すると、雨水の浸入による結露やカビ、健康被害のリスクも高まるため、定期的な点検とメンテナンスが欠かせません。住まいの快適性と耐久性を保つために、防水工事は非常に重要です。

防水層とは?|防水工事の重要な部分

防水層とは、建物の屋上やベランダ、外壁などの表面に施工される水の侵入を防ぐための保護層で、雨水や湿気から建物の構造体を守るバリアの役割を果たします。

防水層の劣化が進むと、ひび割れや剥離、水たまりの発生といった兆候が見られるようになります。これを放置すると、建物内部へ雨水が浸入し、鉄筋の腐食やカビ、断熱材の劣化といった深刻な被害につながる可能性があります。

防水層の耐用年数は10〜15年程度が一般的ですが、建物の立地条件や使用状況により前後します。そのため、定期的な点検やメンテナンスを行い、必要に応じて再施工や部分補修を実施することが重要です。

防水工事の種類とその特徴

防水工事には複数の工法があり、それぞれ使用する材料や施工方法、耐久性、適した場所が異なります。建物の構造や施工箇所の条件に合わせて、最適な防水工法を選ぶことが重要です。ここでは、代表的な防水工事の種類とその特徴を紹介します。

防水工事の種類と特徴1. ウレタン防水

ウレタン防水は、液状のウレタン樹脂をローラーや刷毛で塗り重ねて防水層を形成する工法です。施工後に硬化してゴムのような弾力性を持ち、下地になじみやすいため、複雑な形状の屋上や狭小スペースにも対応できます。

特に集合住宅の屋上やベランダ、屋根付き駐輪場の屋根など、平面だけでなく立ち上がりやドレン(排水口)周囲にも防水処理が必要な箇所で多く採用されています。

  • メリット
    • つなぎ目のない防水層が形成され、雨水の侵入リスクが低い
    • 部分補修が容易で、定期的なメンテナンスで長持ちする
    • 施工機材が比較的コンパクトで、狭い現場でも施工可能
  • デメリット
    • 施工者の技術に仕上がりが左右されやすい
    • 雨天時は作業が中断されるため、天候に影響を受けやすい

防水工事の種類と特徴2. シート防水(塩ビシート・ゴムシート)

シート防水は、塩ビやゴム製の防水シートを接着剤や機械で固定して貼り付ける工法です。施工が早く、仕上がりが均一で見た目もきれいなことから、広い屋上や商業施設の屋根などで多く使われます。

シート自体に紫外線カット機能や反射性能を持たせることもできるため、省エネ性を意識した建物にも適しています。

  • メリット
    • 施工スピードが早く、工期を短縮できる
    • 紫外線や風雨に強く、耐用年数が長め
    • 断熱材や保護材との組み合わせで機能性を高められる
  • デメリット
    • 施工箇所の形状が複雑だと、密着が不十分になる可能性がある
    • 接合部(つなぎ目)から劣化・浮きが発生することがある

防水工事の種類と特徴3. FRP防水(繊維強化プラスチック)

FRP防水は、ガラスマット(繊維)に樹脂を含浸させて硬化させることで、高い防水性と強度を実現する工法です。主に戸建て住宅のバルコニーや屋上、小面積の床面などで用いられ、最近では工場の薬品保管エリアや屋外階段などにも対応しています。

硬化後は硬くて強く、耐摩耗性・耐薬品性にも優れているため、頻繁に人が歩く場所や物品を置く場所でも安心して使えます。

  • メリット
    • 高耐久・高強度で、摩耗や薬品にも強い
    • 速乾性があり、短期間で施工が完了する
    • 継ぎ目がなく見た目がすっきり仕上がる
  • デメリット
    • 面積が広すぎる場所では施工コストが割高になる
    • 硬化中に特有の臭気があるため、住宅密集地では配慮が必要

防水工事の種類と特徴4. アスファルト防水

アスファルト防水は、アスファルトを熱で溶かして防水シートと交互に積層し、分厚い防水層を形成する工法です。耐水性・耐久性に非常に優れており、ビルやマンション、公共施設の広い屋上など、特に長期使用を想定した建物に多く採用されています。

冷工法(常温で貼るタイプ)もありますが、熱工法ではバーナーや釜で加熱するため、専門技術が求められます。

  • メリット
    • 他工法と比べて防水性能が圧倒的に高い
    • 長期間メンテナンス不要なため、長期的にはコストメリットが出る
    • 厚みのある層で、多少の下地不陸(でこぼこ)もカバーできる
  • デメリット
    • 熱を使った施工で臭気・煙が発生し、近隣への配慮が必要
    • 重量があるため、建物の構造によっては不向きな場合もある

防水工事を検討する際は、建物の構造や使用環境、予算に応じて適切な工法を選ぶことが大切です。業者に見積もりを依頼する際には、それぞれの工法のメリット・デメリットを比較検討すると失敗を防げます。

一般的な防水工事依頼の流れについて

防水工事は建物の寿命や快適性を守るために重要ですが、「どのように進めればいいのか分からない」という方も多いはずです。ここでは、初めて防水工事を依頼する方でも安心できるよう、一般的な防水工事の流れをわかりやすく解説します。

  1. STEP

    問い合わせ・相談

    まずは防水工事を検討している業者に連絡を取り、現状の問題や希望を伝えます。雨漏りの有無、築年数、防水工事歴などの情報を整理しておくとスムーズです。電話やメール、オンラインフォームでの問い合わせが一般的です。

  2. STEP

    地調査・劣化診断

    業者が現地に訪問し、屋上・ベランダ・外壁などの防水箇所の状態を確認します。目視点検のほか、必要に応じて散水調査や赤外線カメラなどで漏水の原因や劣化状況を詳しく診断します。

  3. STEP

    見積もりの提示

    調査結果をもとに、防水工法や使用する材料、施工範囲、工期などを明記した見積書が提示されます。複数業者から相見積もりを取って比較検討するのがおすすめです。

  4. STEP

    工事内容の打ち合わせ・契約

    見積内容に納得したら、工事の詳細スケジュールや注意点などを業者と打ち合わせます。工法の選定や色味、仕上がりなども確認し、契約を締結します。

  5. STEP

    5. 着工・施工

    事前に足場を設置し、養生を行ったうえで防水工事が始まります。高圧洗浄→下地処理→防水層の施工→保護層の仕上げといった流れが一般的です。天候の影響でスケジュールが変動する場合もあります。

  6. STEP

    完了検査・引き渡し

    施工完了後、業者と共に最終チェックを行います。仕上がりや水の流れ、漏水箇所の補修状況などを確認し、問題がなければ引き渡し・完了報告書の提出となります。

  7. STEP

    アフターフォロー・保証対応

    信頼できる業者であれば、施工後に一定期間の保証が付帯します。不具合が発生した際は、保証内容に応じて補修対応してもらえるケースがほとんどです。定期点検やメンテナンスの提案を受けることもあります。

防水工事は一度きりで終わるものではなく、施工後の維持管理も含めて考えるべき長期的なプロジェクトです。依頼から施工、完了後までの流れを把握し、信頼できる業者と連携して進めることが、後悔のない工事につながります。

防水工事の流れ|ウレタン防水とシート防水の施工工程について

防水工事は建物の耐久性を守るうえで欠かせない重要な工事ですが、その内容や施工工程は工法によって大きく異なります。

ここでは、数ある防水工法のなかでも特に多く採用されている「ウレタン防水」と「シート防水」について、特徴と具体的な工事の流れを詳しく解説します。

ウレタン防水の流れ|防水工事の施工工程と特徴

ウレタン防水は、液状のウレタン樹脂を塗り重ねることで防水層を形成する工法です。仕上がりに継ぎ目がなく、複雑な形状の屋上やベランダ、狭小部にも対応できる柔軟性が特徴です。

  1. STEP

    下地処理

    高圧洗浄や清掃を行い、古い防水層・油分・ホコリなどを除去。ひび割れや段差を補修して平滑な面をつくります。

  2. STEP

    プライマー塗布

    下地との密着性を高めるための接着剤(プライマー)を施工面に塗布。ムラなく丁寧に塗ることで防水層の剥がれを防ぎます。

  3. STEP

    ウレタン樹脂の塗布

    防水材をローラーやコテで2~3回塗り重ね、所定の膜厚(おおよそ3mm前後)を確保。立ち上がり部分や排水口周辺なども重点的に施工します。

  4. STEP

    乾燥・硬化・完了検査

    1日以上の乾燥・養生を経て、最終検査を行い、防水性能に問題がなければ施工完了です。

シート防水の流れ|防水工事の施工工程と特徴

シート防水は、あらかじめ製造された防水シート(塩ビ系・ゴム系)を施工面に貼り付けて防水層を形成する工法です。施工品質が安定しやすく、工期が短く済むため、広面積の屋上やビル、倉庫の屋根などで多く採用されています。

  1. STEP

    下地処理・清掃

     施工面の汚れやゴミを除去し、平滑で乾いた状態に整えます。下地の状態が悪い場合は補修を行い、シートの密着性を確保します。

  2. STEP

    シートの敷設・固定

    防水シートを所定の寸法にカットし、接着剤(または機械固定)で下地に固定します。シート同士の重ね部分は専用の溶着機や接着材を用いて一体化させます。

  3. STEP

    端部・立ち上がり処理

    壁面や笠木、ドレン周辺のような取り合い部分は、シール処理や金物で丁寧に固定・補強し、水の侵入経路をしっかり遮断します。

  4. STEP

    完了検査

    施工箇所全体を点検し、浮きやシワ、接合部の不具合がないか確認。必要に応じて手直しを行い、最終確認のうえで工事完了となります。

このように、ウレタン防水は柔軟性と対応力の高さが、シート防水は施工スピードと耐候性の高さがそれぞれの魅力です。どちらが適しているかは、建物の形状・規模・使用環境・コストなどによって変わるため、専門業者の調査と提案をもとに選定することが大切です。

防水工事が必要な建物の箇所について

防水工事は、建物全体の耐久性と安全性を守るために欠かせないメンテナンスです。雨水や湿気の侵入を防ぐためには、適切な箇所に定期的な防水処置を施すことが重要です。ここでは、特に防水工事が必要とされる代表的な箇所を紹介します。

防水工事が必要な箇所1. 屋上・陸屋根

屋上は常に風雨や紫外線にさらされており、建物の中でも最も防水対策が求められる場所です。排水不良や表面のひび割れから雨水が浸入し、建物内部に大きなダメージを与える恐れがあります。

防水工事が必要な箇所2. バルコニー・ベランダ

床面や立ち上がり部分の防水層が劣化すると、下階への漏水事故につながることがあります。小規模なスペースでも、雨ざらしになる場所は要注意です。

防水工事が必要な箇所3. 外壁の目地・クラック部分

シーリング材の劣化や外壁のひび割れから水が入り込むと、壁内部の腐食やカビの原因になります。打ち替え・打ち増しのメンテナンスが必要な場合もあります。

防水工事が必要な箇所4. 開口部(窓枠・サッシまわり)

窓やドアの周囲は構造上、隙間ができやすい部分です。防水テープやコーキングの劣化によって、雨漏りの原因となるケースも少なくありません。

防水工事が必要な箇所5. 基礎まわり・土間

地下や基礎部分では地面からの湿気・水分が侵入するリスクがあります。特に倉庫や工場などでは床面の防水処理が重要です。

これらの箇所はいずれも、防水層の寿命(10〜15年)を超えると漏水リスクが高まるため、定期的な点検と早めの施工が効果的です。防水工事を後回しにすると、大規模な修繕につながることもあるため注意が必要です。

防水工事を行うタイミングは?

防水工事のタイミングを見極めることは、建物の劣化を防ぎ、余計な修繕費用を抑えるうえで非常に重要です。一般的には10〜15年に1度の周期で防水工事が必要とされていますが、実際のタイミングは建物の状況や環境条件によって変わります

以下のような症状が現れた場合は、防水工事を検討すべきタイミングです。

  • 天井や壁にシミが出てきた
  • 屋上やベランダの防水層が剥がれている・ひび割れている
  • 排水口周辺に水が溜まりやすくなった
  • 室内に湿気やカビが発生している
  • 過去10年以上、防水工事や点検を行っていない

また、防水工事のタイミングを見誤ると、建物の内部構造や資材にまで水が浸入し、大規模な補修工事が必要になるリスクもあります。

最適なタイミングを把握するには、定期的な点検(5年ごとが目安)を行い、劣化の兆候を早期に発見することが重要です。点検結果に応じて、補修で済む場合と、全面的な改修が必要な場合を判断することができます。

防水工事の費用相場について

防水工事を検討するうえで、最も気になるポイントのひとつが「どれくらい費用がかかるのか」という点です。実際の費用は、工法の種類、施工面積、下地の劣化状況、建物の形状や立地条件などによって大きく異なりますが、ここでは一般的な防水工事の費用相場を工法別にご紹介します。

防水工法費用相場(円/㎡)
ウレタン防水(密着工法)4,500〜6,500円/㎡
ウレタン防水(通気緩衝工法)5,500〜7,500円/㎡
アスファルト防水(熱工法)6,500〜9,000円/㎡
FRP防水7,000〜10,000円/㎡
シート防水5,000〜7,000円/㎡

施工面積が30㎡〜100㎡程度の場合、トータルで数十万円〜数百万円規模の費用がかかることもあります。また、以下のような追加費用が発生するケースもあるため、見積もり時には注意が必要です。

  • 既存防水層の撤去費用
  • 下地補修やひび割れ処理費用
  • 足場設置費用(高所作業が必要な場合)
  • 工期延長による人件費増

正確な費用を把握するには、現地調査をもとにした見積もりが必須です。複数業者から相見積もりを取り、工法・保証内容・施工実績もあわせて比較することが、納得のいく工事につながります。

防水工事を行わない事によるリスクとは?

防水工事を怠ったまま建物を使用し続けると、見えない場所から少しずつ雨水が浸入し、さまざまなリスクを引き起こします。表面的には問題がなさそうでも、防水層が劣化したまま放置しておくことで、構造面・経済面・健康面にまで影響が及ぶ可能性があります。

防水工事を行わないことによるリスク1. 建物の劣化・構造へのダメージ

最も深刻なリスクは、建物の構造そのものの劣化です。防水層が機能していないと、屋上や外壁、ベランダなどから雨水が徐々に内部へ浸入します。これが鉄筋コンクリートなら鉄筋の腐食、木造なら木材の腐朽・シロアリの発生につながり、建物の耐久性を大きく損ないます。

防水工事を行わないことによるリスク2. 修繕コストの増大

初期の段階で防水工事を実施していれば、防げたはずの小さな劣化が、放置によって大規模な補修工事が必要な状態まで進行してしまうことがあります。結果的に、防水工事以上の費用がかかり、資産価値の低下賃貸物件であれば退去やクレームの原因にもなりかねません。

防水工事を行わないことによるリスク3. カビ・湿気による健康リスク

雨水の侵入は、室内の湿気やカビの発生を招きます。これにより、喘息やアレルギーなど、住む人の健康に悪影響を及ぼす可能性があります。特に小さなお子様や高齢者のいる家庭では注意が必要です。

防水工事を行わないことによるリスク4. 保険適用外のトラブルにつながることも

雨漏りなどの損害が発生しても、「経年劣化による損傷」は火災保険の補償対象外となるケースが多く、全額自己負担となる可能性があります。防水工事の未実施が原因と判断されれば、保険請求が認められないこともあります。

このように、防水工事を先延ばしにすることで発生するリスクは決して小さくありません。定期的な点検と早めのメンテナンスを行うことが、建物の資産価値を守り、将来のトラブルを未然に防ぐ鍵となります。

防水工事業者の選び方と注意点

防水工事は施工不良が起きると雨漏りや劣化につながり、建物全体の寿命に大きな影響を与えるため、業者選びは極めて重要です。価格だけで決めるのではなく、信頼性・技術力・対応力を総合的に比較することが大切です。以下に、選定時にチェックすべきポイントを紹介します。

防水工事業者の選び方と注意点1. 現地調査を丁寧に行ってくれるか

信頼できる業者は、契約前の現地調査をしっかりと行い、建物の状態や劣化状況を丁寧に診断します。現地を見ずに見積もりだけ出す業者は避けましょう。

防水工事業者の選び方と注意点2. 工法や材料の提案が明確であるか

施工に使用する防水材の種類や工法のメリット・デメリットを説明できる業者は信頼性が高いです。建物の状況に合った提案がされているか確認しましょう。

防水工事業者の選び方と注意点3. 見積書の内容が詳細であるか

「一式」といった表記ばかりではなく、工程ごとの費用が明記された明細付きの見積書を提示する業者は誠実です。不明点があれば必ず質問し、納得できるまで確認をしておくことが重要です。

防水工事業者の選び方と注意点4. 保証内容やアフターフォローがあるか

防水工事には保証期間が設けられるのが一般的です。工事後の不具合対応や定期点検の有無など、アフターサポートの内容も事前に確認しておきましょう。

防水工事業者の選び方と注意点5. 過去の施工実績が豊富であるか

これまでにどのような建物に対して施工してきたか、実績や口コミ・評判をチェックすることも重要です。可能であれば、写真付きの施工事例やお客様の声も参考に見ておきましょう。

このように、業者選びを慎重に行うことで、施工後のトラブルを未然に防ぎ、安心して長期間維持できる防水対策が実現します。数社から相見積もりを取り、価格だけでなく内容や対応の質も比較して判断しましょう。

防水工事の見積もり確認時の注意点

防水工事を依頼する際、見積もりの内容を正しく理解しておくことは、施工後のトラブルや予期せぬ追加費用を防ぐために非常に重要です。以下のポイントを押さえて、納得のいく契約を進めましょう。

防水工事の見積もり確認時の注意点1:工事内容が詳細に記載されているか

「防水工事一式」などの曖昧な表現ではなく、材料の種類・施工範囲・工法・作業工程ごとの費用が具体的に記載されているかを確認しましょう。内容が不明確な場合は、施工範囲が限定されていることもあるため注意が必要です。

防水工事の見積もり確認時の注意点2:付帯工事や追加費用の有無

防水工事には、下地補修や既存防水層の撤去、足場設置など本体工事以外の作業が必要になるケースがあります。これらの費用が含まれているか、また追加費用が発生する可能性があるかを必ず確認しましょう。

防水工事の見積もり確認時の注意点3:保証期間と対応内容の記載

工事完了後に万が一の不具合が起きた場合、保証があるかどうかは非常に重要な判断材料です。保証の有無だけでなく、その内容(保証期間・対象範囲・無償対応の条件など)が明記されているかをチェックしてください。

防水工事の見積もり確認時の注意点4:工期の流れやスケジュールの明示を確認

「何日で工事が完了するか」「悪天候時はどう対応するか」など、工事全体のスケジュールが見積書や説明書に含まれているか確認しましょう。特に業務用施設や賃貸物件では、工期遅延が大きな問題となる場合もあります。

防水工事の見積もり確認時の注意点5:相見積もりで比較する

1社だけで判断せず、複数社から見積もりを取り、工事内容・提案力・価格を総合的に比較検討することが大切です。安さだけで選ぶのではなく、信頼性・実績・対応力も合わせて判断しましょう。

防水工事に関するよくある質問

ここでは防水工事に関するよくある質問をその回答を紹介します。

Q

防水工事はどれくらいの頻度で行うべきですか?

A

一般的に10年〜15年ごとが目安ですが、使用されている防水工法や材料、建物の立地条件によって異なります。
雨漏りやひび割れなどの劣化症状が見られた場合は、早めの点検と対応をおすすめします。

Q

雨漏りが起きてからでも防水工事は間に合いますか?

A

雨漏りが発生した段階でも工事は可能ですが、すでに内部にダメージが進行している可能性があります。
被害が広がる前に防水工事を行う方が、トータルコストも抑えられます。

Q

防水工事中は建物を使えなくなりますか?

A

工事箇所や工法によって異なりますが、多くの場合、建物全体の使用を制限する必要はありません。
たとえば、屋上防水の場合は屋上部分のみが立ち入り禁止になります。

Q

自分で防水処理をすることは可能ですか?

A

市販の防水材を使って簡易的な補修を行うことは可能ですが、広範囲や劣化の進んだ箇所には専門的な技術が必要です。
根本的な解決を目指すなら、専門業者に依頼するのが確実です。

Q

どの防水工法を選べばよいか分かりません。

A

建物の形状や使用条件、劣化状況によって最適な工法は異なります。
専門業者による現地調査と診断を受けたうえで、提案された工法の特徴と費用を比較して選ぶのが最も確実です。

防水工事の流れについてのまとめ

防水工事は、建物の寿命を守るうえで欠かせない重要な工程です。中でもウレタン防水とシート防水は、使用頻度の高い代表的な工法であり、それぞれの特性に応じて施工手順や適した場所が異なります。

ウレタン防水は、液状の材料を塗り重ねることで継ぎ目のない防水層を形成できるため、複雑な形状や小面積の施工に最適です。一方、シート防水は工場で作られたシートを貼る工法で、広面積に効率良く対応できる点が大きなメリットです。

いずれの工法においても、共通して重要なのは以下のポイントです。

  • 下地処理の丁寧さが防水性能を左右する
  • 材料の選定と施工手順の遵守が長寿命の鍵
  • 工事完了後の検査と定期的なメンテナンスが欠かせない

工法ごとの違いを理解したうえで、現場条件や目的に合った防水工事を選び、信頼できる業者に依頼することが成功への近道です。この記事の内容を参考に、安心・安全な防水対策を進めていきましょう。

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