8 min

防水工事の期間とは?工法や流れ・タイミングなどを解説

建物の雨漏りや劣化を防ぐために欠かせないのが、防水工事です。
しかし「工事にはどれくらいの期間がかかるのか」「どのタイミングで実施すればよいのか」と、疑問に感じる方も多いのではないでしょうか。
防水工事は、使用する工法や施工面積・天候などによって期間が異なり、事前に流れや特徴を把握しておくことが大切です。
この記事では、防水工事の期間の目安をはじめ、工法ごとの特徴や工事の流れ・実施タイミングなどをわかりやすく解説します。
快適な住まいを長く保つためにも、ぜひ参考にしてみてください。

大規模修繕・防水工事・外壁塗装なら
新東亜工業へ!

マンション修繕の顧客満足度98%

マンション・アパート・ビルの大規模修繕や防水工事の最適な工法を提案し、プロの技術で安心した施工をお約束!

新東亜工業が選ばれる理由!
  • 自社施工で高品質な仕上がり
  • 中間マージンを排除、適正価格を実現
  • 大規模修繕・防水工事の豊富な実績
  • 最長10年の保証付、安心のアフターフォロー
  • 関東エリアを中心に幅広い地域へ対応

\中間マージン0だから他社よりも低コスト/

防水工事の目的と重要性

防水工事は、屋上やバルコニーなどの建物外部において、雨水の侵入を防ぐために必要な工事です。
防水層が劣化すると、雨漏りや建物内部の腐食につながり、構造そのものの耐久性を損なうおそれがあります。
定期的な防水工事は、資産価値の維持や快適な住環境の保全に直結する、大切なメンテナンスです。

防水工事の種類と特徴

防水工事には様々な工法があり、建物の構造や使用環境に応じて適切に選ぶことが重要です。
ここでは代表的な4つの工法について、その特徴を解説します。

ウレタン防水

液状のウレタン防水材を塗り重ね、防水膜を形成する工法です。
柔軟性が高く凹凸のある複雑な形状の場所にも対応できるため、住宅のベランダや小規模な屋上に多く用いられており、工期は比較的短く3日~10日程度が目安です。
ただし塗布後の乾燥時間が必要で、気温や湿度によって工期が左右されることがあり、均一な厚みを出すには、熟練の職人技が求められます。
継ぎ目がなく仕上がりが美しく、どのような形状にも対応しやすいメリットがあります。

シート防水

塩化ビニールやゴム製のシートを貼り付ける工法で、広い屋上や陸屋根に適しています
シートは工場で製造されるため品質が安定しており、施工も比較的早く完了しますが、シートの貼り合わせや端部処理など細かな作業が必要なため、工期は5日~10日程度かかります。
複雑な形状には不向きなため、下地の平滑さが求められますが、 耐久性が高く施工が速やかで臭気が少ない特徴があります。

アスファルト防水

熱で溶かしたアスファルトを何層にも重ねて厚い防水層を作る工法で、耐久性が非常に高く、マンションやビルといった大規模な屋上でよく採用されます。
専門的な施工が必要であり、工期は7~10日程度が目安です。
火気を使用するため、工事中の安全管理が厳しく求められますが、高い耐久性と防水性能に優れています。 

FRP防水

繊維強化プラスチック(FRP)を用いる防水工法で、軽量で扱いやすいのが特徴です。
戸建てのバルコニーや小規模屋根に適しており、施工は1〜2日程度で完了することもあります。
また、硬化の際に発生する化学物質により、臭気対策が必要になるでしょう。
工期が短く、防水性に優れたメリットがあります。

防水工事の種類別一覧表

工法名工期の目安耐用年数の目安
ウレタン防水3日~10日程度約10~15年
シート防水5日~10日程度約10~15年
アスファルト防水7~10日程度約10~15年
FRP防水1日~2日程度約10~20年

それぞれの工法にはメリット・デメリットがあり、施工箇所や建物の条件に合わせて最適な方法を選ぶことが重要です。
工期の目安も参考にしつつ、施工業者と相談して最適なプランを決めましょう。

防水工事のタイミング

防水工事を行う最適なタイミングを見極めることは、建物の劣化を防ぎ、長持ちさせるために非常に重要です。
以下のポイントを参考に、適切なタイミングで防水工事を検討しましょう。

劣化のサインがある

防水層の劣化は、見た目の変化や不具合として現れることが多いです。
ひび割れや剥がれがあるなど、劣化のサインが見られたら、防水層の機能が低下している可能性が高いため、早めの点検・補修を検討しましょう。

築10年以上経過したら注意

一般的な防水材の耐用年数は約10年前後といわれています。
そのため、築10年以上経過している建物は防水工事を検討する良い目安です。
築年数が経つとともに、防水材の劣化が進行しやすくなるため、劣化症状がなくても予防的な工事を行うことが長期的な建物の保護につながります。

定期点検の結果を活用する

定期的な専門業者による点検は、防水層の劣化状況を正確に把握するために非常に有効です。
点検では目視だけでなく、必要に応じて専門機器を用いて防水層の状態を調査します。
防水機能の低下や小さな損傷が見つかれば、早めの補修や再施工を検討することで、被害の拡大や大規模な修繕を防げます。

防水工事が必要な劣化のサインとは?

防水層の劣化は、初期段階であれば目視で確認できるケースが多くあります。
以下のようなサインが見られた場合は放置せず、早急な点検・対応が必要です。

  • 防水層のひび割れや膨れ:防水層に微細なひびが入ると、そこから雨水が侵入し、やがて膨れや浮きといった状態に進行します。特にウレタン系防水では経年による表面硬化や紫外線の影響でひび割れが発生しやすくなります。
  • 塗膜の剥がれや色あせ:表面の塗膜が剥がれてくる、もしくは明らかに色が薄くなってきた場合は、防水層の耐久力が低下しているサインです。紫外線や雨風による経年劣化が主な原因です。
  • 雨漏りや天井・壁のシミ:すでに室内側に影響が出ている場合は、防水機能が完全に失われている可能性があります。雨漏りやシミは、建物内部の構造体や断熱材に水が浸入している危険信号です。
  • 排水口まわりの水はけが悪くなっている:排水不良は水たまりができやすく、防水層に常に水圧がかかる状態になります。これが防水層の劣化を加速させる要因につながります。
  • 苔やカビの発生:常に湿気がある場所では、苔やカビが繁殖します。これは防水層の表面に水分が長時間とどまっている証拠であり、通気や排水に問題があることを示しています。

劣化を放置することによるリスクと影響

劣化による初期サインを放置してしまうと、防水層の劣化は加速度的に進みます。
やがて、雨水が下地材や構造体に浸入し、鉄筋の腐食や木部の腐朽・断熱材の劣化といった建物本体への深刻なダメージにつながることも少なくありません。
さらにはカビの発生による健康被害や、住環境の悪化にもつながるため注意が必要です。
一度、構造躯体まで損傷が及ぶと、防水だけでなく内装や構造材の修繕も必要になり、工事期間も費用も大幅に増加します。
そのため、早期発見・早期対応が建物の寿命を延ばし、トータルコストを抑える最大のポイントです。
「少しおかしいな」と思った段階で専門業者に相談することが、防水トラブルを未然に防ぐ最善策につながります。
定期的な点検を取り入れ、日頃から建物の状態をチェックする習慣を持ちましょう。

防水工事の流れと期間の目安

防水工事は建物の状態や施工範囲・使用する工法によって多少前後しますが、一般的には以下のステップで進められます。
それぞれの工程にかかる期間の目安とともに、ポイントを解説します。

  1. STEP

    現地調査・劣化診断(1〜2日)

    まず、専門業者が現地で防水層の劣化状況や下地の状態を詳しく確認します。
    ひび割れの有無や排水状況・既存の防水材の種類などをチェックし、適切な工法選定のための情報収集を行うためです。
    調査内容によっては、追加で細かい検査が必要になることもあります。

  2. STEP

    工法選定・見積もり提出(3〜7日)

    現地調査の結果をもとに、最適な防水工法を提案し、詳細な見積もりを作成します。
    工法によって費用や工期・耐用年数が変わるため、複数の選択肢を提示することもあります。
    見積もり内容や工事スケジュールについて、依頼主と十分に相談を重ねる重要な段階です。

  3. STEP

    既存防水層の撤去(1〜3日)

    古くなった防水層を剥がし取り、下地を整える作業です。
    防水層の種類や厚み、施工面積によって期間が変わります。
    丁寧に撤去しないと、新たな防水層の密着性が悪くなるため、慎重に行われます。

  4. STEP

    下地処理・清掃(1〜2日)

    撤去後に下地の傷や凹凸を補修し、清掃を行います。
    防水層の寿命や性能は下地の状態に大きく左右されるため、この工程は非常に重要です。
    下地の不良がある場合は、この段階でしっかり補修しておくことで、後のトラブルを防ぎます。

  5. STEP

    防水層の施工(3〜7日)

    選定した防水工法に基づき、防水材を塗布または貼り付けていきます。
    工法によっては複数回の塗布や乾燥時間が必要なため、ここが最も時間を要する工程です。気温や湿度などの天候条件も施工期間に影響を与えるため、スケジュール管理が重要になります。

  6. STEP

    トップコート塗布(1〜2日)

    防水層の上に、保護用のトップコートを塗布します。
    トップコートは紫外線や風雨から防水層を守り、耐久性を向上させる役割があります。
    均一に塗ることで、仕上がりの美しさも保たれます。

  7. STEP

    完了検査・引き渡し(1日)

    施工が完了したら、業者が最終検査を実施します。
    防水層の密着状態や排水状況を確認し、不具合がないかをチェックする作業です。
    その後、施主へ工事の完了報告と引き渡しが行われ、必要に応じて保証書やメンテナンスのアドバイスなども提供されます。

工期に影響する要因

防水工事の工期は、単に施工内容だけでなく、さまざまな要因によって大きく変動します。
これらの要素を事前に理解しておくことで、工事の計画やスケジュール調整がしやすくなるでしょう。

施工面積の広さ

施工する面積が広いほど、工事にかかる時間は長くなります。
屋上やベランダなどの限られたスペースであれば数日で終わることもありますが、広範囲の屋根や外壁全体の場合は作業工程が増え、乾燥期間も含めて期間が延びることが一般的です。
特に、大型の商業施設やマンションの防水工事は時間を要するケースが多いでしょう。

施工部位の構造が複雑

施工部位の形状や構造の複雑さも、工期に影響する要素です。
凹凸が多く、排水溝や配管まわりに細かい箇所が複数あると、職人の手間がかかり、施工時間が増加します。
また、高所や足場が必要な場所は作業効率が下がるため、工期が長くなる傾向があります。

下地の劣化が激しい

防水工事は、下地の状態が良好であることが前提です。
もし劣化や損傷がひどい場合は、防水層の施工前に補修作業や下地調整を行う必要があります。
下地補修は専門的かつ時間がかかる作業のため、下地の状態が悪いと、その分工期が延長されます。
場合によっては専門業者の手配も必要になるため、スケジュール調整が重要です。

雨天や強風など天候によるもの

防水工事は、塗布や乾燥工程に天候が大きく影響します。
特に雨天や湿度の高い日・強風の日は施工が中断されることが多く、乾燥不良により再塗布が必要になるケースもあります。
これらは工期の遅延を引き起こす主な要因であり、天候の変動によっては数日から数週間の延期もあり得ます。
施工時期を慎重に選ぶことが重要です。

他の補修工事と同時施工がある

防水工事と併せて、屋根や外壁の修繕・塗装工事などを同時に行う場合、工事全体のスケジュールが複雑になりがちです。
工程の調整や材料の搬入・職人の手配などが重なるため、単独の防水工事に比べて期間が延びることがあります。
一方、同時に行うことで、別々に工事を行うより効率的に進む場合もあるため、状況に応じた検討が必要です。

防水工事の期間を短縮するポイント

防水工事は丁寧な施工が求められるため、一定の期間を要しますが、スムーズに進めることで期間を短縮できるケースもあります。
以下のポイントを押さえておくと、効率的でトラブルの少ない工事が可能になるでしょう。

施工時期を工夫する

工事の期間短縮には、天候が安定している時期を選ぶことが非常に重要です。
梅雨や台風の多い夏から秋にかけては、雨天による作業中断や乾燥不良が起こりやすく、工期が延びる原因にもなります。
反対に、春や秋の比較的晴天が続く季節を選ぶことで、予定通りに施工が進みやすくなるでしょう。
天候に左右されにくい時期の選択は、工期の安定に直結します。

信頼できる業者を選ぶ

防水工事の期間短縮には、経験豊富で段取りの良い施工業者を選ぶことが欠かせません。
作業計画がしっかりしている業者は、材料の手配や作業の流れがスムーズであり、無駄な待ち時間を減らせます。
また、問題が起きた場合の対応も迅速なため、工期の遅延を最小限に抑えられるでしょう。
業者の評判や実績をしっかり確認し、信頼できるパートナーを選ぶことが大切です。

事前準備を徹底する

工事現場の準備が整っていないと、着工後に作業が滞ることがあります。
施工するエリアの不要物を事前に片付けておくことで、職人がすぐに作業に取りかかれ、効率がアップします。
また、工事に必要な電源や水道の確保も前もって行いましょう。
これにより、現場での細かい調整やトラブルを減らし、予定通りの進行が期待できます。

速乾性の高い工法を検討する

工法選びも、工期短縮に大きく影響するポイントです。
例えばFRP防水は硬化が早いため、乾燥待ち時間を大幅に短縮できます。
一方、ウレタン防水の場合は塗布後の乾燥期間が必要なため、天候の影響を受けやすく、工期が長引くこともあります。
施工場所や目的に合わせて、速乾性や施工効率を考慮した工法を選ぶと、全体の工期を縮めることが可能です。

近隣との調整をしておく

工事期間中の近隣トラブルも、工期遅延の原因になりがちです。
騒音や工事車両の出入りで苦情が出ると、作業の一時中断や時間制限がかかる場合があります。
事前に業者と協力して近隣への挨拶や説明を行い、理解を得ておくことが重要です。
良好な関係を築くことで予定通りの作業ができ、結果として期間短縮につながります。

防水工事に関するよくある質問(FAQ)

ここでは、防水工事に関してよく寄せられる質問を厳選し、わかりやすく回答します。
事前に知っておくことで、安心して工事を進めることができるでしょう。

Q

防水工事は何年おきにやるべきですか?

A

一般的には約10年を目安に防水工事を検討することが推奨されています。
ただし、防水材の種類や施工環境・建物の立地条件などによって、劣化のスピードは異なります。
定期的な点検で防水層の状態をチェックし、ひび割れや膨れ・色あせなど劣化サインが見られたら早めの補修を検討しましょう。

Q

雨が降ったら工事は中断されますか?

A

はい、雨天時には防水工事は基本的に中断されます。
防水材は乾燥や密着が非常に重要であり、湿った状態で施工すると接着不良や効果の低下につながるためです。
また、雨による足元の悪化や作業の安全面からも、雨天時の作業は避ける必要があります。

Q

工事中は家にいられますか?

A

工事中も基本的に自宅での生活は可能です。
防水工事は主に屋上やベランダ、外壁などの外部で行われるため、室内の生活に大きな支障はありません。
ただし、施工エリアの安全確保のため、ベランダや屋上には立ち入れなくなる期間があり、事前に業者からの説明をよく聞いて準備しておくと安心です。

Q

工事中の騒音や臭いはどの程度ありますか?

A

防水工事の内容や工法によって異なりますが、一部の工法では塗布作業や機械の使用に伴う騒音が発生することがあります。
においについても、ウレタン防水など溶剤を使う工法では独特のにおいが工事期間中に感じられる場合があります。
臭気が気になる場合は、業者に相談して低臭タイプの防水材を選ぶことも可能です。

Q

近隣への対応は必要ですか?

A

はい、特に足場の設置や工事中の騒音、においが近隣に影響する場合があります。工事開始前には業者が近隣住民へ工事内容や期間の説明を行い、挨拶を済ませるのが一般的なマナーです。これにより、近隣トラブルを未然に防ぎ、円滑に工事を進めることができます。施主様も事前に近隣に声をかけておくと、より良い関係を築く助けとなります。

Q

工事の期間はどのくらいかかりますか?

A

工法や施工面積によって異なります。
一般的なウレタン防水で3日~10日程度、シート防水やアスファルト防水では5日~10日程度です。
FRP防水は速乾性が高いため、短期間での施工が可能です。

Q

工事中に天候不良が続くとどうなりますか?

A

天候による中断が続くと、全体の工期が延びる場合があります。
事前に余裕のあるスケジュールを組んでおけば、工事途中でのトラブルを最小限に抑えることができます。

Q

防水工事は自分でできる?

A

一部のDIY用防水材は市販されていますが、専門的な施工技術が求められるため、耐久性や仕上がりを考慮するとプロに依頼するのが安心です。
特に高所作業や下地処理が必要な箇所は、安全性の観点からも信頼できる業者に任せましょう。

まとめ

防水工事は、建物を守るうえで欠かせない大切な工事であり、適切なタイミングで実施することで、雨漏りや建物劣化を防ぎ、長期的な安心につながります。
そのため、築10年を超えた段階や、定期点検の結果を踏まえて予防的に計画することが理想的です。

また防水工事は工法によって工期が異なり、ウレタン防水は3日~10日程度、シート防水なら5日~10日程度、アスファルト防水であれば7~10日程度が目安だとされています。
FRP防水の場合は、1〜2日程度で完了することも少なくありません。
それぞれ工法によって特徴が異なるため、建物に合わせて適した工法を選ぶことが大切です。
工事期間は、下地の劣化がひどい場合や雨風の状況により伸びることもあるため、余裕を持った計画を立てましょう。

施工実績344件突破!WEB割キャンペーン実施中!