9 min

大規模修繕における優良業者の見極め方とは?選ばれている業者の共通点を紹介

マンションの大規模修繕は、マンションの資産価値を維持し、快適な住環境を保つために不可欠な大規模なプロジェクトです。

しかし、計画が不十分であったり適切な施工会社を選定できなかったりすると、修繕積立金の不足や追加工事費用の発生・工期の遅延・居住者とのトラブルなど、さまざまな問題が発生するリスクがあります。

居住者の生活環境や建物の将来的な価値に大きく影響する工事の質を高めるためには、業者選定は極めて重要です。

この記事では、大規模修繕における「優良業者」の定義とその特徴・見極め方・そして優良業者と出会うための具体的な方法について、詳しく解説します。

大規模修繕・防水工事・外壁塗装なら
新東亜工業へ!

マンション修繕の顧客満足度98%

マンション・アパート・ビルの大規模修繕や防水工事の最適な工法を提案し、プロの技術で安心した施工をお約束!

新東亜工業が選ばれる理由!
  • 自社施工で高品質な仕上がり
  • 中間マージンを排除、適正価格を実現
  • 大規模修繕・防水工事の豊富な実績
  • 最長10年の保証付、安心のアフターフォロー
  • 関東エリアを中心に幅広い地域へ対応

\中間マージン0だから他社よりも低コスト/

大規模修繕における優良業者とはどのような業者?

「優良業者」とは、単に価格が安い業者や規模の大きな会社を指すわけではありません。

大規模修繕という特有のプロジェクトにおいては、以下のような総合的な資質や対応力が求められます。

  • 施工の品質を最優先する姿勢…マンションの美観や機能性を回復・向上させるために不可欠な高い技術力と丁寧な施工
  • 管理組合・居住者との綿密なコミュニケーション…騒音や粉じん・プライバシーなど、工事期間中に考えられる居住者の生活への影響に対する配慮と、それらに関する丁寧な説明や情報共有
  • トラブルへの迅速な対応力…工事中に予期せぬ問題(追加工事・工期遅延・住民からのクレームなど)が発生した場合でも、迅速かつ的確な対応ができる
  • 透明性のある見積もりと工程管理…見積もり内容が明確で根拠が分かりやすく提示されていること、また工事の進捗状況が適切に管理され共有されることが信頼につながる
  • アフターサービスの充実…工事完了後の不具合に対応するための保証制度や定期点検体制が整っている

これらすべての要素が揃ってはじめて、管理組合が安心して任せられる「優良業者」と評価できるのです。

優良業者に共通する特徴と選定時の注意点

大規模修繕における優良業者を見抜くためには、共通して見られる特徴があります。

信頼できる業者を選ぶための「見るべきポイント」を把握しておくことで、信頼できる業者選びにも役立つでしょう。

長年の業務実績と専門性がある

大規模修繕は、建物の構造や共用部の特性を深く理解したうえでの対応が不可欠です。

そのため、新築工事やリフォームを主に行っている業者では、大規模修繕に必要な知識や経験が不足している可能性があります。

実績や専門性を見極めるポイントには、以下のようなものがあります。

  • 過去に手がけた大規模修繕工事の物件数
  • 施工規模や構造のバリエーション
  • 対応エリアの幅と柔軟性

一般的に、業界で10年以上の実績を持つ業者は、施工から管理・クレーム対応までの一連の流れを熟知しているため、安心感があります。

また、実績が多い会社は、ホームページ上で自信を持って実績を紹介しているケースが多く、事前に調査することで信頼性を確認できます。

特に、同規模のマンションの大規模修繕の実績が多い会社は、段取りが良くスムーズな工事が期待できるでしょう。

さらに、居住者とのやり取りにも慣れており、トラブル時の対応もスムーズであると判断できます。

建設業許可や資格保有者が在籍している

信頼できる業者であるかを確認するためには「建設業許可」を取得しているかどうかを見ておくことが必要です。

建設業許可は、建設業法第3条で定められており、国土交通大臣または都道府県知事の許可を受けた業者のみが建設業を営むことができます。

この許可証は、その業者が専門知識を持ち、法律を守りながら工事を行う能力があることを証明するものです。

また、建設業許可の取得には、これまでの実績や実務経験が必要となります。

さらに、以下の専門資格を持つスタッフが在籍しているかも、確認すべき重要なポイントです。

  • 一級・二級建築士
  • 施工管理技士
  • マンション改修施工管理士
  • 雨漏り診断士

これらの有資格者が工事監理にあたることで、施工の精度は格段に向上します。

工事中の対応力やアフターフォローがしっかりしている

大規模修繕工事は、着工後もさまざまな課題が発生する可能性があります。

例えば、騒音や振動・粉じんによる苦情・天候による作業の中断や工期遅延・住民からの問い合わせなど、臨機応変な対応力が問われる場面は少なくありません。

事前に工期に余裕を持たせることや、予備費を確保しておくことが、突発的な事態への迅速な対応を可能にします。

また、工事完了後の保証制度や定期点検体制が充実しているかは、業者選定の非常に重要な要素です。

大規模修繕後の保証やアフターサービスは、将来的なメンテナンス費用に大きく影響します。

一般的に各社で大きな差はないものの「稀に保証がない」「期間が短い」といった注意が必要なケースもあるため、必ず以下のような点を確認するようにしましょう。

  • 定期点検のスパンや回数
  • 修繕箇所の再修理や再点検が保証される期間や内容
  • 不具合発生時の対応の迅速さ

特に、複数の見積もりを比較する際に、他の会社と比べて極端に金額が低い場合は注意が必要です。

過剰に低い価格設定は、作業の省略や品質の低下を招く可能性があるため、内容を詳しく確認する必要があります。

アフターサービスが充実している業者を選ぶことで、工事実施後の長期的な不安を軽減できるでしょう。

加えて、現場監督の人柄や修繕委員との相性も重要です。

現場で実際に指揮を執る現場監督には、高いコミュニケーション力や周囲との調整力が欠かせません。

プレゼンが得意な営業担当者よりも、管理組合の話をよく聞き適切に回答してくれる人柄であれば、工事への期待感も高まります。

選考時や見積もり依頼時に、その担当者のコミュニケーションに違和感を感じないか、細かくチェックしておくと安心です。

施工実績を開示しており、現地見学が可能

信頼できる業者は、過去の施工実績を積極的に公開しています。

特に、現地見学やOB顧客の紹介を申し出た際に快く対応してくれる業者は、自社の施工品質に自信を持っている証拠であり、非常に信頼性が高いと言えます。

現地見学では、以下の点を具体的にチェックしましょう。

  • 仕上がりの丁寧さ
  • 居住者への配慮(掲示板や日報の内容・工事中の告知方法など)
  • 清掃や美観管理の徹底具合

これにより、実際の工事品質だけでなく、工事中の管理体制や居住者への配慮が行き届いているかを確認することができます。

管理組合とのコミュニケーションが丁寧

大規模修繕を成功させるためには、施工業者と管理組合間の円滑なコミュニケーションが不可欠です。

そのため打ち合わせの段階から、丁寧かつ明確な説明があるかどうかは非常に重要です。

優良業者は、専門用語を使わずに分かりやすく説明し、管理組合からの疑問には迅速かつ的確に回答する姿勢を持っています。

また、以下のような建設的な提案ができる業者は信頼できます。

  • 複数の工法を提示しそれぞれのメリット・デメリットを具体的に説明する
  • 工期や予算について管理組合の状況に合わせた調整案を示す
  • 住民説明会や総会の進行をサポートするノウハウがある

一方で、管理会社に頼りすぎないことも重要です。

管理会社に全てを任せきりにすると、工事費用の妥当性が分からなかったり、工事内容や質を十分に吟味できなかったりするリスクがあります。

その結果、将来的な不具合やトラブルを誘発する恐れも指摘されています。

専門知識を持つ管理会社に意見したり、管理組合だけで施工会社を決定したりすることはハードルが高いため、見積もりや工事内容に不安がある場合は、第三者の専門家によるセカンドオピニオンを活用することをおすすめします。

さらに、特定の区分所有者と親しい施工会社を避けることも注意点の一つです。

例え工事の見積もりや提案が優れていても、親しいという理由だけで安易に依頼すると、他の区分所有者への説得力に欠ける業者選定となりかねません。

特に理事長と親しい業者の場合「裏で個人的な金銭を受け取っているのでは?」といったあらぬ噂が立ち、住民間での不仲やトラブルに発展するケースも報告されています。

参考 国土交通省 建設業許可(建設業法第3条)

大規模修繕における業者選定の重要性

マンションの大規模修繕工事は、建物の資産価値や安全性を維持するために不可欠なプロジェクトです。

しかし、その成否は「どの業者を選ぶか」によって大きく左右されます。

業者選定の重要性をさらに深堀りすることで、どのような観点で業者を見極めるべきかが理解しやすくなるでしょう。

安心して大規模修繕を任せられる

大規模修繕には、マンション特有の構造や居住者対応に関する知識が必要です。

そのため過去に豊富な実績を持つ業者は、技術力はもちろん、居住環境への配慮や理事会との調整力にも長けている傾向があります。

施工実績や事例の公開・現地見学への対応などは、その信頼性を確認する上で重要な指標となります。

コスト以上のクオリティーを期待できる

「価格が安い」という理由だけで業者を選定すると、後から後悔するケースも少なくありません。

追加工事が頻発して総費用が膨らんだり、工事の品質が低く補修が必要になったりといったリスクがあります。

また、安さを売りにする業者ほど、下請けに丸投げすることが多く、現場管理が甘くなりがちです。

コストだけでなく、総合的なバランスで判断する視点が求められます。

さまざなリスクを最小限にできる

業者の選定を誤ると、施工不良や工事の延期、それの伴う住民への負担増加などさまざまなトラブルが起きる可能性も高まります。

このような事態を防ぐためにも、適切な選定プロセスを整備し、業者選定の透明性と公正さを確保することが重要です。

優良業者を選ぶことは、大規模修繕を安全かつ正確に遂行するための第一歩と言えるでしょう。

優良業者を見極めるためのチェックリスト

以下は、業者を比較検討する際に活用できる具体的なチェックリストです。

当てはまる項目が多ければ多いほど、優良業者であると判断できるでしょう。

チェック項目説明
建設業許可を取得しているか建設業法に基づき、一定規模以上の工事を行うために必須の許可です。
有資格者が在籍しているか一級・二級建築士、施工管理技士など専門知識を持つスタッフが工事を監理し、品質を保証します。
類似の施工実績が豊富か同規模・同築年数のマンションなど、豊富な実績があればノウハウが蓄積されスムーズな工事進行が可能です。
現地見学や施主の紹介が可能か実際の工事現場や完成物件を見ることで、品質や管理体制を直接確認できます。
工事後の保証制度やアフターサービスが明確か保証内容や期間、定期点検の有無が記載されており、工事後の安心感につながります。
担当者の対応が丁寧で迅速か営業担当や現場監督のコミュニケーションが円滑であれば、工事中の連携もスムーズに進みます。
打ち合わせや提案内容が分かりやすいか専門用語を使わず、管理組合が内容を正確に理解し納得できる説明が重要です。
見積書の内容が丁寧で価格の根拠が明確か複数社の見積もりを比較検討し、適正価格を把握するために必要です。
居住者対応のノウハウがあるか住民説明会や情報共有、クレーム対応など、工事中のトラブル防止に役立つ経験や体制が求められます。

相見積もりを行う際に気をつけたいポイント

大規模修繕において、適正価格の把握や業者の力量を見極めるために有効なのが「相見積もり」です。

単なる価格比較にとどまらず、業者の対応姿勢や提案力・技術力などを客観的に評価するチャンスでもあります。

ただし見積もりの取り方を誤ると、かえって判断を難しくする結果にもなりかねないため、正しい手順や大切なポイントを把握しておきましょう。

仕様書や設計図書を統一してから依頼する

相見積もりを取る際にもっとも重要なのが「条件の統一」です。

仕様書や設計書に違いがあると、業者ごとの見積もり内容が大きく異なり、比較ができなくなります。

防水材の種類や塗装の仕様が業者ごとに違えば、価格や耐久性もバラバラになり「どちらが高い・安い」ではなく「そもそも何を比べているのか分からない」状態に陥ります。

そのため、あらかじめマンションに合った修繕仕様を定めたうえで、すべての業者に同一条件で見積もりを依頼することが大切です。

最低でも3社以上に依頼する

見積もりを依頼する業者数は、一般的に3~5社が適切です。

1社だけでは比較ができず、2社だけだと「高い・安い」の判断しかできません。

それぞれの業者がどのような工法や提案をしてくるのかを確認し、価格や内容のバランスを取るには、少なくとも3社以上の相見積もりが必要です。

提案内容・工法・保証を含めて比較する

価格だけに注目して選定してしまうのは、非常に危険です。

例えば、ある業者は単価が安くても工法が簡易的で、数年後に不具合が起こる可能性があるかもしれません。

一方で、やや高価でも高度な防水工法や長期保証がつく場合は、トータルで見れば安心感が高くなります。

単に「工事項目+金額」だけを見るのではなく、どのような仕様でどこまで対応してくれるかを総合的に見比べることが重要です。

見積もり対応時のコミュニケーションを観察する

見積もり依頼をした後のやりとりのなかにも、業者の誠実さや対応力が表れます。

こちらの質問に迅速・丁寧に答えてくれる業者は、工事中の連絡対応にも期待が持てます。

一方で、返答が遅かったり要領を得ない対応をしたりする業者は、実際の施工時にも不安が残るでしょう。

また、見積もりに含まれていない作業についての説明があるか、追加費用の発生リスクを正直に伝えてくれるかなども、信頼性を測る重要なポイントです。

相手の説明が分かりやすいかどうか、自社の強みや弱みを誠実に説明しているかどうかも判断材料に加えましょう。

大規模修繕で「優良業者」と出会うための工夫

大規模修繕を成功させるためには、管理組合が主体的にそして戦略的に優良業者を探し出す努力が欠かせません。

そのためにも具体的な選定方法を理解し、実践していくことが重要です。

公募やプロポーザル方式の導入

公平で健全な業者選定を行うためには、特定の業者を指名する「特命随意契約」に頼らず、公募や「プロポーザル方式」を導入することが非常に効果的です。

プロポーザル方式は、公募により集まった複数の施工会社を単なる価格だけでなく、提案力や企画力で総合的に比較・選考する手法のことです。

この方式を採用することで健全な競争が生まれ、適切なコストダウンを目指しながらも、質の高い工事提案を引き出すことが可能になります。

一般的な「見積合わせ」や「競争入札」では、業者間の談合を防ぐことが難しいという現状になることも珍しくありません。

また、特定の設計図書に基づき金額を提出させる設計監理方式では、談合が容易になりやすい仕組みが整ってしまうと指摘されています。

プロポーザル方式は、価格だけでなく・企業の技術力・過去の実績・アフターサービス・現場監督の質・居住者への配慮など、多角的な視点から業者を評価できるため、管理組合のニーズに最も合致する業者を選定する可能性が高まります。

第三者コンサルタントの活用

マンションの管理組合が。大規模修繕の専門知識を全て持つことは困難です。

そのため、建築士や大規模修繕コンサルタントなど、第三者の専門家を間に入れることが非常に有効な手段となります。

第三者コンサルタントの主な役割とメリットは、以下の通りです。

  • 中立的な立場からのアドバイス…特定の業者や管理会社に偏ることなく、管理組合の利益を最優先した公正な視点からアドバイスを提供してくれる
  • 専門知識によるサポート…建物診断・長期修繕計画の見直し・工事内容の精査・設計仕様書の作成・見積書の内容チェック・適正価格の判断など、専門知識が求められるさまざまな段階でアドバイスをしてくれる
  • 業者選定のサポート…公募やプロポーザル方式における施工会社の選定プロセスをサポートし、見積書の比較表作成や提示された工事提案書の技術的な妥当性を評価してくれる
  • 管理組合の負担軽減…施工業者との詳細なやり取りや工事進捗のチェックなどを担ってくれるため、管理組合の人的負担を大幅に軽減できる
  • トラブルのリスク軽減…工事の専門家が関与することで見落としや判断ミスのリスクが減少し、工事中のトラブルを未然に防ぐことにつながる

よくある質問(Q&A)

Q

大規模修繕で業者の技術力を見極める具体的な方法は?

A

施工実績の詳細な資料や過去の修繕物件の現地見学を依頼しましょう。

さらに、専門的な資格保有者が現場監督を務めているかを確認することで、技術力の高さを把握できます。

Q

なぜ見積もりの透明性が重要なのですか?

A

見積もりが透明であれば費用の内訳が明確になり、不必要な追加費用や手抜き工事を防げます。

曖昧な項目が多い業者はトラブルの元となる可能性が高いです。

Q

アフターサービスはどのように評価すれば良いですか?

A

工事完了後の保証期間や対応体制を確認し、過去にクレームがあった場合の対応実績も参考にしましょう。

迅速かつ誠実な対応ができる業者は、信頼に値します。

Q

管理組合が業者とのコミュニケーションで注意すべきポイントは?

A

専門用語の説明が分かりやすいか、質問に丁寧に答えてくれるか、定期的に進捗報告があるかをチェックします。

説明不足や、連絡の遅れは問題の兆候と言えます。

Q

セカンドオピニオンを活用するメリットは何ですか?

A

複数の専門家の意見を聞くことで、見積もりや施工計画の妥当性を客観的に判断でき、業者選定の判断ミスを減らせます。

また、トラブル回避にもつながります。

まとめ

マンションの大規模修繕が成功するかどうかは、業者選定に大きく依存しており、優良業者を見極めることが何よりも重要となります。

優良業者とは、単に価格が安いだけではなく、高い技術力による施工品質・管理組合や居住者との密なコミュニケーション・トラブルに対する迅速な対応力・透明性のある見積もりや工程管理、そして充実したアフターサービスを備えた業者のことを指します。

信頼できる業者は長年の豊富な施工実績を持ち、建設業許可や専門資格の保有者が在籍していることが多いです。

加えて、工事中の対応力やアフターケア体制が整っているかの確認も行い、過度に安価な見積もりには注意したうえで、工事の質をしっかり見極めましょう。

また、専門家のセカンドオピニオンを活用することも、公正かつ適正な業者選定につながります。

さらに、特定の区分所有者と親しい業者を避けることもトラブル防止に有効です。

大規模修繕の成功には、豊富な経験と実績を持つ優良業者を透明かつ公正なプロセスで選ぶことが欠かせません。

管理組合が主体的に情報収集と比較検討を行い、信頼できるパートナーを見つけることが、安心して工事を任せる第一歩となるでしょう。

施工実績344件突破!WEB割キャンペーン実施中!