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アパートの鉄骨階段塗装の費用相場や塗料の種類を解説!作業工程やDIYと業者選びのポイントも解説!

鉄骨階段はアパートやマンションなど集合住宅に多く見られる構造であり、建物の印象や安全性に直結する重要な設備です。

しかし、屋外にあることが多いため、紫外線や風雨の影響を受けやすく、年月とともに錆や塗膜の剥がれといった劣化が進行します。特にアパートでは共用部分となるため、入居者の安全確保や建物の美観維持の観点からも、定期的な塗装メンテナンスが欠かせません。

この記事では、鉄骨階段塗装の費用相場や塗料の種類、作業工程について解説していきます。さらに、DIYでの塗装に挑戦する場合のメリット・注意点や、信頼できる業者を選ぶ際のチェックポイントも紹介ているので、ぜひ参考にしてみてください。

正しい知識をもとに、コストを抑えながらも品質の高い塗装工事を行い、建物の価値を維持していきましょう。

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目次

鉄骨階段の塗装が必要な理由とは?

鉄骨階段は耐久性に優れる一方で、定期的なメンテナンスが欠かせない設備です。特に塗装は単なる美観だけでなく、階段の安全性と寿命を大きく左右する重要な要素となります。放置すると急速に劣化が進行し、最終的には大規模な修繕や交換が必要になるため、適切なタイミングでの塗装が欠かせません。ここでは、鉄骨階段に塗装が必要とされる具体的な理由と、メンテナンスを怠った際のリスクについて解説します。

鉄骨階段は主に屋外に設置されるため、雨風、湿気、紫外線といった外的要因の影響を直接受けます。これにより、時間の経過とともに塗膜が劣化し、錆びや腐食が発生します。塗膜が剥がれた部分から水分が浸入しやすくなり、構造内部にまでダメージを与える恐れがあります。

鉄骨階段の塗装が必要な理由1.安全性の確保

鉄骨階段の劣化が進行すると、最も懸念されるのが安全性の低下です。錆びによる強度の低下は、最悪の場合、踏み板の破損や手すりの脱落などの事故につながる可能性があります。特に不特定多数の人が利用する商業施設やアパートの共用階段では、管理者としての責任も問われかねません。

鉄骨階段の塗装が必要な理由2.美観の維持

劣化した鉄骨階段は、建物全体の印象を大きく損ないます。特に建物の正面や入口に設置されている場合、その影響は顕著です。施設や店舗では、来客者に与える第一印象にも関わる重要な要素となります。

鉄骨階段の塗装が必要な理由3.長期的なコスト削減

塗装メンテナンスを定期的に行うことで、鉄骨部分の腐食進行を防ぎ、大規模な修繕や交換の必要性を減らすことができます。初期段階での適切な処置は、長期的に見れば大幅なコスト削減につながります。

鉄骨階段の塗装が必要な理由4.資産価値の維持

建物の外観維持は、不動産としての資産価値にも直結します。特に賃貸物件では、外階段の状態が入居希望者の判断材料になることも少なくありません。定期的なメンテナンスにより、物件の魅力を保ち、空室率の低減にも寄与します。

鉄骨階段の劣化原因|塗装で不安解消しよう!

鉄骨階段の劣化は単に時間経過だけでなく、様々な環境要因が複合的に作用することで進行します。効果的な対策を講じるためには、まずこれらの劣化メカニズムを正しく理解することが不可欠です。

ここでは、鉄骨階段に特有の劣化要因を詳しく解説するとともに、それぞれの問題に対する具体的な対策方法をご紹介します。早期発見と適切な処置が、階段の長寿命化とメンテナンスコスト削減の鍵となるでしょう。

鉄骨階段の劣化は主に以下のような要因によって引き起こされます。これらの原因を理解し、適切な対策を講じることが重要です。

鉄骨階段の主な劣化原因1.雨水や湿気による腐食

最も一般的な劣化原因が水分による腐食です。雨水が直接当たる部分や、結露が発生しやすい部分から錆びが発生し、次第に広がっていきます。

  • 段板と段板を接合する溶接部分
  • 階段と建物の接合部
  • 水はけの悪い水平部分

これらの部位は水分が滞留しやすく、最も注意が必要です。

鉄骨階段の主な劣化原因2.塩害による劣化

海岸から1km以内の地域では、潮風に含まれる塩分が鉄部材を腐食させる「塩害」が発生します。通常の環境よりも錆びの進行が早く、塗膜の劣化も早期に進むため、より頻繁なメンテナンスが必要です。

鉄骨階段の主な劣化原因3.紫外線による塗膜劣化

太陽光に含まれる紫外線は塗膜を硬化させ、柔軟性を失わせます。その結果、ひび割れや剥がれが発生し、その隙間から雨水が浸入して錆びが進行します。南向きの階段は特に紫外線の影響を受けやすい傾向があります。

鉄骨階段の主な劣化原因4.寒暖差による膨張・収縮

季節や昼夜の温度差により、鉄部材は膨張・収縮を繰り返します。この動きに塗膜が追従できなくなると、剥離やひび割れの原因となります。特に、夏場の直射日光と夜間の温度差が大きい環境では、劣化が加速します。

鉄骨階段塗装の費用相場と影響要因について

鉄骨階段塗装の費用相場は、規模や状態、立地条件などによって大きく変動します。

以下に、鉄骨階段塗装の費用相場と規模別の影響要因をわかりやすくまとめた表を作成しました。

階段の規模費用相場備考
小規模約8万円〜15万円戸建て住宅の勝手口や外階段など。階段数が少なく、足場不要なケースもあり。
中規模約15万円〜25万円アパートや集合住宅の外階段。足場設置が必要になることが多く、工程も増加。
大規模約25万円〜50万円以上マンションや商業施設。階高があり、安全対策や施工日数も増えるため費用が高くなりやすい。

※上記費用には、ケレン(下地処理)・錆止め塗装・上塗りの標準工程が含まれますが、劣化状況や特殊塗料の使用、交通制限などがある場合は追加費用が発生することもあります。

鉄骨階段の塗装費用に影響する主な要因

鉄骨階段の塗装費用は一律ではなく、さまざまな要因によって変動します。ここでは費用に影響する代表的な項目とその具体的な内容を詳しく解説します。

鉄骨階段塗装費用に影響する要因1.階段の規模と形状

鉄骨階段の塗装費用は、階段自体の規模や形状によって大きく左右されます。段数が多く階数が高いほど作業面積が増え、塗装にかかる手間も増します。さらに、踊り場が複数ある場合や広い面積を持つ場合は、その分だけ材料費や作業時間も増加します。

加えて、螺旋階段や斜めの骨組みなど特殊な形状の鉄骨階段は、作業の難易度が高くなるため、塗装費用も高くなる傾向にあります。シンプルな構造と比較すると、職人の技術と施工時間が必要になるため、見積もり段階でしっかり確認しておくことが大切です。

鉄骨階段塗装費用に影響する要因2.劣化の程度

鉄骨階段の塗装費用に最も大きく影響するのが、鉄部の劣化の程度です。塗膜が軽度に剥がれているだけであれば、標準的なケレン作業と塗装工程で対応可能ですが、錆びが進行して金属が腐食している場合は補修や下地処理の工程が増え、費用も割増になります。

中度の劣化であれば10〜20%、重度であれば30〜50%程度の費用増加が見込まれることも。鉄骨階段は一度錆が進行すると腐食が急速に広がるため、早期の塗装メンテナンスが費用を抑えるポイントです。

鉄骨階段塗装費用に影響する要因3.立地条件

鉄骨階段の設置場所によっても塗装費用は変動します。たとえば、作業車が近くに停められるようなアクセスの良い現場であれば、運搬や準備の手間が少なく費用も抑えられます。一方で、住宅が密集しているエリアや作業スペースが狭い場所では、養生シートの設置や近隣対策などの追加対応が必要となり、費用がかさむ傾向があります。

また、高所に設置された鉄骨階段では、高所作業の安全対策に時間とコストがかかるため、これも費用増加の要因となります。

鉄骨階段塗装費用に影響する要因4.使用塗料のグレード

鉄骨階段の塗装に使用する塗料は種類によって価格が異なり、選ぶグレードによってトータル費用が変わってきます。最も一般的なウレタン塗料はコストパフォーマンスが高く、標準価格で対応可能です。より耐久性や防汚性に優れたシリコン塗料を選ぶと、通常の10〜20%程度の上乗せになります。

さらに高耐候性・長寿命を誇るフッ素塗料を選択する場合は、30〜50%の費用増加が見込まれます。塗装の頻度や建物の用途に応じて、最適な塗料を選ぶことが重要です。

鉄骨階段塗装費用に影響する要因5.足場の必要性

鉄骨階段の塗装に足場が必要かどうかも、費用に大きな影響を与えるポイントです。低層階や簡易な構造であれば、脚立や可搬式足場で対応できる場合があり、その場合は足場費用が発生しないか、最小限に抑えられます。

しかし、階段が高所にある・傾斜がある・構造が複雑といった場合は、安全性を確保するために本格的な足場を設置する必要があります。この場合、5〜10万円程度の追加費用がかかることが一般的です。事前に現場調査で必要性を見極めましょう。

鉄骨階段塗装の費用相場を知ることで適正価格での依頼が可能になり、予算計画も立てやすくなるでしょう。

鉄骨階段の塗装に使用する塗料の種類

ここでは。鉄骨階段の塗装に使う塗料の種類について解説していきます。以下に、鉄骨階段塗装で使用される主な塗料の種類と特徴を表にまとめているので、ぜひ参考にしてみてください。

塗料の種類特徴耐用年数適した環境・用途
ウレタン塗料柔軟性があり、鉄部の膨張・収縮に対応/コスパ良好/色・光沢が豊富5〜7年一般的な環境、予算を抑えたいケース
シリコン塗料高い耐候性と防汚性/紫外線に強く色褪せしにくい/ウレタンより硬度が高い7〜10年日当たりが良い場所、外観維持を重視する場合
フッ素系塗料最も高い耐候性と耐久性/変色・劣化が少ない/撥水性に優れる10〜15年高級建築物、長期的なメンテナンスを想定
エポキシ系塗料防食性・密着性に優れる/耐薬品性・硬度・摩耗耐性が高い5〜8年程度※工場・屋内用途に適す(紫外線には不向き)

※エポキシ系塗料は紫外線に弱いため、上塗りにシリコンやフッ素系の塗料を併用するのが一般的です。

鉄骨階段塗装で使用する塗料の種類と特徴|ウレタン塗料

ウレタン塗料は、鉄骨階段の塗装において最も一般的に使用されている塗料のひとつです。最大の特徴は柔軟性に優れており、鉄部が温度変化によって膨張・収縮する際にも塗膜が追従しやすいため、ひび割れや剥がれが起きにくい点です。

また、コストパフォーマンスが良く、予算を抑えたいケースでも導入しやすいのが魅力です。カラーバリエーションや光沢の選択肢も多く、デザイン性を重視する場合にも適しています。

耐用年数はおおよそ5〜7年で、定期的なメンテナンスが必要ではありますが、一般的な住宅や小規模施設など幅広い環境に対応できる汎用性の高い塗料です。

鉄骨階段塗装で使用する塗料の種類と特徴|シリコン塗料

シリコン塗料は、鉄骨階段の塗装において耐候性と耐久性のバランスに優れた中価格帯の塗料として人気があります。特に紫外線に強く、直射日光が当たる場所でも色褪せや劣化が起こりにくいため、外観を長期間美しく保ちたい場合に最適です。

また、防汚性にも優れており、雨だれや汚れが付着しにくく、清掃の手間を軽減できる点も魅力です。塗膜の硬度はウレタン塗料より高く、耐久性にも優れています。耐用年数は7〜10年程度と長く、メンテナンス周期を延ばしたい方にとっても経済的な選択肢といえるでしょう。住宅やアパート、日差しの強い場所に設置された階段に特におすすめです。

鉄骨階段塗装で使用する塗料の種類と特徴|フッ素系塗料

フッ素系塗料は、鉄骨階段塗装において最も高性能とされる塗料の一つで、特に耐候性・耐久性に優れている点が大きな特徴です。紫外線や雨風、温度差などの厳しい環境下でも変色や劣化が起こりにくく、美観を長期間にわたって保つことができます。

また、表面の撥水性が非常に高く、雨水や汚れが付着しにくいため、防汚性にも優れています。耐用年数は10〜15年と長く、頻繁な再塗装が難しい高所や、維持管理にコストをかけたくない場合に特に適しています。価格は他の塗料より高めですが、その分メンテナンス回数を減らすことができ、長期的なコストパフォーマンスに優れています。高級住宅や商業施設など、品質と見た目の両立を求める場面に最適です。

鉄骨階段塗装で使用する塗料の種類と特徴|エポキシ系塗料

エポキシ系塗料は、鉄骨階段の下塗りや屋内階段の仕上げ塗装として多く使用される高性能塗料です。最大の特長は、防食性と密着性に非常に優れており、金属面にしっかりと定着して長期間の錆び防止効果を発揮する点です。

また、耐薬品性にも強く、油や化学薬品が飛散する環境でも劣化しにくいため、工場や倉庫などでも多く採用されています。

さらに、塗膜の硬度が高いため摩耗にも強く、人や物の出入りが多い場所にも適しています。ただし紫外線に弱いという弱点があり、屋外での使用には上塗りとしてシリコンやフッ素系塗料との併用が推奨されます。耐用年数は5〜8年程度で、特に鉄骨階段の防錆下地として優れた性能を発揮します。

鉄骨階段のメンテナンス方法や塗装のチェックポイント

鉄骨階段は屋外に設置されることが多く、雨風や紫外線にさらされることで錆や劣化が進行しやすい構造です。安全性と美観を保つためには、定期的な点検と適切なメンテナンスが重要です。

ここでは、日常的に行える清掃や錆の早期発見、塗装のチェックポイントなど、鉄骨階段を長持ちさせるための具体的なメンテナンス方法について詳しく解説します。

鉄骨階段のメンテナンス方法1.定期的な点検の実施

年に1〜2回程度、以下のポイントを重点的に点検することで、早期に異常を発見できます。

  • 錆びの発生箇所と範囲
  • 塗膜の剥がれやひび割れ
  • 水たまりができやすい箇所
  • 階段のぐらつきや不安定な箇所

早期発見・早期対応が、修繕コストを最小限に抑える鍵となります。

鉄骨階段のメンテナンス方法2.丁寧なケレン作業と防錆処理

塗装を行う際は、錆を完全に除去するケレン作業が非常に重要です。錆が残ったまま塗装すると、内部から錆びが進行し、塗膜を押し上げて早期剥離の原因となります。

また、下地処理後は速やかに錆止め塗料を塗布することで、鉄材の酸化を防ぎます。この防錆処理が塗装の耐久性を大きく左右します。

鉄骨階段のメンテナンス方法3.水はけへの配慮

水はけを良くするための工夫も重要です。

  • 水抜き穴の設置や点検
  • 段板の角度調整(わずかな傾斜をつける)
  • ドレンや排水路の清掃

これらの対策により、水分の滞留を防ぎ、錆びの発生リスクを低減できます。

鉄骨階段のメンテナンス方法4.環境に適した塗料の選択

設置環境に合わせた適切な塗料を選ぶことも重要です。

  • 海岸近くの塩害地域:エポキシ系防食塗料
  • 紫外線の強い南向き:耐候性の高いフッ素系やシリコン系塗料
  • 一般的な環境:コストパフォーマンスの高いウレタン系塗料

環境条件と予算のバランスを考慮し、最適な塗料を選択しましょう。

鉄骨階段の塗装工程について

鉄骨階段の塗装は一連の専門的工程の積み重ねであり、各ステップが最終的な仕上がりと耐久性を左右します。特に下地処理の品質は塗装寿命に直結するため、妥協は禁物です。また、環境条件や要求される性能に応じた適切な塗料選びも重要なポイントとなります。

ここでは、プロの技術者が行う標準的な塗装工程と、代表的な塗料の特性について詳しく解説します。これらの知識は、DIYを検討する方にも、業者に依頼する際の判断材料としても役立つでしょう。

鉄骨階段塗装の基本工程1.下地処理(ケレン作業)

塗装の成否を左右する最も重要な工程です。古い塗膜や錆を除去し、新しい塗料の密着性を高めます。ケレンには以下のような段階があります。

  • 1種ケレン:ブラスト処理などで錆や塗膜を完全に除去する最も高品質な処理
  • 2種ケレン:動力工具を使用して錆や浮いた塗膜を除去する処理
  • 3種ケレン:ワイヤーブラシなどで手作業により浮いた錆や塗膜を除去する処理
  • 4種ケレン:デッキブラシなどで表面の汚れや緩い錆を除去する簡易的な処理

鉄骨階段の塗装では、基本的に2種または3種ケレンが採用されることが多いです。劣化の程度によって適切なケレン方法を選択します。

鉄骨階段塗装の基本工程2.下塗り(錆止め塗装)

ケレン後の素地に防錆塗料を塗布します。この工程は非常に重要で、鉄材と酸素・水分の接触を防ぎ、錆の発生を抑制します。環境や要求される耐久性に応じて、以下のような塗料が使用されます。

  • エポキシ系錆止め:密着性と防食性に優れ、厳しい環境下での使用に適しています
  • 鉛・クロムフリー錆止め:環境に配慮した錆止め塗料
  • 変性エポキシ錆止め:乾燥性とコストのバランスが良い一般的な錆止め塗料

鉄骨階段塗装の基本工程3.中塗り・上塗り

下塗りの上に中塗り、上塗りを施します。中塗りは下塗りと上塗りの密着性を高め、上塗りは美観と耐候性を担当します。

鉄骨階段の塗装は、いくつかの重要な工程から成り立っています。各工程を丁寧に行うことで、塗装の耐久性が大きく向上します。

鉄骨階段の塗装を業者に依頼する場合のポイント

鉄骨階段の塗装を業者に依頼する際には、単に価格だけで判断するのではなく、信頼性や技術力、アフターフォローなど多角的な視点で選ぶことが重要です。適切な業者選択が塗装の品質と耐久性を大きく左右します。

ここでは、優良な塗装業者を見分けるためのチェックポイントについて詳しく解説します。

信頼できる業者を選ぶポイント1.現地調査の有無

見積もり前の現地調査は必須です。現物を確認せずに作成された見積もりは、後々のトラブルの原因になりかねません。現地調査では以下のような点が確認されるべきです。

  • 階段の寸法と形状
  • 錆びや劣化の程度
  • 既存塗膜の状態
  • 周辺環境と作業条件

これらを詳細に確認した上で、適切な工法や塗料を提案してくれる業者を選びましょう。

信頼できる業者を選ぶポイント2.見積もり内容の明確さ

「一式見積もり」ではなく、項目ごとに内訳が明示された見積書を求めましょう。具体的には以下の項目が明記されているかを確認します。

  • 足場設置費
  • 下地処理(ケレン)の方法と費用
  • 使用塗料の種類と数量
  • 施工面積と単価
  • 諸経費の内訳
  • 保証内容

特に、ケレンの種類(1種〜4種)は必ず確認し、劣化状態に適したレベルの処理が提案されているかチェックしましょう。

信頼できる業者を選ぶポイント3.実績と評判

鉄骨階段の塗装実績がある業者を選ぶことが重要です。以下の方法で実績と評判を確認できます。

  • 公式ウェブサイトの施工事例ページ
  • Google Maps上のレビュー
  • SNSでの評判や投稿内容
  • 知人からの紹介や評判

可能であれば、過去の施工現場の様子や完成後の状態を写真で確認するのも良いでしょう。

信頼できる業者を選ぶポイント4.保証内容の確認

良心的な業者は明確な保証を提供しています。一般的には2〜5年程度の保証期間が設けられていることが多いです。保証の内容と条件を必ず確認しましょう。

  • 保証期間
  • 保証対象(塗膜剥がれ、錆びの再発など)
  • 保証適用の条件
  • アフターフォローの内容

これらを踏まえて、鉄骨階段の業者を選ぶことで、信頼できる業者をみつけることができるでしょう。

DIYでの鉄骨階段塗装のメリットと注意点

限られた予算内で鉄骨階段のメンテナンスを行いたい場合、DIYでの塗装作業は魅力的な選択肢となります。確かにコスト削減や達成感などのメリットがある一方で、安全面や技術的な課題も存在します。

ここでは、DIY塗装の現実的なメリットと、見落としがちな注意点を詳しく解説します。自分でできる範囲と専門業者に任せるべき状況を正しく見極め、満足のいく結果を得るための判断材料としてください。

DIY塗装のメリット1.コスト削減

業者に依頼する場合と比較して、人件費が不要となるため、材料費のみで済ませることができます。特に小規模な階段の場合、コスト差は顕著です。

例えば、一般的な2階建てアパートの外階段を業者に依頼すると15〜25万円程度かかりますが、DIYなら5〜8万円程度の材料費で対応できる可能性があります。

DIY塗装のメリット2.コスト削減スケジュールの自由度

DIYの大きなメリットの一つは、作業のスケジュールを自分で柔軟に組めることです。業者に依頼する場合、天候や人員の都合で日程が制約されることがありますが、DIYであれば自分のペースで進められます。たとえば週末や休日だけ作業をしたり、1日数時間ずつ分けて進めることも可能です。

突然の天候変化にも対応しやすく、雨の日は作業を休むなど臨機応変に調整できます。家族や友人と協力しながら楽しく作業できるのも、DIYならではの魅力です。

DIY塗装のメリット3.コスト削減愛着と満足感

自分の手で鉄骨階段を塗装することで、仕上がった設備に対する愛着がより深まります。苦労して完成させた経験が、建物や設備に対する意識を高め、今後のメンテナンスにも前向きに取り組むようになるケースも少なくありません。

塗装作業を通じて道具の扱いや劣化のサインを見極める知識が自然と身につくため、次回の補修や再塗装時にも役立ちます。また、作業後の達成感や「自分でできた」という満足感も、DIYの大きな魅力です。

DIY塗装の注意点と対策1.安全面のリスク

高所作業となるため、転落や転倒のリスクがあります。特に以下の点に注意が必要です。

  • 安定した足場の確保(はしごではなく、可能な限り足場を組む)
  • 安全帯や滑り止め付きの靴の使用
  • 複数人での作業を心がける
  • 風の強い日や雨天時は作業を避ける

DIY塗装の注意点と対策2.技術・知識の必要性

適切なケレン作業や塗料の扱いには、ある程度の知識と技術が必要です。不適切な施工は早期劣化の原因になります。注意点と対策は以下のとおりです。

  • 事前に施工方法を十分に調査し、理解する
  • 小さな範囲で練習してから本作業に移る
  • 専門店でのアドバイスを積極的に求める
  • 塗料メーカーの説明書を熟読する

DIY塗装の注意点と対策3.時間と労力の負担

プロの作業と比べて時間がかかります。また、下地処理などは体力を消耗する作業です。以下のポイントに注意してDIYをするか検討しましょう。

  • 余裕を持ったスケジュール設定
  • 無理のない範囲での作業計画
  • 適切な休憩時間の確保
  • 必要に応じて電動工具の活用

DIY塗装の注意点と対策4.DIYに適した範囲の見極め

規模や劣化状態によっては、DIYでの対応が難しいケースもあります。以下のような場合は、業者への依頼を検討すべきでしょう。

  • 3階建て以上の高所にある階段
  • 広範囲に及ぶ重度の錆や腐食
  • 構造的な問題を抱えている場合
  • 安全基準を満たす必要がある公共性の高い階段

鉄骨階段塗装に関するよくある質問(FAQ)

鉄骨階段の塗装について、よく寄せられる質問とその回答をまとめました。

Q

鉄骨階段の塗装はどのくらいの頻度で必要ですか?

A

一般的には5〜7年に一度が目安とされていますが、立地条件や前回の塗料の種類によっても異なります。

  • 沿岸部(海から1km以内):3〜5年
  • 工業地帯周辺:4〜6年
  • 一般的な市街地:5〜7年
  • 屋内設置の階段:7〜10年

また、使用塗料によっても周期は変わります。フッ素系塗料を使用した場合は10年以上持つケースもあります。定期的な点検を行い、塗膜の浮きや錆びの発生などがあれば、早めのメンテナンスを検討しましょう。

Q

鉄骨階段の塗装は、雨の日でも塗装はできますか?

A

基本的に塗装作業は乾燥した天候が必要です。湿度が高いと塗料の密着性が悪くなり、乾燥時間も延びるため、施工後の仕上がりに影響します。

特に下記の条件下では施工を避けるべきです。

  • 雨天時や降雨確率が高い日
  • 湿度80%以上の高湿度の日
  • 気温5℃以下の低温時
  • 強風の日

塗装工事は天候に左右されやすいため、余裕を持ったスケジュール調整が必要です。信頼できる業者は天候を考慮した作業計画を立ててくれるでしょう。

Q

塗装後に錆が出たらどうすればいい?

A

鉄骨花壇の塗装後に錆が発生した場合、その範囲や状況によって対応が異なります。

小範囲の錆の場合は以下のとおり対処すると良いでしょう。

  1. 錆の部分を紙やすりなどで丁寧に落とす
  2. 錆落とし剤で処理する
  3. 防錆塗料(錆止め)を塗布
  4. 上塗り塗料で仕上げる

広範囲の錆や早期発生の場合は、 施工不良の可能性があるため、施工業者に連絡して調査を依頼しましょう。保証期間内であれば、無償で対応してくれる場合がほとんどです。

錆の再発を防ぐために、年に1〜2回程度の点検を行い、小さな兆候を見逃さないことが重要です。また、雨水が直接当たる部分や水はけの悪い場所は特に注意が必要です。

Q

鉄骨花壇の塗装中や塗装後の階段は使用できますか?

A

基本的には乾燥時間中の使用は避けるべきですが、施工方法によって対応が異なります。

  • 全面同時施工の場合: 完全に使用不可となるため、1〜3日程度の通行止め期間が必要
  • 分割施工の場合: 片側ずつ塗装を行うことで、常に片側は通行可能な状態を維持

業者に依頼する際は、利用状況を伝え、適切な施工計画を立ててもらうことが重要です。特に、マンションやアパートなど居住者が日常的に使用する階段の場合は、事前の告知と代替経路の確保も検討しましょう。

Q

鉄骨階段の塗装だけでなく補修も必要な場合、どうすればいいですか?

A

鉄骨階段の劣化が進行し、構造的な問題がある場合は、塗装前に適切な補修が必要です。

よくある補修内容を以下にまとめました。

  • 踏み板の交換や補強
  • 手すりの固定や交換
  • 溶接部分の再溶接
  • 支柱や梁の補強

これらの補修が必要な場合は、単なる塗装業者ではなく、鉄骨工事や溶接の技術を持った専門業者に依頼することをおすすめします。塗装と補修を別々の業者に依頼すると手間や費用が増加するため、両方に対応できる総合的な業者を選ぶと良いでしょう。

鉄骨階段の塗装まとめ

鉄骨階段の塗装は、アパートの美観や安全性を維持するために欠かせない重要なメンテナンスです。塗装費用は階段の規模や劣化の程度、使用する塗料、立地条件などによって大きく変動します。適切な塗料を選び、定期的な塗装を行うことで、劣化や錆の進行を防ぎ、修繕コストの抑制にもつながります。DIYでの対応も可能ですが、安全性や仕上がりを考慮すると、実績ある専門業者への依頼が安心です。

この記事を参考に、事前準備や業者選びをしっかり行い、無駄のない塗装計画を立てましょう。建物の価値を守る第一歩として、鉄骨階段の適切なメンテナンスを意識することが大切です。

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