13 min
防水工事資格

防水工事資格に必要な資格の取得方法!防水施工技能士や防水診断士も解説

防水工事資格の概要や必要性、取得方法などを分かりやすく解説。資格を取得し、スキルアップを目指しましょう。

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防水工事資格の重要性とは

建物の屋上や屋根、ベランダなどコンクリートで出来た斜体を雨風から守り、長期的な健康を保つために必要となる防水工事。

工事を請け負うにあたって必ず資格が必要というわけではありませんが、資格を保有しているということは防水に関する知識と高いスキルを証明し、依頼主へ信頼を与えるという観点で有効です。

また防水工事には「アスファルト防水」「シート防水」など幅広い種類があり、依頼主が求めるさまざまな防水工事に関するニーズへ答えるためにも、資格の保有は重要と言えるでしょう。

本記事では防水工事の資格取得に関して以下の内容について紹介します。

  • 防水工事の役割と効果
  • 資格取得のメリット
  • 防水工事資格の種類
  • 防水工事資格の取得方法
  • 資格取得後のキャリアアップ

防水工事の役割と効果

防水工事の役割は、上で紹介したとおり「雨風から建物の健康を守ること」です。

そして、防水工事は私達人間が健康を保つために病院へ通うことが必要なのと同様に、定期的なメンテナンスを行うことによって長期間にわたって建物の健康を保つ効果が期待できます。

加えて、塗りなおしをすることで建物の美観向上や、コケやカビを防ぐ効果も期待できるでしょう。

資格取得のメリット

防水工事に関する資格を取得するメリットは以下のとおりです。

  • 防水工事に関する知識と高いスキルを持つ証明になる
  • 条件の良い依頼を受注する可能性が高まる(収入アップ)
  • 住宅メーカーやと塗装会社など、活躍できる場所が広がる

資格を取得することは、依頼主からの信頼を高めるというメリットはもちろん、これから仕事をしていく上でより良い条件の依頼を受注したり、活躍の場所を広げたりする効果が期待できます。

防水工事資格の種類を紹介

防水工事資格の種類は大きく分けて2つです。

  1. 防水施工技能士
  2. 防水診断士

ここでは、それぞれの資格に関して詳しく解説します。

防水施工技能士

防水施工技能士は、都道府県職業能力開発協会※1が実施する試験に合格することで与えられる国家資格です。資格を取得することは知識や技術力の証明になります。

また、防水施工技能士の資格には「1級施工技能士」「2級施工技能士」の2種類があります。

資格の難易度としては1級は防水施工の上級者、2級は中級者が取る資格と言えるでしょう。

1級防水施工技能士

1級防水施工技能士は、防水施工の知識と技術力が上級者レベルの方が取るべき資格です。

資格を取得することで「防水施工の専門家」と呼べるレベルの人材であると証明できます。

また「これから独立したい」と考えている方にとっても有効な資格と言えるでしょう。

防水工事は今後も需要が増えていくと考えられているので年収アップや、自分にとって有利な条件で仕事を請け負う際にも資格の取得は有効です。

2級防水施工技能士

2級防水施工技能士は、1級と比べると受験資格・試験概要ともに難易度が低くなります。

防水施工の仕事を経験してきて「自分の実力を試してみたい」「今後のスキルアップに」などの目的で受ける方が多く、今後1級防水施工技能士を受ける際にも役立つでしょう。

防水診断士

防水診断士(雨漏り診断士)とは、NPO法人雨漏り診断士協会から認定された資格者のことで、試験では、他建物に関する基礎的な知識はもちろん「雨仕舞いと防水」「塗装の知識」「雨漏り診断の実例」そして実務の3つにクリアする必要があります。

実際に現場で幅広く活躍するのは先ほども紹介した防水施工技能士ですが、雨漏りに関する専門家的な目線からさまざまな提案ができる資格としても知られている資格です。

その他の関連資格

その他の防水工事に関連する資格としては以下のような資格が挙げられます。

  • シーリング防水施工技能士
  • 1級 塗装技能士(建築塗装)
  • 登録防水基幹技能者
  • コンクリート防食被覆工監理技術者

防水工事には、防水に関する資格はもちろん、建築(建物)に関する資格、そして工事を安全に行うために必要な管理技術者などさまざまな関連資格があります。

これから防水施工技能士として活躍したいと考えている方は、こちらで紹介した資格も併せて所有することで防水のプロフェッショナルとして活躍しやすくなるでしょう。

防水工事資格の取得方法

防水工事資格を取得するためには「実務経験」や「専門学校の卒業」が必要です。

資格によって受験に必要となる年数は異なりますので、自分がどの資格を取得したいのか、現時点で受験できる資格は何かをチェックしておきましょう。

受験資格と試験内容

ここでは、これまでに紹介した3つの資格について「受験資格」と「試験内容」を紹介します。

  1. 1級防水施工技能士
  2. 2級防水施工技能士
  3. 防水診断士

1級防水施工技能士

受験資格

学歴等必要な実務経験年数
通常2級合格後3級合格後
実務経験のみ7年2年4年
専門高校卒業6年2年4年
専修学校(大学入学資格付与課程)卒業6年2年4年
短期大学卒業5年2年4年
高等専門学校卒業5年2年4年
高校専攻科卒業5年2年4年
専修学校(大学編入資格付与課程)卒業5年2年4年
大学卒業4年2年4年
専修学校(大学院入学資格付与課程)卒業4年2年4年
専修学校または各種学校卒業800時間以上6年2年4年
1600時間以上5年2年4年
3200時間以上4年2年4年
短期課程の普通職業訓練修了700時間以上6年2年4年
普通課程の普通職業訓練修了2800時間未満5年2年4年
2800時間以上4年2年4年
専門課程または特定専門課程の高度職業訓練修了3年1年2年
応用課程または特定応用課程の高度職業訓練修了1年1年1年
長期課程または短期養成課程の指導員訓練修了1年1年1年
職業訓練指導員免許取得1年1年1年
長期養成課程の指導員訓練修了0年0年0年

試験概要

学科試験

試験科目範囲
1. 建設一般建設工事の種類及び施工方法
建築構造の種類及び特徴
防水工事に関連する工事用材料の種類及び用途
2. 製図日本工業規格の建築製図通則及び土木製図通則
3. 関係法規建築基準法関係法令及び消防法関係法令のうち、防水工事に関する部分
4. 安全衛生安全衛生に関する詳細な知識
5-1. アスファルト防水施工法アスファルト防水工事に使用する器工具及び機械の種類、用途及び使用方法
アスファルト防水工事の段取り
アスファルト防水工法
アスファルト防水層の故障の種類、原因及び補修方法
アスファルト防水工事における養生及び保護
アスファルト防水工事の施工計画
アスファルト防水下地の種類及び特徴
アスファルト防水工事に使用する材料の種類、規格、性質及び用途
アスファルト防水工事以外の防水工事法及びこれらに使用する材料の種類及び特徴
5-2. ウレタンゴム系塗膜防水施工法ウレタンゴム系塗膜防水工事に使用する器工具及び機械の種類、用途及び使用方法
ウレタンゴム系塗膜防水工事の段取り
ウレタンゴム系塗膜防水工法
ウレタンゴム系塗膜防水層の故障の種類、原因及び補修方法
ウレタンゴム系塗膜防水工事における養生
ウレタンゴム系塗膜防水工事の施工計画
ウレタンゴム系塗膜防水下地の種類及び特徴
ウレタンゴム系塗膜防水工事に使用する材料の種類、規格、性質及び用途
ウレタンゴム系塗膜防水工事以外の防水工事法及びこれらに使用する材料の種類及び特徴
5-3. アクリルゴム系塗膜防水施工法アクリルゴム系塗膜防水工事に使用する器工具及び機械の種類、用途及び使用方法
アクリルゴム系塗膜防水工事の段取り
アクリルゴム系塗膜防水工法
アクリルゴム系塗膜防水層の故障の種類、原因及び補修方法
アクリルゴム系塗膜防水工事における養生
アクリルゴム系塗膜防水工事の施工計画
アクリルゴム系塗膜防水下地の種類及び特徴
アクリルゴム系塗膜防水工事に使用する材料の種類、規格、性質及び用途
アクリルゴム系塗膜防水工事以外の防水工事法及びこれらに使用する材料の種類及び特徴
5-4. 合成ゴム系シート防水施工法合成ゴム系シート防水工事に使用する器工具及び機械の種類、用途及び使用方法
合成ゴム系シート防水工事の段取り
合成ゴム系シート防水工法
合成ゴム系シート防水層の故障の種類、原因及び補修方法
合成ゴム系シート防水工事における養生
合成ゴム系シート防水工事の施工計画
合成ゴム系シート防水下地の種類及び特徴
合成ゴム系シート防水工事に使用する材料の種類、規格、性質及び用途
合成ゴム系シート防水工事以外の防水工事法及びこれらに使用する材料の種類及び特徴
5-5. 塩化ビニル系シート防水施工法塩化ビニル系シート防水工事に使用する器工具及び機械の種類、用途及び使用方法
塩化ビニル系シート防水工事の段取り
塩化ビニル系シート防水工法
塩化ビニル系シート防水層の故障の種類、原因及び補修方法
塩化ビニル系シート防水工事における養生
塩化ビニル系シート防水工事の施工計画
塩化ビニル系シート防水下地の種類及び特徴
塩化ビニル系シート防水工事に使用する材料の種類、規格、性質及び用途
塩化ビニル系シート防水工事以外の防水工事法及びこれらに使用する材料の種類及び特徴
5-6. セメント系防水施工法セメント系防水工事に使用する器工具及び機械の種類、用途及び使用方法
セメント系防水工事の段取り
セメント系防水工法
セメント系防水層の故障の種類、原因及び補修方法
セメント系防水工事における養生及び保護
セメント系防水工事の施工計画
セメント系防水下地の種類及び特徴
セメント系防水工事に使用する材料の種類、規格、性質及び用途
セメント系防水工事以外の防水工事法及びこれらに使用する材料の種類及び特徴
5-7. シーリング防水施工法シーリング防水工事に使用する器工具及び機械の種類、用途及び使用方法
シーリング防水工事の段取り
シーリング防水工法
シーリング防水の故障の種類、原因及び補修方法
シーリング防水工事における養生
シーリング防水工事の施工計画
シーリング防水下地の種類及び特徴
シーリング防水工事に使用する材料の種類、規格、性質及び用途
シーリング防水工事以外の防水工事法及びこれらに使用する材料の種類及び特徴
5-8. 改善アスファルトシートトーチ工法防水施工法改善アスファルトシートトーチ工法防水工事に使用する器工具及び機械の種類、用途及び使用方法
改善アスファルトシートトーチ工法防水工事の段取り
改善アスファルトシートトーチ工法防水工法
改善アスファルトシートトーチ工法防水層の故障の種類、原因及び補修方法
改善アスファルトシートトーチ工法防水工事における養生及び保護
改善アスファルトシートトーチ工法防水工事の施工計画
改善アスファルトシートトーチ工法防水下地の種類及び特徴
改善アスファルトシートトーチ工法防水工事に使用する材料の種類、規格、性質及び用途
改善アスファルトシートトーチ工法防水工事以外の防水工事法及びこれらに使用する材料の種類及び特徴
5-9. FRP防水施工法FRP防水工事に使用する器工具及び機械の種類、用途及び使用方法
FRP防水工事の段取り
FRP防水工法
FRP防水層の故障の種類、原因及び補修方法
FRP防水工事における養生
FRP防水工事の施工計画
FRP防水下地の種類及び特徴
FRP防水工事に使用する材料の種類、規格、性質及び用途
FRP防水工事以外の防水工事法及びこれらに使用する材料の種類及び特徴

※5-1~5-9のうちいずれか1科目を選択

実技試験

試験科目範囲
1. アスファルト防水工事作業防水下地の点検及び処理
割付け及び墨出し
アスファルト溶接釜の設置及びアスファルトの溶融
アスファルト防水工事の施工
積算
2. ウレタンゴム系塗膜防水工事作業防水下地の点検及び処理
墨出し及び養生
塗膜防水材の計量、混合及び攪拌
ウレタンゴム系塗膜防水工事の施工
積算
3. アクリルゴム系塗膜防水工事作業防水下地の点検及び処理
墨出し及び養生
塗膜防水材の粘度調整
アクリルゴム系塗膜防水工事の施工
積算
4. 合成ゴム系シート防水工事作業防水下地の点検及び処理
割付け及び墨出し
合成ゴム系シート防水工事の施工
積算
5. 塩化ビニル系シート防水工事作業防水下地の点検及び処理
割付け及び墨出し
塩化ビニル系シート防水工事の施工
積算
6. セメント系防水工事作業防水下地の点検及び処理
墨出し及び作業時の養生
防水材の調合及び混練り
セメント系防水工事の施工
積算
7. シーリング防水工事作業防水下地の点検及び処理
バックアップ材の装填
シーリング材の計量、混合及び攪拌
シーリング防水工事の施工
積算
8. 改善アスファルトシートトーチ工法防水工事作業防水下地の点検及び処理
割付け及び墨出し
改善アスファルトシートトーチ工法防水工事の施工
積算
9. FRP防水工事作業防水下地の点検及び処理
墨出し及び養生
FRP防水工事用材料の計量、混合及び攪拌
FRP防水工事の施工
積算

※1~9のうちいずれか1科目を選択

2級防水施工技能士

受験資格

学歴等必要な実務経験年数
通常3級合格後
実務経験のみ2年0年
専門高校卒業0年0年
専修学校(大学入学資格付与課程)卒業0年0年
短期大学卒業0年0年
高等専門学校卒業0年0年
高校専攻科卒業0年0年
専修学校(大学編入資格付与課程)卒業0年0年
大学卒業0年0年
専修学校(大学院入学資格付与課程)卒業0年0年
専修学校または各種学校卒業800時間以上0年0年
1600時間以上0年0年
3200時間以上0年0年
短期課程の普通職業訓練修了700時間以上0年0年
普通課程の普通職業訓練修了2800時間未満0年0年
2800時間以上0年0年
専門課程または特定専門課程の高度職業訓練修了0年0年
応用課程または特定応用課程の高度職業訓練修了0年0年
長期課程または短期養成課程の指導員訓練修了0年0年
職業訓練指導員免許取得
長期養成課程の指導員訓練修了

学科試験

試験科目範囲
1. 建設一般建設工事の種類及び施工方法
建築構造の種類及び特徴
防水工事に関連する工事用材料の種類及び用途
2. 製図日本工業規格の建築製図通則及び土木製図通則
3. 関係法規建築基準法関係法令及び消防法関係法令のうち、防水工事に関する部分
4. 安全衛生安全衛生に関する詳細な知識
5-1. アスファルト防水施工法アスファルト防水工事に使用する器工具及び機械の種類、用途及び使用方法
アスファルト防水工事の段取り
アスファルト防水工法
アスファルト防水層の故障の種類、原因及び補修方法
アスファルト防水工事における養生及び保護
アスファルト防水下地の種類及び特徴
アスファルト防水工事に使用する材料の種類、規格、性質及び用途
アスファルト防水工事以外の防水工事法及びこれらに使用する材料の種類及び特徴
5-2. ウレタンゴム系塗膜防水施工法ウレタンゴム系塗膜防水工事に使用する器工具及び機械の種類、用途及び使用方法
ウレタンゴム系塗膜防水工事の段取り
ウレタンゴム系塗膜防水工法
ウレタンゴム系塗膜防水層の故障の種類、原因及び補修方法
ウレタンゴム系塗膜防水工事における養生
ウレタンゴム系塗膜防水下地の種類及び特徴
ウレタンゴム系塗膜防水工事に使用する材料の種類、規格、性質及び用途
ウレタンゴム系塗膜防水工事以外の防水工事法及びこれらに使用する材料の種類及び特徴
5-3. アクリルゴム系塗膜防水施工法アクリルゴム系塗膜防水工事に使用する器工具及び機械の種類、用途及び使用方法
アクリルゴム系塗膜防水工事の段取り
アクリルゴム系塗膜防水工法
アクリルゴム系塗膜防水層の故障の種類、原因及び補修方法
アクリルゴム系塗膜防水工事における養生
アクリルゴム系塗膜防水下地の種類及び特徴
アクリルゴム系塗膜防水工事に使用する材料の種類、規格、性質及び用途
アクリルゴム系塗膜防水工事以外の防水工事法及びこれらに使用する材料の種類及び特徴
5-4. 合成ゴム系シート防水施工法合成ゴム系シート防水工事に使用する器工具及び機械の種類、用途及び使用方法
合成ゴム系シート防水工事の段取り
合成ゴム系シート防水工法
合成ゴム系シート防水層の故障の種類、原因及び補修方法
合成ゴム系シート防水工事における養生
合成ゴム系シート防水下地の種類及び特徴
合成ゴム系シート防水工事に使用する材料の種類、規格、性質及び用途
合成ゴム系シート防水工事以外の防水工事法及びこれらに使用する材料の種類及び特徴
5-5. 塩化ビニル系シート防水施工法塩化ビニル系シート防水工事に使用する器工具及び機械の種類、用途及び使用方法
塩化ビニル系シート防水工事の段取り
塩化ビニル系シート防水工法
塩化ビニル系シート防水層の故障の種類、原因及び補修方法
塩化ビニル系シート防水工事における養生
塩化ビニル系シート防水下地の種類及び特徴
塩化ビニル系シート防水工事に使用する材料の種類、規格、性質及び用途
塩化ビニル系シート防水工事以外の防水工事法及びこれらに使用する材料の種類及び特徴
5-6. セメント系防水施工法セメント系防水工事に使用する器工具及び機械の種類、用途及び使用方法
セメント系防水工事の段取り
セメント系防水工法
セメント系防水層の故障の種類、原因及び補修方法
セメント系防水工事における養生及び保護
セメント系防水下地の種類及び特徴
セメント系防水工事に使用する材料の種類、規格、性質及び用途
セメント系防水工事以外の防水工事法及びこれらに使用する材料の種類及び特徴
5-7. シーリング防水施工法シーリング防水工事に使用する器工具及び機械の種類、用途及び使用方法
シーリング防水工事の段取り
シーリング防水工法
シーリング防水の故障の種類、原因及び補修方法
シーリング防水工事における養生
シーリング防水下地の種類及び特徴
シーリング防水工事に使用する材料の種類、規格、性質及び用途
シーリング防水工事以外の防水工事法及びこれらに使用する材料の種類及び特徴
5-8. 改善アスファルトシートトーチ工法防水施工法改善アスファルトシートトーチ工法防水工事に使用する器工具及び機械の種類、用途及び使用方法
改善アスファルトシートトーチ工法防水工事の段取り
改善アスファルトシートトーチ工法防水工法
改善アスファルトシートトーチ工法防水層の故障の種類、原因及び補修方法
改善アスファルトシートトーチ工法防水工事における養生及び保護
改善アスファルトシートトーチ工法防水下地の種類及び特徴
改善アスファルトシートトーチ工法防水工事に使用する材料の種類、規格、性質及び用途
改善アスファルトシートトーチ工法防水工事以外の防水工事法及びこれらに使用する材料の種類及び特徴
5-9. FRP防水施工法FRP防水工事に使用する器工具及び機械の種類、用途及び使用方法
FRP防水工事の段取り
FRP防水工法
FRP防水層の故障の種類、原因及び補修方法
FRP防水工事における養生
FRP防水下地の種類及び特徴
FRP防水工事に使用する材料の種類、規格、性質及び用途
FRP防水工事以外の防水工事法及びこれらに使用する材料の種類及び特徴

※5-1~5-9のうちいずれか1科目を選択

学科試験

試験科目範囲
1. 建設一般建設工事の種類及び施工方法
建築構造の種類及び特徴
防水工事に関連する工事用材料の種類及び用途
2. 製図日本工業規格の建築製図通則及び土木製図通則
3. 関係法規建築基準法関係法令及び消防法関係法令のうち、防水工事に関する部分
4. 安全衛生安全衛生に関する詳細な知識
5-1. アスファルト防水施工法アスファルト防水工事に使用する器工具及び機械の種類、用途及び使用方法
アスファルト防水工事の段取り
アスファルト防水工法
アスファルト防水層の故障の種類、原因及び補修方法
アスファルト防水工事における養生及び保護
アスファルト防水下地の種類及び特徴
アスファルト防水工事に使用する材料の種類、規格、性質及び用途
アスファルト防水工事以外の防水工事法及びこれらに使用する材料の種類及び特徴
5-2. ウレタンゴム系塗膜防水施工法ウレタンゴム系塗膜防水工事に使用する器工具及び機械の種類、用途及び使用方法
ウレタンゴム系塗膜防水工事の段取り
ウレタンゴム系塗膜防水工法
ウレタンゴム系塗膜防水層の故障の種類、原因及び補修方法
ウレタンゴム系塗膜防水工事における養生
ウレタンゴム系塗膜防水下地の種類及び特徴
ウレタンゴム系塗膜防水工事に使用する材料の種類、規格、性質及び用途
ウレタンゴム系塗膜防水工事以外の防水工事法及びこれらに使用する材料の種類及び特徴
5-3. アクリルゴム系塗膜防水施工法アクリルゴム系塗膜防水工事に使用する器工具及び機械の種類、用途及び使用方法
アクリルゴム系塗膜防水工事の段取り
アクリルゴム系塗膜防水工法
アクリルゴム系塗膜防水層の故障の種類、原因及び補修方法
アクリルゴム系塗膜防水工事における養生
アクリルゴム系塗膜防水下地の種類及び特徴
アクリルゴム系塗膜防水工事に使用する材料の種類、規格、性質及び用途
アクリルゴム系塗膜防水工事以外の防水工事法及びこれらに使用する材料の種類及び特徴
5-4. 合成ゴム系シート防水施工法合成ゴム系シート防水工事に使用する器工具及び機械の種類、用途及び使用方法
合成ゴム系シート防水工事の段取り
合成ゴム系シート防水工法
合成ゴム系シート防水層の故障の種類、原因及び補修方法
合成ゴム系シート防水工事における養生
合成ゴム系シート防水下地の種類及び特徴
合成ゴム系シート防水工事に使用する材料の種類、規格、性質及び用途
合成ゴム系シート防水工事以外の防水工事法及びこれらに使用する材料の種類及び特徴
5-5. 塩化ビニル系シート防水施工法塩化ビニル系シート防水工事に使用する器工具及び機械の種類、用途及び使用方法
塩化ビニル系シート防水工事の段取り
塩化ビニル系シート防水工法
塩化ビニル系シート防水層の故障の種類、原因及び補修方法
塩化ビニル系シート防水工事における養生
塩化ビニル系シート防水下地の種類及び特徴
塩化ビニル系シート防水工事に使用する材料の種類、規格、性質及び用途
塩化ビニル系シート防水工事以外の防水工事法及びこれらに使用する材料の種類及び特徴
5-6. セメント系防水施工法セメント系防水工事に使用する器工具及び機械の種類、用途及び使用方法
セメント系防水工事の段取り
セメント系防水工法
セメント系防水層の故障の種類、原因及び補修方法
セメント系防水工事における養生及び保護
セメント系防水下地の種類及び特徴
セメント系防水工事に使用する材料の種類、規格、性質及び用途
セメント系防水工事以外の防水工事法及びこれらに使用する材料の種類及び特徴
5-7. シーリング防水施工法シーリング防水工事に使用する器工具及び機械の種類、用途及び使用方法
シーリング防水工事の段取り
シーリング防水工法
シーリング防水の故障の種類、原因及び補修方法
シーリング防水工事における養生
シーリング防水下地の種類及び特徴
シーリング防水工事に使用する材料の種類、規格、性質及び用途
シーリング防水工事以外の防水工事法及びこれらに使用する材料の種類及び特徴
5-8. 改善アスファルトシートトーチ工法防水施工法改善アスファルトシートトーチ工法防水工事に使用する器工具及び機械の種類、用途及び使用方法
改善アスファルトシートトーチ工法防水工事の段取り
改善アスファルトシートトーチ工法防水工法
改善アスファルトシートトーチ工法防水層の故障の種類、原因及び補修方法
改善アスファルトシートトーチ工法防水工事における養生及び保護
改善アスファルトシートトーチ工法防水下地の種類及び特徴
改善アスファルトシートトーチ工法防水工事に使用する材料の種類、規格、性質及び用途
改善アスファルトシートトーチ工法防水工事以外の防水工事法及びこれらに使用する材料の種類及び特徴
5-9. FRP防水施工法FRP防水工事に使用する器工具及び機械の種類、用途及び使用方法
FRP防水工事の段取り
FRP防水工法
FRP防水層の故障の種類、原因及び補修方法
FRP防水工事における養生
FRP防水下地の種類及び特徴
FRP防水工事に使用する材料の種類、規格、性質及び用途
FRP防水工事以外の防水工事法及びこれらに使用する材料の種類及び特徴

※5-1~5-9のうちいずれか1科目を選択

実技試験

試験科目範囲
1. アスファルト防水工事作業防水下地の点検及び処理
割付け及び墨出し
アスファルト溶接釜の設置及びアスファルトの溶融
アスファルト防水工事の施工
2. ウレタンゴム系塗膜防水工事作業防水下地の点検及び処理
墨出し及び養生
塗膜防水材の計量、混合及び攪拌
ウレタンゴム系塗膜防水工事の施工
3. アクリルゴム系塗膜防水工事作業防水下地の点検及び処理
墨出し及び養生
塗膜防水材の粘度調整
アクリルゴム系塗膜防水工事の施工
4. 合成ゴム系シート防水工事作業防水下地の点検及び処理
割付け及び墨出し
合成ゴム系シート防水工事の施工
5. 塩化ビニル系シート防水工事作業防水下地の点検及び処理
割付け及び墨出し
塩化ビニル系シート防水工事の施工
6. セメント系防水工事作業防水下地の点検及び処理
墨出し及び作業時の養生
防水材の調合及び混練り
セメント系防水工事の施工
7. シーリング防水工事作業防水下地の点検及び処理
バックアップ材の装填
シーリング材の計量、混合及び攪拌
シーリング防水工事の施工
8. 改善アスファルトシートトーチ工法防水工事作業防水下地の点検及び処理
割付け及び墨出し
改善アスファルトシートトーチ工法防水工事の施工
9. FRP防水工事作業防水下地の点検及び処理
墨出し及び養生
FRP防水工事用材料の計量、混合及び攪拌
FRP防水工事の施工

※1~9のうちいずれか1科目を選択

防水診断士

受験資格

学歴等
試験当日に満20歳以上であること

試験概要

試験科目
1. 建物の基礎知識
2. 雨仕舞いの基礎知識

試験対策と勉強法

本記事で紹介した防水工事資格の試験対策・勉強法として有効なのは「試験対策集での勉強」や実際に試験を受験して資格を取得した方からのアドバイスをもらうことでしょう。

また独学での勉強は難しいという方は、通信講座や研修センターでの研修に参加して実際に手や頭を動かしながら勉強する方法もあります。

実際に建築業界で働きながら防水に関する知識や技術を高めつつ独学で勉強したり、通信講座や研修センターを利用しながら勉強したりと、自分に合った勉強方法を選ぶことが合格のコツです。

防水工事資格を取得後のキャリアアップなどについて

次は、実際に資格を取得した後のキャリアアップについて紹介します。

資格を活かす仕事の幅

本記事で紹介した1級・2級防水施工技能士、防水診断士の資格が活かせる場は、主に建築業界です。

私達が日々生活しているマンションやアパートなどの建物はもちろん、大型商業施設や病院、橋など社会的に必要とされる場所でも防水工事は必須となります。

防水を必要とする場所であればどんな場所でも活かせる資格なので、今後防水工事に携わる建築業界で働いている方であれば、是非とも取得しておきたい資格です。

スキルアップのための研修やセミナー

資格を取得したからと言ってそこで終わりではなく、資格取得後も研修やセミナーなどに参加しておくことも大切です。

研修やセミナーへ定期的に参加することで、年々変化する防水工事の種類や方法などをいち早く学び、実際の現場で活かすことができます。

また技術力や知識の向上にも繋がりますので、資格取得後は積極的に研修やセミナーへ参加して日々学ぶことも防水工事のプロフェッショナルとして大切なことです。

資格取得者の求人状況と年収

「資格を取るのは良いけれど、実際の求人状況や年収は?」と気になる方もいるでしょう。

実際に求人サイトで防水工事資格を取得する方を求める企業を検索してみると、2023年4月現在100件〜1,000件以上の求人募集がありました。

  • 求人ボックス:1,402件
  • indeed:100件以上
  • スタンバイ:7,000件以上

この他にも、仕事マッチングサイトや個人的に会社で募集を出しているものなど、防水工事資格を取得している方を求める求人は多いという現状があります。

特に1級防水施工技能士の場合、資格を取得していることで「信頼できる」「納得の行く仕事が期待できる」など、依頼主側も安心して仕事を依頼できる一面が考えられるでしょう。

また、現在は資格を取得していない状態でも会社で実際に働きながら資格を取得できる「資格取得応援制度」を導入している企業もあります。

そのため「今後資格を取得する予定だ」という方や「独学での資格取得は難しい」という方はこのような募集をかけている企業への就職がおすすめです。

また防水工事に関する資格を所有している方のおおよそ年収は600万〜程度。

資格手当や現場手当、技能手当など技術職ならではの手当が支給される企業もあります。

そのため、同年代で他の業界で働く方々よりも年収が高くなる方も多いです。

建築業界の求人を募集する大手求人サイトの中には、週休2日制で年収800万〜900万の高収入求人を取り扱っているサイトもあります。

防水工事資格でスキルアップを目指そう

今回は、防水工事に関して役割や効果はもちろん、必要と考えられる資格について紹介しました。

防水工事は建築業界でも大きい需要を占めており、どの建築業界も引く手あまたの状況です。

資格取得は仕事の幅を広げるだけではなく、依頼主からの信頼に関わってくる場合もあるでしょう。

また今後防水工事に携わる仕事をしていきたいと考えている方は、資格を取得することで年収アップや自分自身のスキルアップにも繋がります。

今、防水工事に携わる仕事をしていて「資格を取るべきか」と悩んでいる方は、本記事を参考にぜひ資格取得を検討してみてください。

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中間マージン=仲介手数料

  • 大規模修繕工事
  • 解体工事
  • 防水工事
  • 外壁塗装
  • 屋根工事
  • シーリング工事
  • 長尺シート工事
  • 下地補修工事
  • 足場工事
  • タイル工事
  • 洗浄工事
  • 電気、水道、外溝工事等

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