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FRP防水とは?特徴や施工方法・メリットやデメリットも紹介

住宅や建築物の防水対策は、建物の寿命を延ばし、快適な居住環境を維持するために非常に重要です。
数ある防水工法の中でも、近年広く採用されているのがFRP防水です。
本記事では、FRP防水とはどのような工法なのか、その特徴やメリット・デメリットをはじめ、費用相場・施工方法、そして他の防水工法との比較まで網羅的に解説します。
この記事を読むことで、FRP防水に関するあらゆる疑問を解消し、ご自身の建物に最適な防水対策を検討するうえで役立つ知識を得られるでしょう。

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FRP(繊維強化プラスチック)とは?

FRP防水を理解するためには、まずその主要な材料である FRP(Fiber Reinforced Plastics:繊維強化プラスチック) について知る必要があります。

FRPの定義と略称

FRPは、繊維 (Fiber) で強化 (Reinforced) されたプラスチック (Plastics) の略称です。
日本語では「繊維強化プラスチック」と呼ばれます。

FRPの構成材料

FRPは、主に以下の2つの材料で構成されています。

  • 樹脂(マトリックス): 液状のプラスチックであり、主に不飽和ポリエステル樹脂などの熱硬化性樹脂が用いられます。 これに硬化剤を加えて化学反応を起こすことで硬化します。
  • 強化材(補強材): 樹脂を補強し、強度を高めるための繊維状の材料です。最も一般的なのはガラス繊維であり、ガラスマットなどの形で使用されます。

FRPの特性

FRPには、以下のような優れた特性があります。

高強度

FRPは、非常に高い強度を誇ります。
ガラス繊維やカーボン繊維などの強力な素材を樹脂に加えることで、軽量でありながらも鋼鉄と同等の強度を持つことができます。
これにより、耐衝撃性や耐引裂性が向上し、強度を必要とする構造物に広く使用されています。
特に建設・航空機・車両などで重視される特性であり、長期間の使用にも耐える耐久性を発揮します。
この高強度が、FRPを多様な産業で選ばれる理由となっています。

高耐久性

FRPは高い耐久性を持ち、過酷な環境でも長期間の使用が可能です。
ガラス繊維やカーボン繊維が樹脂で強化されているため、温度変化・湿気・紫外線・化学薬品に対して非常に優れた耐性を発揮します。
これにより、FRP製品は腐食や劣化を防ぎ、長寿命を実現します。
例えば、海洋環境や化学プラントなどの屋外使用においても、FRPはその高耐久性から信頼されています。
この特性により、メンテナンス頻度が低く、維持管理のコスト削減にも貢献します。

軽量性

FRPは非常に軽量な素材であり、強度が高い一方でその重量は大幅に軽減されています。
従来の金属素材と比較して、FRPは約1/4程度の重さしかなく、これにより構造物や製品の軽量化が可能となります。
軽量性は、運搬や施工時の作業負担を軽減し、コスト削減にも繋がります。
さらに、軽量でありながら耐久性が高いため、航空機や自動車の部品にも採用されることが多く、効率的なエネルギー消費を実現します。
この特性は、モビリティが求められる分野でも非常に有益です。

成形性

FRPは優れた成形性を持ち、複雑な形状やデザインを実現できます。
液状の樹脂に強化繊維を加えて成形するため、型を使って自由な形状を作ることができ、細部に至るまで精密な加工が可能です。
この特性により、建築物や機械部品・航空機の構造体など、さまざまな分野で応用されています。
また、成形後の仕上がりも滑らかで美しく、耐久性の高い製品を作り出すことが可能です。
デザインの自由度と機能性を兼ね備えた素材として、FRPは非常に重宝されています。

耐水性

FRPは非常に優れた耐水性を誇ります。
水分や湿気に強く、吸水率が極めて低いため、水分が内部に浸透しにくい特性を持っています。
このため、FRPは水や湿気の影響を受ける環境でも効果的に使用できます。
特に、海洋構造物や水処理設備・地下施設などではその耐水性が重要視されており、長期間にわたって水分による腐食や劣化を防ぎます。
さらに、FRPは水分による重量増加や劣化も起こりにくいため、構造物の性能を長期的に維持することができます。

FRPの幅広い用途

FRPは、その高い強度・耐久性・軽量性からさまざまな分野で利用されています。
まず船舶では、船体の製造に広く使用されています。
FRPは耐水性に優れており軽量で強靭なため、船体に最適な素材です。
また、貯水槽や浴槽などの水槽にも使用され、その耐水性と耐腐食性が重宝されています。
これにより、水質を保ちつつ、長期間の使用にも耐えることができます。

自動車産業では、車体部品にFRPが採用されることが増えています。
軽量で強度が高いため、車両の総重量を軽減し、燃費の向上にも貢献します。
特にバンパーやフェンダー・ボンネットなどに使用されることが多いです。
航空機では、機体部品にFRPが活用されており、その軽量性と強度が飛行機の性能を向上させ、燃費効率の改善にも寄与しています。
耐衝撃性と耐腐食性が求められる部品にも、FRPは非常に適しています。

建築材料としてもFRPは利用され、建材や遊具に採用されています。
耐候性が高いため、外装材や屋外で使用される遊具の製造にも最適です。
また、デザイン性や成形性にも優れており、さまざまな形状の建材を作ることができるため、建築分野でも重宝されています。
このように、FRPは多岐にわたる分野でその特性を活かして利用されています。

FRP防水とは? その概要と特徴

FRPの優れた特性を防水分野に応用したものが、FRP防水です。
FRP防水は、液状の不飽和ポリエステル樹脂に硬化剤を加えて混合し、この混合物をガラス繊維などの補強材と組み合わせて一体化させる塗膜防水の一種です。
硬化後は、プラスチックのような硬い塗膜を形成します。

FRP防水層の特徴

シームレスな防水層

FRP防水は、シームレスな防水層を形成するのが特徴です。
これにより、継ぎ目や隙間から水が浸入するリスクを減少させ、効果的に防水機能を発揮します。
施工中、FRP素材は液状で塗布され、硬化後に一体化するため、隅々まで均一に防水処理が施されます。
複雑な形状の屋根やバルコニーなど細かな部分にも対応でき、長期間にわたって水漏れの心配が少なく、優れた防水性能を維持します。

軽量かつ強靭

FRP防水は、軽量でありながら非常に強靭な特性を持ちます。
従来の防水材に比べ重量が軽いため、構造物への負担を軽減し、施工も容易です。
また硬化後のFRPは、強い引っ張り強度や耐衝撃性を持ち、外的な力に対して耐久性が高いため、長期間にわたり安定した防水性能を提供します。
これにより建物の寿命を延ばし、メンテナンスの手間も減少します。

速硬化性

FRP防水の速硬化性は、施工後の作業効率を大幅に向上させます。
液状の樹脂が短時間で硬化するため、施工が迅速で現場での作業時間を短縮できます。
特に雨や湿度に敏感な環境でも、速乾性があるため、天候に左右されにくいのが利点です。
これにより工程が早く完了し、工期の短縮やコスト削減にもつながるでしょう。

優れた耐性

FRP防水は、多様な外的要因に対する耐性が非常に高いです。
化学薬品や紫外線・酸性雨などの厳しい環境にも耐える能力を持ち、腐食や劣化を防止します。
また温度変化にも強く、冬季の凍結や夏季の高温でも性能が維持されます。
これにより、過酷な環境下でも防水機能が持続し、長期間にわたり安定した保護を提供します。

FRP防水のメリット

FRP防水には、他の防水工法にはない多くのメリットがあります。

高い水密性(防水性)

一体化したシームレスな防水層を形成するため、非常に高い防水性能を発揮します。
浴槽やプール・宇宙ロケットなど、より高い防水性が求められるものにも使用されている素材であることからも、その水密性の高さが伺えます。

非常に丈夫

硬化後のFRP防水層は固く丈夫な仕上がりとなり、高い耐荷重性・耐摩擦性を備えています。
そのため、人や車の往来が多い屋上駐車場にも使用されます。

最も軽量

FRP防水層は、1平米あたり4kg前後と他の防水層に比べて非常に軽量です。
そのため、築年数が経った住宅のベランダなど、重さが建物の耐久性に影響しやすい部分にも適しています。
建物への負担を軽減できるのは、大きなメリットです。

工期が短い

塗膜の硬化速度が速いため、塗膜の乾燥を待つ工程が少なく、わずか1~2日で防水工事が完了します。
これは他の防水工事と比較して、最も短い工期となります。
トップコートの樹脂も数時間程度で乾燥し、 取り扱いやすいことから工期短縮に貢献します。

複雑な形状にも対応可能

液体樹脂を使用するため、複雑な形状や細部にも施工が可能です。
配管まわりや角部など、細かい部分や段差・勾配がある場所でも、均一な防水層を形成できます。

優れた耐薬品性

FRP防水は優れた耐薬品性を誇り、さまざまな化学物質に対して高い耐性を示します。
特に酸やアルカリ・油分・溶剤などに強く、化学工場やプラント・製薬施設などの特殊な環境でも使用されています。
FRPの耐薬品性は、使用される樹脂や繊維の特性によるもので、樹脂の種類によって耐性の範囲が異なりますが、一般的に強力な化学物質が接触する場所でも安心して使用できる性能を持っています。

FRP防水のデメリット

多くのメリットがある一方で、FRP防水にはいくつかのデメリットも存在します。

費用がやや高め

FRPは防水工事の方法の中でも、施工費用・メンテナンス費用がやや高めです。
材料費も高いため、全体の工事費用も高くなる傾向があります。
ウレタン防水と比較して10%程度高く、施工面積によっては2倍近くの費用がかかることもあります。

施工場所をやや選ぶ

FRP防水は、「木造」かつ「広い面積」(10㎡以上目安)の床面には施工できません。
FRPの防水層は固くて伸縮性が少ないため、熱や湿度による木材の変形に追従できず、ヒビが入ってしまう可能性があります。
また、鉄の下地や雨漏りで傷んだ下地なども、温度や湿度で歪みやすいため、FRP防水の施工は向いていません。

硬化するまで特有のにおいがする

FRP防水の施工時には、強い刺激臭が発生します。
使用するポリエステル樹脂や硬化剤に由来するもので、揮発性有機化合物(VOC)への注意が必要です。
集合住宅の場合は、事前に居住者への周知を徹底する必要があります。

施工が天候に左右される

FRP防水の施工は、気温や湿度・降雨などの天候に大きく左右されます。
また気温5℃以下では施工できず、湿度が高いと硬化不良を起こす可能性があります。
特に梅雨の時期は、工事が計画通りに進まないことも少なくありません。

メンテナンス間隔が短い

PRP防水のトップコートは、紫外線や風雨の影響を受け日々劣化するため、他の防水工法と比較してメンテナンス間隔がやや短い傾向があります。
特に過酷な環境下や劣化が進みやすい場所では、定期的な点検と再施工が必要となることがあります。
早期の劣化を防ぎ、継続的な防水機能を維持するためには、定期的なメンテナンスが重要です。

FRP防水にかかる費用

FRP防水の工事にかかる費用は、施工面積や下地の状態・使用する材料などによって大きく変動します。

新規施工の費用相場

一般的な広さのベランダでFRP防水を新規に施工する場合、約10~15万円が目安となります。
1平米あたりの施工価格としては、約4,000~8,000円程度が相場です。
ただしこれはあくまで目安であり、具体的な費用は見積もりを依頼して確認する必要があります。

工事費用の内訳の一例としては、以下のものが挙げられます。

  • 周囲の養生費用::約1万円
  • 高圧洗浄費::約2,000円
  • 下地補修代::約2~3万円(下地の状態により変動)
  • FRP防水の施工費:約5~8万円(施工面積や仕様により変動)
  • 消費税: 施工費用による

メンテナンス費用

FRP防水のメンテナンスは、一般的に5~6年に一度、表面の樹脂(トップコート)を塗り替える作業を行います。
トップコートの塗り替えの費用は、1平米あたり約2,300円が目安です。

FRP防水層自体の寿命は10~12年程度とされています。
耐用年数は施工箇所や素材により異なりますが、最長で12~15年前後です。
そのため、寿命を迎えた場合は新たな防水工事が必要となり、そのケースでは新規施工と同程度の費用がかかるでしょう。

30年間でみた維持費用

30年間でFRP防水にかかる維持費用をシミュレーションした場合、1平米あたり約24,300円となります。
これは、他の代表的な防水工法(ウレタン防水・シート防水・アスファルト防水)と比較すると、安さでは4工法中3位となります。

他の防水工法との費用比較

他の防水工法との費用相場を比較すると、以下のようになります。

比較項目FRP防水ウレタン防水シート防水(塩ビ)シート防水(ゴム)アスファルト防水
新規施工費用(㎡あたり)約4,000~8,000円約3,000~7,500円約3,500~7,500円約2,500~7,000円約5,500~8,000円
30年間の維持費用(㎡あたり)約24,300円約19,200円約16,800円約24,750円
耐用年数10~13年10~13年13~15年10~12年10~15年

このように、初期費用はやや高めですが、耐久性も考慮すると費用対効果は悪くありません。

FRP防水の施工方法と工程

FRP防水の標準的な施工は、以下のような工程で行われます。

  1. STEP

    下地処理

    ホコリやゴミ・油分や既存の防水層などを徹底的に除去し、プライマーが付きやすくなるよう下地の補修・平滑化を行います。

  2. STEP

    プライマーの塗布

    下地とFRP防水層との密着性を高めるために、プライマーを均一に塗布します。

  3. STEP

    FRPシートの敷設とポリエステル樹脂の塗布や含浸・脱泡・硬化

    シート状のガラスマットを床面に敷き込みます。
    敷いたガラスマットに、硬化剤を混ぜたポリエステル樹脂を塗布し、含浸させます。
    ローラーを用いて脱泡作業を行い、気泡を取り除きながら硬化させます。

  4. STEP

    中塗り

    トップコートの密着性を高めるために中塗り材を塗布し、状態によってはサンダーで研磨する場合があります。

  5. STEP

    トップコートの塗布

    紫外線や雨水から防水層を保護するためのトップコートを塗布します。
    トップコートを施すことで、より強靭な防水塗膜を形成できます。

どのような場合にFRP防水がおすすめ?

FRP防水のメリットやデメリット・費用などを考慮すると、以下のような場合にFRP防水がおすすめです。

ベランダやバルコニーなど、人が頻繁に出入りする

FRP防水は、ベランダやバルコニーのように人が頻繁に出入りする場所に最適です。
FRPは強靭で耐摩耗性が高いため、歩行や家具の移動による摩擦にも耐えます。
また、シームレスな防水層を形成するため、隙間から水が浸入することなく、長期間にわたって防水性能を維持できます。

屋上駐車場など、重量物を置く可能性のある場所

屋上駐車場などの重量物が置かれる場所には、FRP防水が非常に適しています。
FRPは軽量でありながら高い強度を持ち、重量物による負担に耐えることができます。
また、FRPは耐衝撃性が高いため、車両の移動や荷重によるダメージを防ぎます。
耐久性も高く、厳しい環境下でも長期間にわたり防水性能を保持でき、屋上駐車場のような場所での使用に適しています。

短期間で防水工事を完了させたい場合

FRP防水は速硬化性が高いため、短期間で防水工事を完了させたい場合に最適です。
施工後、数時間で硬化が始まり、早期に使用可能な状態になります。
これにより、工事期間を短縮でき、現場の稼働に対する影響を最小限に抑えることができます。
急ぎの工事や、迅速に防水処理を行いたい場合でも、FRPは非常に効果的な選択肢となります。

複雑な形状の場所

FRP防水は、その優れた成形性により、複雑な形状の場所にも対応可能です。
液状の樹脂を塗布して硬化させるため、曲面や隅など、通常の防水材では施工が難しい場所にもぴったりフィットします。
特に、屋根の隅や装飾的なデザインが施された部分など、精密な施工が求められる場所でも、FRPはその柔軟性を活かして完全に密閉することができます。

軽量な防水層が求められる場合

FRP防水は非常に軽量であり、軽量な防水層が求められる場合に最適です。
FRPは金属などと比べてはるかに軽いため、建物の構造への負担を軽減することができます。
特に、重量制限がある場所や既存の建物に施工する場合に、軽量性が重要な要素となります。
これにより、構造物に対する負担を最小限に抑えながら、しっかりとした防水効果を提供できます。

プールや水槽など、高い防水性が求められる場所

FRP防水は、その優れた耐水性により、プールや水槽など高い防水性が求められる場所に最適です。
水分の浸入を防ぐシームレスな層を形成するため、長期間にわたり水漏れの心配がありません。
また、FRPは耐腐食性も高く、常に水に接触する場所でも劣化しにくい特性を持っています。

厨房や工場など、耐薬品性が求められる場所

FRP防水は、厨房や工場などで使用される場合、耐薬品性が求められる場所に非常に適しています。
食品や化学薬品を扱う環境では、酸やアルカリ・油分などが頻繁に接触するため、耐薬品性の高い素材が必要です。
FRPはこれらの薬品に強く、腐食や劣化を防ぎます。
耐薬品性の高いFRPは、施設の安全性を高め、長期間にわたり安定した防水性能を維持するため、非常に信頼性の高い選択肢です。

FRP防水のメンテナンス

FRP防水の機能を長持ちさせるためには、定期的なメンテナンスが不可欠です。

定期的な点検

防水層にひび割れや剥がれ・トップコートの劣化(チョーキング現象・変色など)がないか定期的に点検しましょう。
早期に劣化を発見することで、メンテナンスの手間や費用を抑えられます。

トップコートの塗り替え

トップコートは紫外線や雨風によって劣化するため、5~10年に一度を目安に塗り替える必要があります。
定期的に塗り替えることで、FRP防水層の劣化スピードを遅らせることができます。

FRP防水のDIYは可能?

FRP防水のトップコートの塗装であれば、DIYで行うことも不可能ではありません。
ただし、FRP防水を最初から自分(DIY)で行うことはおすすめできません。
FRP防水は、正しい知識と高い技術力が必要となる工事です。
材料の選定や混合・施工方法などを誤ると、十分な防水性能を発揮できないだけでなく、早期の劣化や雨漏りの原因となる可能性があります。
またトップコートは手に入りづらく、施工時に発火しやすいものもあるため、安全面からも専門業者に依頼する方が安心です。
DIYで失敗するリスクを考えると、最初から業者に依頼する方が後悔しないでしょう。

FRP防水業者の選び方

FRP防水工事を依頼する際には、信頼できる専門業者を選ぶことが重要です。

複数の業者から見積もりを取る

FRP防水工事を依頼する際は、必ず複数の業者から見積もりを取りましょう。
価格だけでなく、施工内容や使用する材料、工期なども比較することで、適正な価格とサービス内容を見極めることができます。
また、相場感がわかることで、極端に安い見積もりの裏に手抜き工事のリスクがあるかどうかも判断しやすくなります。
信頼できる業者を選ぶための第一歩として、相見積もりはとても重要です。

実績と経験を確認する

FRP防水は専門的な知識と技術が求められる工事のため、業者の実績と経験を確認することが大切です。
過去の施工例や実績件数、どのような建物に対応してきたかを見ることで、その業者が自分の物件に適した対応ができるか判断できます。
経験豊富な業者ほど、トラブル対応力や仕上がりの品質にも信頼が置けるため、安心して工事を任せることができます。

資格や保証の有無を確認する

FRP防水工事を依頼する際は、業者が適切な資格を持っているか、施工後の保証があるかを確認しましょう。
建設業許可や防水工事に関連する技術資格を有しているかどうかは、信頼性の指標になります。
また、施工後に不具合があった場合に備えて、保証内容が明確かどうかも重要です。
万が一のトラブル時に責任を持って対応してくれる業者を選ぶためにも、事前の確認が欠かせません。

丁寧な説明とアフターフォロー

信頼できる業者は、施工前に丁寧な説明を行い、疑問や不安にもしっかりと対応してくれます。
工法や使用する材料、工期や費用の内訳などをわかりやすく説明してくれる業者であれば、安心して任せることができます。
また、施工後の点検やメンテナンスといったアフターフォロー体制が整っているかも重要なポイントです。
長期的な視点で安心できる関係を築ける業者を選びましょう。

口コミや評判を参考にする

業者選びでは、実際にその業者に依頼した人の口コミや評判も大きな判断材料になります。
ネット上のレビューや施工事例の評価、知人からの紹介などを参考にすることで、実際の対応や仕上がり、トラブル時の対応などを知ることができます。
特に「対応が丁寧だった」「仕上がりがきれいだった」といった具体的な評価は、信頼性の高い業者を見つける手助けになります。

まとめ

FRP防水は、軽量で強靭かつ高い防水性を持つ優れた防水工法です。
短い工期で施工でき、ベランダやバルコニー・屋上駐車場など、さまざまな場所でその性能を発揮します。
一方で、費用がやや高めであることや、広い木造の床には不向きであるなどのデメリットも理解しておく必要があります。

ご自身の建物の状況や用途・予算などを総合的に考慮し、FRP防水が最適な選択肢であるかどうかを慎重に検討しましょう。
施工を検討する際には、複数の信頼できる専門業者から見積もりを取り、比較検討することが大切です。
また定期的なメンテナンスを行うことで、FRP防水の効果を長期間維持しながら、大切な建物を雨水から守りましょう。

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