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アスベスト調査費用の相場とは?解体前に石綿の事前検査!内容・料金・補助金を解説

アスベスト(石綿)は、かつて建材として広く使用されていましたが、現在では使用が禁止されています。古い建物の解体や改修工事を行う際には、アスベスト調査が必要です。アスベスト調査の費用相場は、調査内容や方法によって料金が大きく変わります。一般的な流れとしては、まず目視による事前調査を行い、必要に応じて検体を採取し、詳細な分析を行います。自治体によっては、アスベスト調査費用に対して補助金制度を設けているところもあるので、確認してみると良いかもしれません。アスベスト含有の有無を確認するこの検査は、建物の安全性を確保するだけでなく、解体工事の見積りにも大きく影響します。
この記事ではアスベストや調査費用を誰が払うのかなど、詳しく紹介していますのでぜひ最後までお読みください。

アスベストの事前調査についてまずは紹介

アスベスト事前調査の基本的な内容から確認しましょう。事前調査の目的は、アスベスト含有建材の存在を確認し、解体・改修工事中の飛散を防ぐための適切な対策を計画することです。

アスベストとは

アスベストは、耐熱性や耐化学性に優れた天然繊維で、かつて建材として広く使用されていました。しかし、その微細な繊維が呼吸器に悪影響を及ぼすことから、現在では多くの国で使用が制限または禁止されています。

アスベストの事前調査義務化について

アスベストの事前調査義務化は、建物の解体や改修前にアスベストの有無を確認し、適切な処理方法を計画するために法律で定められています。この義務化により、工事中の飛散を防ぎ、労働者や近隣住民の健康を保護することが目的です。

アスベストが使用されていたもの

アスベストはさまざまな用途で使用されてきたため、現在でも多くの古い建物に残っています。特に次の3つの建材に注意が必要です。

吹き付けアスベスト

吹き付けアスベストは、アスベストを含む粉末状の物質を水で練り、鉄骨構造や配管、ボイラー室の壁などに吹き付けて耐火性や断熱性を高めるために使われていました。この工法は施工が簡単で効果的なため多くの建物で使用されましたが、アスベストの飛散リスクが非常に高く、取り壊しや改修工事時に注意が必要です。

吹き付けロックウール

吹き付けロックウールは、耐火性や吸音性を持つ断熱材として使用されました。アスベストを含まない製品もありますが、アスベストを含む「アスベスト含有吹き付けロックウール」は、飛散リスクが高いです。特に古い建物で使われていることが多く、解体や改修工事の際には事前の調査が重要です。

保温材や断熱材

アスベストは高い耐熱性と断熱性があるため、ボイラーや配管の保温材、建物の断熱材として使われていました。長期使用によって劣化が進むと、アスベスト繊維が飛散しやすくなります。古い配管や設備に使われている可能性があるため、改修や点検の際は十分な対策が求められます。

アスベストの事前調査報告をしなかった場合の罰則

アスベストの事前調査報告を怠った場合、建物の所有者や工事担当者には罰金や行政指導が科されることがあります。これは、アスベストによる健康被害を未然に防ぐための厳しい措置です。調査と報告をしっかりと行うことで、工事の計画を立てましょう。

アスベストの健康被害

アスベストの繊維を吸い込むと、肺がんや中皮腫、アスベスト肺などの重篤な健康問題を引き起こす可能性があります。長期間の曝露が特に危険であり、建築や解体に従事する労働者が最もリスクが高いとされています。定期的な健康診断も重要です。

アスベスト調査における費用の一般相場は?

アスベスト調査の費用は建物の大きさや複雑さ、地域によって異なりますが、一般的には数十万円から数百万円の範囲です。規模が大きくなると高額になるケースもあるため、事前に複数の業者から見積もりを取ることが重要です。

アスベスト調査の費用負担者は誰になる?依頼者?持ち主?

通常、アスベスト調査の費用負担者は建物の所有者です。しかし、契約によってはリース契約者や管理者が負担することもあります。費用負担については、事前に関係者間で取り決めておくことが望ましいです。改修工事を依頼する際は施工業者と契約前に確認し、費用負担のトラブルを防ぎましょう。

アスベスト調査費用を抑えるための2つの方法

1. 補助金を活用する

アスベストの事前調査や除去工事には、地方自治体や国の補助金が利用できる場合があります。調査や工事を検討する際には、各自治体の公式サイトや環境省のウェブサイトで補助金制度の最新情報を確認し、条件を満たす場合は申請しましょう。

アスベスト調査費用の補助金

アスベストが建材に含まれているかを調べるための調査費用の補助金です。主に、吹付けアスベストやアスベスト含有の吹付けロックウールなど、飛散のリスクが高い建材が対象となります。補助金の上限額は25万円/棟で、具体的な補助率や申請条件は自治体ごとに異なります。

アスベスト除去費用の補助金

アスベストを除去、封じ込め、囲い込みするための工事費用の補助金です。対象建材には、吹付けアスベストやアスベスト含有ロックウールなどが含まれ、除去費用の1/2が支給されますが、上限は100万円/棟です。自治体によって補助金の対象工事や補助率が異なるため、事前に条件を確認してください。

補助金申請と手続きの注意点

補助金の申請と承認には時間がかかる場合があるため、工事のスケジュールを考慮して早めに申請しましょう。申請内容に不備があったり、不適切な手続きが行われたりすると、補助金の返還が要求される場合もあるため、専門家に相談しながら確実に進めることが重要です。

2. 適切な業者の選定

アスベスト調査は、信頼できる専門業者に依頼することが重要です。見積もりの段階で内容を確認し、適正な価格とサービス内容で調査してくれる業者を選びましょう。

アスベスト調査業者の選び方・業者選定のポイント

1. 事前に調査費用が明確で追加料金がないこと

調査費用が明確に提示され、追加料金が発生しないことを確認しましょう。不明瞭な見積もりや追加費用の可能性がある場合は、注意が必要です。

2. 公的機関に認定された報告書の作成実績があること

アスベスト調査の報告書は、都道府県知事や環境省に提出するため、信頼性が求められます。公的機関に認定された報告書の作成実績を持つ業者を選びましょう。

3. 「建築物石綿含有建材調査者」の資格を持つ専門家がいること

「建築物石綿含有建材調査者」はアスベスト調査の専門資格です。資格を持つ専門家が在籍する業者であれば、正確で信頼できる調査が期待できます。

4. 評判なども確認しておく

過去に調査を依頼した顧客からの評判や口コミも参考にしましょう。信頼性の高い業者を選ぶため、レビューサイトや知人からの紹介などで評判を確認してください。

アスベストの事前調査とその費用のまとめ

アスベストの事前調査は、工事中の飛散や健康被害を防ぐために重要です。費用はかかりますが、補助金を活用し、信頼できる業者を選ぶことで適正な価格で調査を依頼できます。正確な調査報告と計画的な対策で、アスベストのリスクを最小限に抑えましょう。

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