鉄筋コンクリートの屋上防水工事の費用や塗装の種類を解説!必要な理由とは?

コンクリート建物の防水工事の必要性は？

コンクリート建物で行う防水工事の種類や費用相場・金額を教えて！

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コンクリート建物に防水工事は必要なの？

コンクリートは水を通しにくい特性を持つ素材ですが、完全に防水ではありません。ひび割れや接合部などから水が浸入するリスクがあり、これが原因で内部の鉄筋が錆び、構造的な劣化が進む可能性があります。また、漏水によって室内環境が悪化し、カビや腐食が発生するなど、快適な居住環境が損なわれることもあります。

防水工事は、これらの問題を未然に防ぐために不可欠です。具体的には、屋上やバルコニー、外壁に防水膜やシーリング材を施し、水の浸入を効果的に防ぎます。適切な防水対策を講じることで建物の耐久性が向上し、長期的にはメンテナンス費用の削減につながります。さらに、定期的な点検と適切な施工を組み合わせることで、コンクリート建物の寿命を大幅に延ばすことが可能です。

コンクリートは防水層が原因で雨漏りがおこることも

コンクリート建物では、防水層の施工不良や経年劣化が原因で雨漏りが発生することがあります。防水層は建物を水から守る重要な役割を果たしていますが、施工が不十分だったり、時間の経過により効果が低下する場合があります。防水膜の破損やシーリング材の劣化は、特にひび割れ部分や接合部で雨水の浸入を引き起こしやすく、これが室内環境や建物構造に深刻な影響を与えることがあります。

こうしたリスクを防ぐためには、防水層の定期的な点検と適切なメンテナンスが重要です。専門業者によるプロフェッショナルな施工が、雨漏りや構造劣化を未然に防ぎます。

コンクリートの屋上防水が建物の耐久性を左右する理由

コンクリート建物の防水工事の多くは屋上で行われます。屋上は雨風に直接さらされるため、特に防水性能が求められる箇所です。防水性能が不十分だと、雨水が屋上に溜まり、コンクリートに浸透して内部の鉄筋が錆び、建物全体の耐久性が損なわれます。また、屋上からの漏水が建物全体に影響を与え、室内環境の悪化やカビの発生といった問題が生じます。

防水工事では、防水膜の敷設やシーリング材の強化を行い、雨水の侵入を防ぎます。これにより、建物の寿命を延ばし、居住者に快適な環境を提供できます。屋上の防水対策は、建物全体の保護と資産価値の維持に欠かせない重要な工事です。

コンクリート建物の防水工事の主な施工の種類と特徴

防水工法	特徴	メリット	デメリット
ウレタン防水	液体状のウレタン樹脂を塗布し、硬化させる防水工法。シームレスで複雑な形状にも対応可能。	柔軟性が高く、ひび割れに強い。施工が比較的簡単で費用が抑えられる。	施工環境によっては耐久性が低下する可能性がある。紫外線に弱いので、トップコートが必要。
シート防水	施工が迅速で、補修が容易であるが、接合部に注意が必要。	施工が比較的簡単で軽量。補修が容易。	シートの接合部が弱点となりやすい。
アスファルト防水	アスファルトを用いた防水工法。耐久性が高く、広範囲の屋上に適用される。	高い耐久性。広い面積に適しており、長期間の防水効果を発揮。	施工が複雑で費用が高い。高温での作業が必要。

ウレタン防水

ウレタン防水とは、液体状のウレタン樹脂を使用して防水層を形成する工法です。

この工法では、ウレタン樹脂を塗布して硬化させることで、継ぎ目のないシームレスな防水層が作られます。

柔軟性が高く、建物の動きや温度変化による収縮・膨張に追随するため、ひび割れに強いのが特徴です。

施工が比較的容易で、複雑な形状にも対応可能です。

ウレタン防水は、主に屋上やベランダ、バルコニーなどに使用され、耐久性を維持するためには定期的なメンテナンスが必要です。

ウレタン防水を解説！工法の種類や単価を比較！メリット・デメリットも紹介

シート防水

シート防水とは、塩ビシートやゴムシートなどのシート状の防水材を敷設して防水層を作る工法です。

シートを接着または機械的に固定し、継ぎ目を熱溶着や接着剤で処理して水の浸入を防ぎます。

シート防水は耐久性が高く、紫外線や気候変動に強いため、屋上やバルコニー、人が頻繁に出入りする場所に適しています。

ただし、継ぎ目の処理が重要で、施工には高度な技術が必要です。

施工時の精度が防水性能に大きく影響します。

シート防水のメリットとは?陸屋根や屋上の雨漏り対策の費用単価･施工方法･メンテナンスを解説

アスファルト防水

アスファルト防水とは、アスファルトを主成分とする防水工法で、特に耐久性と防水性に優れています。

施工方法としては、アスファルトを加熱して液状にし、フェルトやシートに塗布して積層することで防水層を形成します。

これにより、強固で耐久性の高い防水層が作られます。

主にビルやマンションの屋上など広い面積に使用されることが多いです。

高い強度と長い耐用年数が特徴ですが、施工時に煙や臭いが発生し、重量があるため木造住宅には適しません。

アスファルト防水工事の施工手順とは?工法の補修工程や特徴、メリット･デメリットを解説

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コンクリート建物の防水工事の単価や費用相場・金額

施工の種類	単価・金額（円/㎡）	費用相場（100㎡）	耐用年数（年）
アスファルト防水	5000円〜	50万～100万円	15年
ウレタン防水	6000円〜	60万～120万円	10年
シート防水	4500円〜	45万～90万円	10年
塗膜防水	4000円〜	40万～80万円	5年
セメント系防水	3500円〜	35万～70万円	10年