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マンションの大規模修繕工事でベランダの植物はどうする?片付け方法も解説

近年、魅力的なベランダガーデンの情報があふれており、真似したくなるような素敵な事例も多く見られます。
しかし、マンションでベランダガーデニングを楽しむ場合、ほとんどのメディアや本には書かれていない非常に重要な注意点があります。
それは、マンションでは必ず「大規模修繕工事」が行われるということです。
この記事では、マンションでのベランダガーデニングにおいて、最初から大規模修繕工事を見据えて注意すべき点や対策について、詳しく解説します。
マンションにお住まいで、ベランダガーデニングを楽しんでいる方、これから始めたいと考えている方、またはマンションを管理する方にとって有益な情報となるでしょう。

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目次

マンションの大規模修繕工事とはどのようなもの?

マンションの大規模修繕工事とは、主に築12~15年程度を目安に実施される、建物の共用部分を対象とした本格的な修繕工事です。
風雨や紫外線・経年劣化により傷んだ外壁や屋上防水・鉄部・タイル・シーリング材などを補修・更新し、建物の機能と美観を回復させることが目的です。
また、建物の安全性や耐久性を維持し、資産価値の低下を防ぐ役割もあります。

この工事は、日常的なメンテナンスでは対応しきれない規模の作業が含まれるため、仮設足場の設置から始まり、下地補修や防水・塗装・タイル補修など複数の工程を計画的に進める必要があります。
費用もマンションの規模により数千万円〜数億円単位に及ぶことがあり、多くのマンションでは長期修繕計画に基づき、修繕積立金をあらかじめ準備しておきます。

大規模修繕工事は単なる修復ではなく、将来の劣化を防ぐ「予防的なメンテナンス」としても重要であり、快適な住環境を維持するためには欠かせないプロセスです。

マンションのベランダは「共有部分」

まず理解しておくべきこととして、マンションのベランダはその部屋の居住者の専有物ではなく、マンション全体の共有部分に当たるということです。
ただし、各住戸のベランダについては、居住者が専用で使用する権利(専用使用権)が認められています。

共有部分である以上、マンションの利用規約にはベランダの使用に関する制約事項が記載されている場合があります。

  • 避難経路としての機能確保
  • 植物の栽培制限
  • 物置や収納ボックスの設置禁止または制限
  • バーベキューや喫煙など火気使用の禁止
  • 外壁や手すりへの釘打ちや固定の禁止
  • 緊急時や大規模修繕時の使用制限

共有部分であるベランダは、大規模修繕の修繕対象となるため「我が家は修繕してもらわなくていい」と断ることは原則として認められません。
そのため、ベランダに動かせない花壇や池などを設置することは、規約違反のおそれがあるだけでなく、大規模修繕時に撤去が必要となりトラブルにつながることも考えられます。
また、ルーフバルコニーについても通常は共有部分として扱われるため、同様の注意が必要です。

マンションの大規模修繕は必ずやってくるサイクル

マンションの大規模修繕は、建物の長期的な安全性や快適性を維持するために行われます。
外壁のひび割れや塗装の剥がれ・屋上防水の劣化・設備の劣化など、建物全体の劣化を防ぎ修繕することが目的です。

修繕時期の目安実施される主な工事内容備考
第1回(築10~15年)外壁塗装、防水工事(屋上・ベランダ)、鉄部塗装、シーリング補修初回のため大きな劣化は少ないが、予防保全の意味で重要
第2回(築25~30年)外壁補修(ひび割れ・タイル浮き・爆裂など)、屋上防水更新、給排水管劣化点検・部分更新劣化が進行しはじめる時期で、本格的な補修が必要
第3回(築40~45年)配管全面更新、バルコニー床改修、建具交換、共用設備の全面更新(エレベーター・給水設備など)設備の耐用年数を超えるものが多く、大規模な更新が必要
以降(10~15年ごと)状況に応じた部分補修・更新建物診断と資金計画に基づき対応

一般的なマンションでは、国土交通省のガイドラインに基づき、12年に一度を目安に大規模修繕が計画されています。
ただし、修繕計画上の周期は10年としているマンションもあり、実際の実施時期は建物の劣化状況によって前後します。
風雨に晒されるベランダやバルコニーはさまざまな部分が痛みやすく、修繕をしないという選択肢はほぼありません。

つまり、マンションのベランダでガーデニングをする場合、この10〜12年ごとに必ずやってくる大規模修繕を見越してプランニングすることが非常に重要です。

参考:国土交通省 長期修繕計画作成ガイドライン

マンション大規模修繕時にベランダの植物にはどのような影響がある?

大規模修繕が始まると、ベランダにはさまざまな影響が出ます。
ベランダにあるもの全てに対して、基本的に室内に移動させる作業が必要です。

日照不足

大規模修繕期間中は、建物全体が足場と養生シートで覆われます。
これにより、ベランダだけでなく、窓を通じて入ってくる屋内の日光もほとんど遮断されてしまいます。

日光を必要とする植物にとって、この長期間にわたる日照不足は大きなダメージとなります。
日陰でも育つ一部の植物を除き、枯死や株の弱体化は必ず起こると思っておくべきです。

そのため可能な限り、植物を日光が当たる場所に一時的に移動させることが重要です。
普段から日陰に強い植物をベランダに集めておくこともできますが、種類が限られるため思うようなベランダガーデンにはならない点に注意が必要です。

温度管理とその他のリスク

大規模修繕期間中は、日照問題だけでなく温度管理も課題となります。
特に夏場に大規模修繕が行われる場合、建物全体がカバーで覆われ、窓も開けられないため、屋内はかなり暑くなります。
エアコンを使うことになりますが、植物に冷たい風が直接当たらないように注意が必要です。

また冬場に大規模修繕が行われる場合は、逆に室内が暖かくなるため、温度面での特別な注意は比較的少ないかもしれません。
ただし、暖房によって空気が乾燥するため、屋内に避難させた植物の湿度や水やり管理はより丁寧に行う必要があります。

害虫の発生

締め切られた室内では風通しが悪くなり、害虫が発生しやすくなるリスクも高まります。
定期的な殺虫剤散布や病害虫発生のチェックなど、害虫対策も徹底しましょう。

さらに、工事内容によっても植物への影響は異なります。
外壁の洗浄に洗剤が使われる場合は、成分によって植物が枯れてしまうケースもあります。
足場の近くでは、塗料の飛散や物が落下するリスクもあります。
ベランダの植物が直接的なダメージを受けないよう、ビニールシートでしっかりと養生することが重要です。

1階の庭付き物件などで、地面に直接植えられており移動が難しい樹木がある場合、業者によっては植栽を避けるように足場を組むことも可能ですが、建物の外壁に枝が触れる場合や足場設置の障害となる場合は、枝の剪定が必要になります。
樹木の種類によっては不適切な時期の剪定で枯れることもあるため、専門家への依頼を検討し、工事前と同じ状態を保つのが難しい場合があることも理解しておきましょう。

マンションの大規模修繕工事でベランダの植物が原因となるトラブルとは?

マンションの大規模修繕工事では、外壁や防水などの共用部分の補修が行われるため、ベランダも作業対象となります。
ところが、住民が個人的に設置している植物や鉢植えが思わぬトラブルを引き起こすことがあります。
ここでは、植物が原因で起こりやすいトラブル例について詳しく解説します。

マンションの大規模修繕工事でベランダの植物が原因となるトラブル:作業の妨げになる

大規模修繕工事では、外壁塗装や防水工事のためにベランダへの立ち入りが必要になります。
しかし、ベランダに大量の鉢植えやプランターが置かれていると、作業スペースの確保ができず、工期が遅れる原因になります。
特に足場の設置や高圧洗浄・防水シートの施工時には、床を完全に空ける必要があり、住民による事前の撤去が求められます。
それでも「植物を移動させたくない」「室内に置けない」といった声が上がると、管理組合や施工業者とのトラブルに発展するケースも少なくありません。
工事前にはベランダの整理に関する通知が配布されますが、事前に住民間で共通認識を持ち、対応を徹底することが円滑な工事の鍵となります。

マンションの大規模修繕工事でベランダの植物が原因となるトラブル:プランターの水漏れが防水工事を妨害

ベランダに設置された植物用のプランターや鉢植えへの日常的な水やりによって、防水層が劣化している場合には床面への浸水や階下への水漏れの原因になることがあります。
特に大規模修繕のタイミングでは、防水工事の施工前にこのような水分が残っていると、防水材の密着が不十分になり、工事品質に影響を及ぼします。
施工会社から「水やりの中止」が要請されることもありますが、住民の理解が得られないと、工事の延期や再施工が必要になる可能性もあります。
ベランダで植物を育てること自体は禁止されていない場合が多いものの、修繕時期には一時的に管理組合から制限が設けられるため、トラブルを避けるには通知内容をよく確認し、ルールを守ることが大切です。

マンションの大規模修繕工事でベランダの植物が原因となるトラブル:根詰まりによる排水口の詰まり・水漏れ

植物の落ち葉や土・根詰まりによってベランダの排水口が詰まっているケースも、大規模修繕時に問題となることがあります。
とくに古いマンションでは、排水溝の清掃が十分に行われていないことも多く、植木鉢の下に溜まった汚れが原因で排水が滞り、ゲリラ豪雨などで一気に水が溢れることがあります。
これにより階下の住戸へ水が漏れたり、ベランダの防水層に過剰な水圧がかかることで、劣化を早める原因になることも考えられるでしょう。
大規模修繕のタイミングで排水口の点検や清掃が行われますが、住民自身も日頃からベランダの排水環境に注意を払い、定期的に清掃することで、余計な工事やトラブルの発生を防ぐことができます。

マンション大規模修繕におけるベランダの管理と片付け方法

マンションの大規模修繕工事では、ベランダの全面的な立ち入りや作業が必要となるため、あらかじめ植物やガーデニング用品の撤去・管理に備える必要があります。
ここでは、修繕工事をスムーズに迎えるためのガーデン管理のポイントを紹介します。

マンション大規模修繕におけるベランダの管理と片付け方法:ベランダには物を増やしすぎない

大規模修繕工事では、ベランダを完全に空にする「原状回復」が基本となります。
日頃から物が多いと撤去作業が大変になり、工期への影響や近隣トラブルの原因にもなりかねません。
ベランダガーデニングは、つい鉢や道具が増えがちですが「撤去が容易な状態」を常に意識することが、管理上のリスクを下げるうえでも重要です。

マンション大規模修繕におけるベランダの管理と片付け方法:ツタや蔓植物は着脱しやすい仕立てにする

ツタや蔓が建物や手すりに絡みついていると、工事の妨げになります。
絡まりを解くために植物を切断しなければならないケースもあり、損失にもつながります。
普段からトレリスやワイヤーなどに固定しておくことで、撤去・移動をスムーズに行えるよう配慮しましょう。
工事前には「すぐに取り外せる状態」であることが望まれます。

マンション大規模修繕におけるベランダの管理と片付け方法:日陰に強い植物を取り入れる

修繕期間中、ベランダが養生シートで覆われることで日光が遮断され、植物には過酷な環境となります。
室内に退避させても十分な光が確保できない場合もあるため、ある程度日陰に強い植物を育てておくことは、管理面でもリスク低減につながります。
ただし、すべての植物を日陰耐性種にする必要はありません。
ガーデニングの楽しみと撤去時の負担を両立できるバランスを意識しましょう。

マンション大規模修繕におけるベランダの管理と片付け方法:一時退避スペースの確保を前提に管理する

工事中に植物を保管するスペースをあらかじめ確保できるかどうかで、管理負担は大きく変わります。
次のような方法を検討しておきましょう。

マンションの仮置き場を利用する

大規模修繕工事に伴い、ベランダに置いてある鉢植えやガーデニング用品を一時的に撤去しなければならない場合、マンション敷地内に仮置き場が設けられることがあります。
これは、管理組合や施工会社に相談して初めて実現するケースが多く、全てのマンションで利用できるわけではありません。
仮置き場が確保できたとしても、そこは基本的に「自己管理」のスペースとなるため、直射日光や風雨・夏の高温・冬の寒さなど自然条件にさらされるリスクがあります。
また、水やりなどのメンテナンスは居住者が個別に行う必要があるため、自宅からの距離や頻度も事前に検討しておきましょう。
仮置き場を活用する際は、他の居住者の荷物と混在しないように、鉢に名前や部屋番号の札を付けておくと安心です。

知人や家族に預ける

信頼できる家族や知人が近くにいる場合、植物を一時的に預かってもらうという選択肢があります。
これは管理を完全に相手に委ねることになるため、植物の手入れに慣れているかどうかや、水やりや日照の調整などに気を配ってもらえるかといった点も重要です。
また、お願いする相手との関係性も非常に大切です。
管理方法によっては枯れてしまう場合があることも加味し、気軽に頼める間柄でない場合、関係性の悪化につながらないよう、慎重に判断すべきでしょう。
相手の負担を減らすため、事前に植物の性質や育て方を書いたメモを渡す、必要な用具を一緒に預けるなどの配慮も忘れずに行いたいところです。

専門業者に依頼する

どうしても植物を手放したくない、適切に管理してほしいという場合には、造園業者やレンタルグリーン業者などの専門業者に預ける方法もあります。
これらの業者は、植物の性質に応じた温度・湿度管理や水やり、日照条件の調整まで対応してくれる場合があり、安心して任せることができます。
ただし、数ヶ月単位での預かりになるため、費用は比較的高額になる傾向があります。
特に鉢数が多かったり、特殊な植物を多く育てている場合は、事前に見積もりを取って予算と照らし合わせておくことが必要です。
利用可能な業者が地域にあるかどうかも確認が必要で、予約が必要なケースも少なくありません。
大切な植物の維持にこだわる方にとっては、有力な選択肢といえるでしょう。

処分・譲渡を選択する

ベランダガーデニングで使っている鉢や植物のなかには、長らく放置していたものや、今後も育て続けるか迷っているものもあるのではないでしょうか。
大規模修繕のタイミングは、それらを手放す絶好の機会です。
処分することで、撤去作業の手間が大きく減るだけでなく、ベランダスペースをスッキリさせることもできます。
使わない鉢や資材は粗大ごみや資源ごみに出すほか、まだ元気な植物は友人や近隣の方に譲る、ネットフリマなどを活用するのも一案です。
どうしても手放したくないもの以外は、この機会に思い切って整理することで、次のガーデニングのリスタートにもつながります。

マンション大規模修繕中にベランダから片付けるべき物

大規模修繕工事では、植物以外にもベランダにある私物の撤去が必要です。
主に以下のようなものが対象となるでしょう。

物置(収納ボックス)

  • 室内に収まる小型のものは問題なし
  • 大型の物置は、一時的に移動または撤去が必要
  • 撤去・移動は自己負担
  • 大規模修繕が近い場合、大型物置の設置は控える

ウッドデッキ・ベランダタイル・人工芝

  • 工事の妨げになるため、すべて撤去が必要
  • 簡単に設置できるが、撤去や室内保管には手間がかかる
  • 人工芝は湿気でカビの温床となる可能性があり、処分を検討すべきケースもある
  • 撤去・処分費用は自己負担

BS・CSアンテナ

  • ベランダの手すり等に設置された個人用アンテナは、一時撤去が必要
  • 足場設置の妨げになるため、撤去・再設置は居住者の責任
  • 自力での対応が難しい場合は、施工業者や設置業者に相談し、有料・無料かを確認

物干し・竿掛け

  • マンション備え付けの物干しラックは、業者が一時取り外し・再設置を実施
  • 個人設置の独立型ラックは、自身で室内へ移動が必要
  • 工事期間中はベランダで洗濯物が干せないため、室内干しやコインランドリーの活用を検討

網戸

  • 工事に伴い、窓の網戸も撤去が必要
  • 網戸やサッシ・窓ガラスは共用部分に該当し、塗料の飛散や目詰まりを防ぐため取り外しが推奨される

また室内に収納しきれない荷物がある場合は、植物と同様に、一時的な保管スペース(もしマンションにあれば)やトランクルームのレンタル、友人・知人宅への預け入れなどを検討する必要があります。

大規模修繕中のベランダ使用制限期間と注意点

マンションの大規模修繕期間中、ベランダの使用は制限されます。
バルコニーの壁面塗装や床面の防水作業など、工事内容によっては1〜2週間程度ベランダに出られなくなる期間があります。
さらに工事完了後、植物や私物をベランダに戻せるようになるのは、多くの場合工事完了後3ヶ月程度経った頃です。
また以下の注意点についても、改めて確認しておきましょう。

  • 作業時間中は窓やサッシの開閉を制限されることがある
  • 防犯やプライバシー対策が必要
  • 喫煙や火気使用は禁止

いずれも事前に住民説明会や掲示などで詳細が示される場合が多いため、しっかりと確認したうえでスムーズな大規模修繕工事となるよう協力する行動が必要です。

マンションの大規模修繕工事後にベランダへ植物を戻す際の注意点

大規模修繕工事が完了すると、きれいに整備されたベランダに植物を戻したくなる方も多いでしょう。
しかし、防水層や塗装面が新しくなった直後は、取り扱いに注意が必要です。
せっかく工事で改善されたベランダの状態を損なわないためにも、以下のようなポイントを押さえておく必要があります。

ベランダへ植物を戻す際の注意点:工事完了後すぐの設置は避ける

大規模修繕工事が完了すると、住民は通常の生活に戻れるようになりますが、ベランダに植物を戻す際には、すぐに設置するのではなく「防水層や塗装の完全な乾燥・定着を待つ」ことが大切です。
施工直後の防水シートや塗膜は、一見乾いているようでも、内部で完全に硬化していない場合があります。
その状態で重い鉢やプランターを置いてしまうと、押し跡やへこみができたり、防水機能に影響が出る可能性もあるため注意が必要です。
施工会社や管理組合から「設置は◯日以降に」といった指示が出ることも多いため、必ずその日程を守るようにしましょう。

ベランダへ植物を戻す際の注意点:排水経路を確保して配置する

植物をベランダに戻す際は、排水口周辺を避けて鉢を置くようにしましょう。
大規模修繕で新たに整備された排水経路がふさがれると、水はけが悪くなり、再び水漏れや湿気による劣化の原因となってしまいます。
特に大型プランターや鉢の下に受け皿を置く場合は、水が溜まって排水を妨げないよう定期的な確認と清掃を心がけることが重要です。
スノコやブロックなどで鉢の底を浮かせ、通気性と排水性を確保する工夫を行いましょう。

ベランダへ植物を戻す際の注意点:転倒・落下のリスクを再確認

台風や強風時に、鉢植えが倒れて落下する事故も起こり得ます。
大規模修繕後のベランダは外観がきれいに整っているため、これを損なわないよう、安全性にも配慮が必要です。
高所の手すりや柵の上に鉢を設置するのは避け、必ず床面に安定して置くようにしましょう。また重心の高い植物は転倒防止対策も検討し、落下による第三者への被害を防ぐことが大切です。

まとめ

大規模修繕は一度経験すれば終わりではなく、10〜12年ごとに必ずまたやってきます。
一度目の大規模修繕で植物の扱いに困った人の中には、ガーデニングをやめたり規模を縮小したりする人もいますが「次の大規模修繕は10年以上先だから、その時に考えよう」と思う人もいるでしょう。
どちらの選択をするかは、個人の価値観や状況などによります。
うっかりベランダに動かせない花壇などを作ってしまうと、大規模修繕時に撤去が必要となるため、恒久的な構造物や移動困難なものを設置することは、大規模修繕を考えると避けるべきです。

愛情を持って育てたベランダの植物をリセットする作業は、精神的にも体力的にも大変ですが、大規模修繕を念頭に置いた対策を事前に導入しておくことで、トラブルを起こしにくくどのような対応も迅速にできる庭づくりが叶います。

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