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大規模修繕

小規模修繕とは?マンション大規模修繕工事とは何が違う?施工内容や費用を紹介

マンションの維持管理において、見落とされがちなのが「小規模修繕」です。
大規模修繕と比較すると目立たない存在ですが、共用部のちょっとした不具合にいち早く対応することで、長期的なコスト削減や資産価値の維持につながります。たとえば、給排水設備の一部交換や外壁のヒビ補修、インターホンの修理といった工事がその代表例です。

しかし、実際には「どこまでが小規模修繕に該当するのか」「相場はいくらなのか」「どのタイミングで実施すべきか」など、不明瞭な点も多く、借主や管理組合、オーナーにとって悩みどころとなっています。
この記事では、マンションにおける小規模修繕の基本的な考え方から、費用相場の目安、実際の工事例、進め方、業者選定のポイントまでを詳しく解説します。

これから修繕を検討される方が、安心して判断できるよう、実務に即した情報をお届けします。

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目次

小規模修繕とは?意味とマンション大規模修繕との違いも紹介

マンションの管理や維持を考えるうえで、修繕は欠かせないテーマです。中でも「小規模修繕」は、築年数の経過や突発的な不具合に対応するための柔軟な工事として注目されています。しかし、「大規模修繕との違いが分からない」「どこまでが小規模なのか」など、明確な基準が曖昧な部分もあります。ここでは、小規模修繕の基本的な考え方と、大規模修繕との違いについて解説します。

マンション小規模修繕の定義と該当する工事項目

小規模修繕とは、マンション共用部に生じた比較的小さな不具合や劣化箇所を、限定的に補修・改修する工事を指します。おおよその費用目安としては「数万円〜100万円未満」がひとつの目安となり、以下のような工事が該当します。

  • 外壁や床面のクラック(ひび割れ)補修
  • 階段や手すりの塗り直し
  • 照明設備の交換
  • ベランダのパーテーション修繕
  • 屋上やバルコニーの部分的な防水工事
  • 給排水設備の一部改修
  • 消防・避難設備の更新

これらは居住者の安全性や生活の快適さを保つうえで重要ですが、緊急性が高かったり、計画的に行われることが多い点も特徴です。

マンション小規模・中規模・大規模修繕の違い

マンションの修繕は、規模や目的、施工対象によって大きく3つに分かれます。以下に比較表を示します:

種別工事規模目安費用実施タイミング主な工事内容
小規模修繕限定的な部位数万円〜100万円未満随時・不具合発生時外壁ひび、照明交換など
中規模修繕共用部数カ所にまたがる100万〜1000万円程度5〜10年ごと階段室、屋上防水、設備更新など
大規模修繕建物全体数千万円以上12〜15年周期外壁塗装、全面防水、全体補修など

小規模修繕は、突発的な対応力が重視されるのに対し、大規模修繕は長期的な視点での計画に基づく包括的な工事です。

マンション小規模修繕で実施される主な工事項目と内容

小規模修繕では、建物や設備の一部に発生した劣化や不具合に対して、対象を限定した補修を行います。以下では主な工事項目をカテゴリ別に紹介します。

マンション小規模修繕の内容|設備関係の修繕(給排水・電気・消防)

  • 給水ポンプの部品交換
  • 排水管のピンホール補修
  • 消防設備(消火器・避難器具など)の不具合対応
  • 共用電気設備や配線の一部交換
  • 自動ドア・インターホン設備の修理

これらの修繕は居住者の生活機能に直結するため、早期対応が求められます。

マンション小規模修繕の内容|建築部位の部分補修(外壁・屋上・共用部)

  • 外壁のヘアクラック補修・タイル浮き修理
  • 屋上の部分的な防水塗装
  • 廊下床面の再塗装やタイル交換
  • 階段や手すりの塗装剥がれ補修

特に外壁や床材の劣化は見た目の印象にも関わるため、居住者からの要望も多い項目です。

マンション小規模修繕の内容|その他よくある事例(インターホン・ポスト交換など)

  • エントランスの照明LED化
  • インターホンの誤作動修理や一斉交換
  • ポストの扉破損や鍵交換
  • 駐車場ラインの再塗装
  • 表札プレートの交換

こうした設備更新も、小規模修繕の一環として行われることが一般的です。

マンションの小規模修繕費用はいくら?相場・単価を徹底解説

小規模修繕は工事項目が多岐にわたるため、費用も内容によって幅があります。ここでは代表的な工事の単価相場や、年間平均費用の目安について詳しく見ていきましょう。

マンション小規模修繕の費用相場|工事項目別の一覧表

工事項目費用の目安(税抜)
外壁ひび割れ補修(1ヶ所)2万円~5万円
屋上防水の部分補修(10㎡以内)5万円~10万円
階段の塗装(1フロア分)10万円~20万円
給排水管のピンポイント交換15万円~30万円
消防設備(誘導灯・ベル等)の更新5万円~15万円
インターホン設備の一部修繕3万円~10万円

※建物の状態・地域・工法によって費用は前後します。

マンション小規模修繕の平均費用相場と価格帯の目安

一般的な小規模修繕の費用は、1件あたり5万円〜30万円程度が相場となります。内容や施工箇所が複数にわたる場合は、1件で50万円を超えるケースもあります。

また、築年数10年以上のマンションであれば、年間を通じて数件の小規模修繕が発生するのが一般的で、管理組合の年間予算としてはおおよそ50万〜100万円前後がひとつの平均的なラインです。

定期点検や劣化診断の結果を踏まえ、事前に予算枠を確保しておくことが安心につながります。

マンション小規模修繕は積立金で対応できる?費用の捻出方法

マンションの小規模修繕を検討するうえで、最も気になるのが「費用はどこから捻出すべきか?」という点です。外壁や共用部の部分的な補修といえど、数万円〜数十万円単位の支出になるため、計画的な費用確保が求められます。ここでは、主に利用される修繕積立金との関係や、その他の捻出手段について解説します。

マンション修繕積立金からの支出が基本

多くのマンションでは、小規模修繕に必要な費用は「修繕積立金」から充てられるのが一般的です。これは将来的な修繕に備えて住民から毎月集められる資金であり、共用部分の維持・補修に使う目的で積み立てられています。

小規模修繕の例としては以下のような工事があり、ほとんどが積立金の範囲で実施可能です:

  • 共用廊下のひび割れ補修
  • 手すりや階段の再塗装
  • 照明器具のLED交換
  • ポンプ・消防設備の不具合対応

数万円〜100万円未満の範囲であれば、通常は追加徴収なしで対応できます。

小規模修繕費が高額になるケースでは一時金や予算繰りも

ただし、工事項目が複数にわたる場合や、高所作業で足場設置が必要なケースでは100万円を超えることもあります。たとえば以下のようなケースです。

  • 外壁補修+防水処理を一括で行う
  • 複数の設備を同時に交換する

このような場合には、以下のような方法も検討されます:

  • 修繕積立金の取り崩しの上限を調整する
  • 管理費からの一部充当(会計処理に注意)
  • 住民への一時金徴収(臨時総会での合意が必要)
  • 工事内容を優先順位で分割実施する

修繕積立金の残高が不十分な場合は、急な支出が全体の資金計画に影響を与えることもあります。長期修繕計画と照らし合わせながら、支出のタイミングや内容を精査することが大切です。

小規模修繕における費用管理のポイントと予算トラブルを防ぐ工夫

  • 見積もりは複数社から取り、費用の妥当性を比較検討する
  • 管理組合内で優先順位を整理し、緊急性の高い工事を優先
  • 工事後の支出報告を明確に住民へ伝える(透明性の確保)
  • 次回以降の修繕費に備えて、積立額の見直しも検討する

小規模な工事でも、しっかりとした予算管理と住民の理解があればスムーズに進行します。積立金の運用方針や使途を明文化しておくことも、トラブル回避につながる有効な方法です。

マンションの小規模修繕の施工事例

ここでは、マンション小規模修繕の施工事例について、紹介します。

0.4mm以下ひび割れ(クラック)補修

sitajihosyuu1
①施工前
sitajhosyu2
②ケレン
sitajihosyuu3
③清掃
sitajihosyuu4
④刷り込み
sitajihosyuu5
⑤施工後
pa-te-syon1
①施工前
pa-te-syon2
②ケレン
pa-te-syon3
③ひび割れ補修
pa-te-syon4
④上塗り1回目
⑤上塗り2回目
pa-te-syon6
⑥施工後

引用:新東亜工業施工事例

賃貸物件などのマンション小規模修繕の考え方|借主と貸主の責任区分とは

賃貸物件でも小規模修繕は必要になる場面が多くあります。居住者からの要望や建物の劣化が原因で修繕が必要となった場合、誰がその責任を負い、どのように進めていくべきか明確にしておくことが大切です。

ここでは、借主と貸主の責任区分、修繕判断の基準について解説します。

マンションの借主と貸主の責任区分は?

賃貸マンションにおける小規模修繕は、基本的に「貸主(オーナー)」の責任で行われるのが一般的です。共用部分や構造躯体に関わる部分の補修は貸主の義務に含まれ、たとえば以下のような工事が該当します。

  • 廊下や階段の補修
  • エントランス照明の交換
  • インターホンの不具合対応
  • 外壁や屋上の部分的防水工事

一方、借主が室内で破損させた設備や故意・過失による汚損などは、借主の負担となる場合もあります。契約内容を明確にし、トラブルを防ぐための対応が求められます。

マンション小規模修繕の判断とタイミング(管理会社・オーナーの役割)

賃貸マンションにおける修繕判断は、管理会社とオーナーの連携が重要です。管理会社が日々の点検や入居者からの報告を受け、修繕の必要性を判断し、オーナーへ報告・提案を行う流れが一般的です。

タイミングとしては、以下のような場合が想定されます:

  • 点検で劣化が確認されたとき
  • 入居者から修理依頼があったとき
  • 次回の契約更新や退去時の原状回復とあわせて

これらをもとに、費用対効果と安全性を見極めたうえで、小規模修繕の実施が判断されます。

マンション小規模修繕を判断する基準と実施のタイミング

マンション小規模修繕の実施は、単に劣化が見られたからという理由だけでなく、緊急性や全体の修繕計画とのバランスを踏まえて判断することが求められます。

マンション小規模修繕の判断基準とタイミング1.緊急性・機能性から判断する

まず第一に考慮すべきは「住民の安全や生活に支障があるかどうか」です。たとえば以下のようなケースでは早急な対応が必要です。

  • 共用部の照明が切れて夜間に危険がある
  • ポンプの故障で水が出ない
  • 階段の手すりがぐらついている

こうした機能性や安全性に直結する不具合は、計画修繕を待たずに実施すべきです。

マンション小規模修繕の判断基準とタイミング2.築年数・修繕履歴を踏まえた計画的修繕

一方で、急を要しない軽微な補修については、長期修繕計画や他の修繕項目との兼ね合いでタイミングを調整することも可能です。

  • 外壁の軽微なひび割れ(進行状況を見て判断)
  • 天井のシミ(原因が軽度であれば様子見)
  • 駐車場のライン補修(次の塗装と合わせて実施)

築年数が10年を超えてくると不具合が増える傾向があるため、点検記録と照らし合わせながら対応の優先順位をつけることが大切です。

マンション小規模修繕工事の進め方と流れ|管理組合向け

マンションの小規模修繕工事をスムーズに進めるためには、計画から実施までのフローを理解しておくことが必要です。以下に、一般的な流れを紹介します。

マンション小規模修繕工事の進め方と流れ|総会での意思決定~見積もり取得まで

小規模修繕の実施には、管理組合の総会または理事会での承認が必要です。緊急性の高い場合を除き、多くのケースでは見積もりを取る前に総会で工事項目の承認を得ます。

その後、複数の施工会社に見積もりを依頼し、価格・内容・実績を比較して選定します。

施工会社選びのポイント

  • 小規模修繕の実績が豊富か
  • 見積もり内容が明確か(内訳の説明)
  • 担当者の対応が丁寧か
  • アフターサービスの内容

実際の現地調査をもとに詳細な見積もりを取ることがトラブル防止にもつながります。

マンション小規模修繕工事の進め方と流れ|工事の実施と完了検査まで

契約後、施工会社によって工事が実施されます。工事前には掲示や回覧などで住民への周知を徹底し、工事中の騒音・立入制限等にも配慮が必要です。

工事完了後には管理組合または専門家が立ち会って完了検査を行い、不備があれば是正対応を依頼します。問題がなければ工事費を支払い、完了報告書を保管します。

マンション小規模修繕の業者選定のポイント|良い選び方とは?

小規模修繕で後悔しないためには、信頼できる業者を選ぶことが最も重要です。適正な価格で高品質な工事を行うには、以下のポイントを押さえながら選定を進めましょう。

マンション小規模修繕の業者選定ポイント1.実績と専門性を確認する

小規模修繕の経験が豊富な業者であれば、現場の状況に応じた最適な提案やスムーズな工事が期待できます。過去の施工事例や対応範囲を確認しましょう。

マンション小規模修繕の業者選定ポイント2.見積もりの透明性

信頼できる業者は、費用の内訳や工法について丁寧に説明してくれます。逆に、見積書が大雑把で説明も不十分な場合は注意が必要です。

マンション小規模修繕の業者選定ポイント3.アフターサービスと保証の有無

小規模修繕でも、万が一のトラブル時に対応してもらえるアフターサポートがあると安心です。保証の有無やその内容も比較材料になります。

マンション小規模修繕の業者選定ポイント4.担当者の対応力

やり取りの中で、こちらの質問に対する説明が明確かどうか、柔軟な対応が可能かどうかを見極めましょう。誠実な担当者のいる会社は、工事も丁寧に進めてくれる可能性が高いです。

マンション小規模修繕の業者選定ポイント5.口コミ・紹介・第三者評価も参考に

インターネット上の口コミや、管理会社・組合からの紹介、自治体や専門団体による登録業者の情報なども参考になります。

マンション小規模修繕の費用を抑えるコツと注意点

修繕コストを抑えつつも、必要な対応を的確に行うにはいくつかのポイントがあります。

マンション小規模修繕の費用削減のコツと注意点1.複数社見積もりの比較でコストダウン

1社の提案だけで即決せず、2〜3社以上の見積もりを比較することで、過剰な請求や不適切な工法を避けられます。相場感をつかむためにも複数見積もりは重要です。

マンション小規模修繕の費用削減のコツと注意点2.優先順位を決めた段階的な実施

予算に限りがある場合は、すべての工事を一度に行うのではなく、緊急性の高い項目から段階的に進めることで、費用の平準化が可能になります。

マンション小規模修繕の費用削減のコツと注意点3.計画的な点検でトラブルを未然に防ぐ

年1回〜2回の定期点検を通じて、小さな不具合を早期発見することで、大きなトラブルや高額修繕を未然に防ぐことができます。予防保全の意識が結果的にコストを抑える鍵です。

マンション小規模修繕とは?よくある質問(FAQ)

Q

小規模修繕と中規模修繕の違いは?

A

小規模修繕は1件あたり数万円〜100万円未満の軽微な補修で、中規模修繕は複数箇所にまたがり100万円〜1000万円程度の改修が対象です。

Q

小規模修繕に補助金は出る?

A

一般的には補助金の対象外ですが、自治体によってはバリアフリー対応や省エネ改修を目的とした小規模工事に助成制度が適用される場合があります。

Q

費用の平均はいくら?いちばん高くなるパターンは?

A

平均は1件5万〜30万円程度ですが、足場が必要な高所作業や複数工事項目を同時に行う場合は100万円を超えることもあります。

Q

管理会社が判断してくれるの?

A

管理会社は劣化の報告や提案を行う役割ですが、実施の可否や予算の決定は管理組合やオーナーの判断が必要です。

小規模修繕とは?に関するまとめ|マンションの小規模修繕を理解し、適切なタイミングで実施しよう

小規模修繕はマンションの快適性・安全性・資産価値を維持するために欠かせない重要な取り組みです。築年数が経過するにつれて発生しやすい劣化や不具合に、早めに・計画的に対応することで、将来的なコスト増加を防ぐことができます。

費用は数万円〜100万円程度で済むことが多く、修繕積立金から対応できるケースがほとんどですが、工事項目によっては高額になることもあるため、見積もり比較や優先順位づけが欠かせません。

定期点検や管理会社との連携を通じて、日常的なメンテナンスと柔軟な判断を行い、長期的な視点でマンション全体の価値を守っていきましょう。

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