鉄部塗装工事は、マンションの資産価値を守るために欠かせないメンテナンスのひとつです。屋外に設置された手すりや階段、扉などの鉄部は、時間の経過とともに塗膜が劣化し、錆や腐食のリスクが高まります。
放置すれば建物全体の老朽化を早める恐れがあるため、鉄部塗装は適切な周期で行うことが重要です。多くの管理組合では10年前後を目安に、外壁や防水工事とあわせて計画的に実施されています。
この記事では鉄部塗装工事の必要性や劣化を放置した場合のリスク、主な劣化症状について詳しく解説します。また鉄部塗装工事の適切な周期や、工事の流れ費用の目安など分かりやすく解説しています。
修繕計画を見直したい方にとって、実践的な情報が充実していますので、ぜひお役立てください。
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目次
鉄部とは?なぜ鉄部塗装工事が必要なの?
マンションにおける鉄部と聞いて、どのような箇所を思い浮かべますか。
基礎に使用されている鉄筋は鉄で作られていますが、鉄部には含まれません。
鉄部と言われる箇所は、下記のものが挙げられます。
- エレベーターに使用されている扉や枠
- 鉄や鋼で作られていた外階段
- 玄関に使用されている扉や枠
- 非常階段の扉
- 鉄製の駐輪場や駐車場
- 鉄や鋼製の手すり
- 防火扉
- 電気・水道・ガスなどの設備を収納したメーターボックス
- 消火栓設備を収納した消火栓ボックス
- 各家庭に飲料水を供給する役割を持つ給水管
- 屋上や屋根に設置された避雷針
名称のとおり、鉄部は鉄または鋼で作られているものを指します。
ほとんどのものが室内ではなく屋外に設置されており、風や雨などの影響を受けやすい点が特徴です。
マンションの新築当初は、鉄部に塗装が施されているため、見た目や機能において問題がありません。
しかし、風や雨などの影響を長年にわたって受け続けると鉄や鋼は色あせ・汚れ・塗膜の浮きや剥がれ・ひび割れなどを引き起こします。
さらに劣化した部分に雨水が浸入すると、さびで劣化します。
鉄部のさびは機能や耐久性に問題が生じるさせるだけでなく、美観にも影響するでしょう。
機能性や美観が損なわれてしまうとマンションの資産価値は下がり、入居を希望される方が減る原因になる可能性があります。
そのため、マンションを良い状態で保ち続けるためには、鉄部の塗装の周期を把握し、定期的に行うことが大切です。
鉄部の劣化症状|早期発見して塗装工事することで費用を削減に繋げよう!
マンションの鉄部は、経年とともに見た目の変化や機能低下が起こります。塗装工事を検討する際には、こうした劣化症状のサインを見逃さず、早めに対応することが重要です。以下のような症状が現れたら、塗り替えの検討を始めましょう。
鉄部の主な劣化症状は以下のとおりです。
- 艶がなくなり色があせる
- チョーキング現象が発生する
- ひび割れ・塗膜の剥がれ
鉄部の劣化症状|色あせ
鉄部の劣化はまず、艶の喪失や色あせといった外観の変化から始まります。塗膜が紫外線や雨風にさらされることで表面に微細な凹凸が生じ、光の反射が乱れるため、ツヤがなくなり色もくすんで見えるのです。
塗装から約3年が経過するとこうした変化が現れることが多く、初期段階でのメンテナンスが美観と保護機能の維持につながります。
鉄部の劣化症状|チョーキング現象
鉄部を指でなぞったときに、白や塗料と同じ色の粉が手につく場合は「チョーキング現象」が発生しています。これは塗膜中の樹脂が紫外線や雨風で分解され、顔料が粉状になって表面に出てくる現象です。
防水性・防錆性が著しく低下しており、放置すれば劣化が急速に進行します。前回の塗装から3〜5年ほどで見られることが多いため、再塗装のタイミングとしては非常に重要です。
鉄部の劣化症状|ひび割れ・剥がれ
塗膜がひび割れたり剥がれたりしている場合、鉄部はすでに深刻な劣化が進んでいます。こうした状態では塗膜による防水・防錆効果が失われ、素地が直接外気に触れてしまいます。そこからサビが発生し、鉄自体の腐食が始まるリスクもあります。
放置すれば美観だけでなく、安全性や機能面でも問題が生じるため、前回の塗装から7年を超えたあたりで点検・補修が必要です。
鉄部塗装工事の周期目安|劣化の進行に応じて最適なタイミングを見極めよう
マンションの鉄部を良好な状態で維持するには、定期的な塗装工事が欠かせません。しかし、どの程度の周期で塗装を行えば良いのかは迷いやすいポイントです。
国土交通省の指針では、鉄部塗装の基本的なサイクルとして「約10年に一度」の実施が推奨されています。このサイクルを守ることで、防錆機能や美観を保ちつつ、建物全体の寿命を延ばすことができます。
建物別にみる鉄部塗装工事の周期目安
建物の種類によって鉄部の使用状況や劣化の進行スピードは異なります。たとえば、戸建て住宅と比較してマンションや商業ビルは鉄部の使用頻度が高く、劣化が早く進む傾向にあります。そのため、建物の用途ごとに適切な塗装周期を設けることが重要です。
以下の表を参考に、自分の物件に合ったビルやマンションのメンテナンス計画を立てましょう。
建物の種類 | 推奨塗装周期の目安 | 備考 |
---|---|---|
戸建て住宅 | 約10〜12年 | 使用頻度が低く、屋内鉄部が多いため劣化は緩やか |
分譲マンション | 約8〜10年 | 共用部の使用頻度や紫外線の影響を受けやすい |
賃貸マンション | 約7〜9年 | 入退去に伴う開閉・接触機会が多く劣化が早い |
商業施設・ビル | 約5〜7年 | 来客や業務による使用頻度が高く摩耗が激しい |
工場・倉庫 | 約4〜6年 | 湿気や油分などの特殊環境による影響が大きい |
塗装箇所別にみる鉄部メンテナンス周期
鉄部の中でも、塗装が必要となる部位にはそれぞれ異なる使用環境と劣化リスクがあります。特に風雨にさらされる屋外の手すりや階段は早期に劣化が進みやすいため、塗装周期を短めに設定するのが望ましいです。
一方で、屋内に設置された鉄部は比較的長持ちする傾向にあります。
以下の表をもとに、部位ごとの劣化リスクを理解しましょう。
塗装箇所 | 推奨塗装周期の目安 | 備考 |
---|---|---|
屋外階段・手すり | 約5〜7年 | 風雨や紫外線にさらされサビの進行が早い |
屋上の鉄扉 | 約7〜10年 | 雨風の影響を受けやすいが、使用頻度は比較的少ない |
バルコニーの鉄柵 | 約6〜8年 | 紫外線と手すりとしての使用で摩耗が進みやすい |
駐輪場の鉄枠 | 約6〜9年 | 接触が多く傷つきやすいが、構造は比較的単純 |
屋内の鉄扉 | 約10〜12年 | 外気に触れず使用頻度も限られるため劣化はゆるやか |
鉄部の劣化に合わせた柔軟な周期設定がカギ
推奨される周期はあくまで目安であり、実際にはマンションの立地条件や使用状況によって最適なタイミングは異なります。たとえば、海沿いや工場地帯に近いエリアでは塩害・大気汚染の影響で劣化が早まることもあります。
また、日照時間が長い地域では紫外線による塗膜の分解が進行しやすく、再塗装のタイミングも早まる傾向があります。これらの条件を踏まえ、塗膜の艶・色あせ・チョーキングなどの症状を定期的にチェックし、臨機応変なメンテナンスを行うことが建物維持の鍵となります。
鉄部の定期点検の重要性
鉄部の劣化は目に見えない内部から進行する場合もあり、表面に現れる症状だけでは判断が難しいこともあります。そのため、塗装から年数が経っていなくても、年に1度程度の定期点検を実施することが望ましいとされています。
点検を通じて劣化を早期に発見できれば、部分補修や簡易的なメンテナンスで対応可能な場合もあり、大規模工事を回避することにつながります。費用の抑制と安全性の確保の両立を図るためにも、定期的なチェック体制を整えておきましょう。
鉄部塗装工事をせずに放置した場合のリスクとは?
劣化した鉄部をそのままにしておくと、美観や機能性の低下にとどまらず、建物全体の資産価値や安全性に悪影響を及ぼします。以下のようなリスクが現れる前に、定期的なメンテナンスを心がけましょう。
塗装工事を怠った際の主なリスクについて以下にまとめました。
- 錆びて扉や設備が動かなくなる
- 見た目が悪くなり資産価値が下がる
- 安全性が低下し大規模補修が必要になる
鉄部塗装工事をしなかった場合のリスク|錆びて扉や設備が動かなくなる
鉄部の塗装が劣化すると、雨や湿気の影響で鉄自体が酸化し、サビが発生します。これが進行すると、鉄扉が開きづらくなったり、設備の可動部分が異音を出したりと、機能性に大きな支障をきたします。最悪の場合、非常時に消火栓が開かないといった事態も想定され、住民の命に関わるリスクにもつながるため、早期の補修が欠かせません。
鉄部塗装工事をしなかった場合のリスク|資産価値が下がる
塗装工事を怠ると、鉄部の色あせや塗膜の浮きによって外観が著しく悪化します。これにより、建物全体が古びて見えるようになり、居住者や新たな入居希望者に悪印象を与える恐れがあります。集合住宅では建物の印象が入居率や資産価値に直結するため、美観の維持は極めて重要です。適切なタイミングでの再塗装が、建物の評価を下支えします。
鉄部塗装工事をしなかった場合のリスク|安全性が低下
塗膜のひび割れや剥がれ、サビを放置しておくと、鉄部の内部まで腐食が進行してしまいます。そうなると部分補修では対応できず、鉄部そのものの交換や大規模な工事が必要になります。こうした対応には時間も費用もかかり、結果的にメンテナンスコストが大幅に増加します。安全かつ長持ちする状態を保つためには、定期的な塗装と点検が最も効果的な予防策となります。
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マンションやアパートの鉄部塗装工事の費用相場|塗料別の単価も紹介!
鉄部塗装工事の費用は、塗装する部位や建物の規模、使用する塗料の種類によって大きく変動します。
ここでは、代表的な塗装箇所ごとの費用目安と、使用される塗料の単価を紹介します。工事を検討する際の参考としてご活用ください。
塗装工事の費用相場|鉄部ごとの目安
マンションやアパートでは、共用部に使用される鉄部の塗装が定期的に必要になります。場所ごとに使用頻度や劣化の進行具合が異なるため、費用もそれに応じて設定されます。以下は代表的な部位別の相場です。
塗装箇所 | 費用相場(約) | 備考 |
---|---|---|
鉄や鋼製の手すり | 約3万〜10万円 | 長さや設置階数によって金額が変動 |
ベランダの鉄部 | 約5万〜15万円 | 手すり・柵・床面の鉄部を含む |
鉄製・鋼製の外階段 | 約8万〜20万円 | 段数が多く、足場設置が必要な場合もある |
ポスト(集合郵便受け) | 約8,000円/台 | 数が多い場合は一括施工でコスト調整可 |
鉄部塗装で使用される塗料とその単価相場
塗装工事の総額は使用する塗料の種類によっても大きく変わります。グレードが高くなるほど耐候性や耐久性が向上しますが、その分コストも上がります。目的や予算に応じた選定が必要です。
塗料の種類 | 単価(約・1㎡あたり) | 備考 |
---|---|---|
アクリル塗料 | 約1,800円/㎡ | 低コストで施工可能だが耐久性はやや劣る |
ウレタン塗料 | 約2,000円/㎡ | 柔軟性があり狭い場所や複雑な形状にも対応 |
シリコン塗料 | 約2,500円/㎡ | 耐候性・コストパフォーマンスのバランスが良い |
フッ素塗料 | 約3,500円/㎡ | 高耐久・高耐候。価格は高めだが長持ちする |
鉄部塗装工事の流れ|事前に把握して適切な周期時期を判断しよう!
マンション鉄部の塗装工事は、どのような流れで行われるのでしょうか。
施工を依頼する前に、進め方について知っておくことが大切です。
鉄部における塗装工事は、下記のような流れで行われます。
- STEP
ケレン
サンドペーパーや専用の電気工具を使い、鉄部に付着している古い塗膜やさびを落とす作業がケレンです。
ケレンによる下処理を行った後は、鉄部の表面を傷つける目粗しをして塗料を密着させやすい状態をつくります。
- STEP
養生
塗装箇所以外は塗装の必要がないため、周囲を養生します。
マスキングテープやビニールテープを使い、塗料の飛散や塗り間違いを防ぎます。
- STEP
下塗り
下塗りでは、さび止めの塗料を塗ります。
油性タイプ・エポキシ樹脂タイプ・ウレタン樹脂タイプなどの種類があり、さびの状況に応じたものを使用します。
- STEP
中塗り・上塗り
下塗りが乾燥したら、中塗りと上塗りです。
中塗りは下塗りしたさび止め塗料を保護する効果があり、重要な工程です。
乾燥した中塗りの上に上塗りを行い、乾燥したら完了です。
鉄部塗装工事で住民が気をつけるポイントとは?
鉄部塗装工事を円滑に進めるには、住民の理解と協力が不可欠です。塗装工事中はにおいや騒音、共有部の制限など生活に影響を及ぼすことがあるため、居住者との事前調整や注意喚起が重要です。
以下に、鉄部塗装工事を実施する際に住民が特に気をつけたいポイントを紹介します。
十分な換気を行うことが大切
鉄部塗装工事ではアクリル系やウレタン系、シリコン系などさまざまな塗料が使用され、施工中は強いにおいが発生することがあります。とくに玄関扉などの室内に近い鉄部を塗装する際は、窓や換気扇を使ってしっかりと室内の換気を行いましょう。
また、外階段や消火栓ボックスなどの共用部を塗装する場合も、塗料の飛散や通行制限があるため、事前に工事の時間帯や場所を把握しておくことが安心につながります。
塗ったばかりの鉄部には触れない
鉄部塗装工事では、塗ったばかりの箇所に触れてしまうと、手や衣服に塗料が付着する恐れがあります。とくに共有部の手すりや外階段などは日常的に使用する場所のため、塗装箇所には近づかないよう注意が必要です。
塗料が完全に乾くまでは時間がかかる場合もあるため、塗り立ての表示や養生シートがある部分には不用意に触れないよう、住民全体で意識して行動することが重要です。
車両の養生を事前に確認・依頼する
駐輪場や駐車場に近い場所で鉄部塗装工事を行う場合、塗料の飛散によって自転車や自動車が汚れるリスクがあります。そのため、あらかじめ養生シートやビニールで保護する対応が必要です。住民側でも車両を移動する、または養生作業への協力を申し出るなど、積極的に配慮しましょう。
また、外出時には養生の取り外しに時間がかかる場合もあるため、余裕を持った行動計画を立てることが求められます。
玄関扉の塗装時は在宅待機が求められることも
玄関扉を塗装する際は、塗装作業中に扉の開閉ができないため、一定時間の在宅待機が必要になります。事前にアンケートや通知でスケジュール調整が行われるのが一般的で、指定の時間に作業員が訪問します。塗装中は私物が塗料で汚れないよう玄関周辺の片付けも必要です。
時間を守らないと工事全体の進行に影響が出るため、施工日には確実に在宅できるようスケジュール管理を行いましょう。
鉄部塗装工事の周期についてまとめ
- マンションの鉄部は、外部階段・扉・手すりなどに使われ、風雨などの影響を受けやすい。
- 劣化すると見た目や機能に問題が生じ、さびによる機能低下や美観の損傷、耐久性の低下が起こる可能性がある。
- 鉄部の劣化の症状には、艶落ち・色あせ・チョーキング現象・ひび割れや剥がれなどがあり、定期的な点検が必要である。
- 一般的な塗装工事の周期は前回の工事から約3〜6年であり、劣化の症状や建物の状況に応じて検討されるべきである。
- 塗装工事の流れは古い塗膜やさびを落とすケレン・塗装箇所以外を保護する養生・下塗り・中塗り・上塗りの順で行われる。
- 塗装工事の施行中は、換気・塗料の触れ方・車両の養生・施行中の在宅待機など、住民へのお願いと協力を呼びかけ、工事の円滑な進行と安全を確保する必要がある。
マンションでの生活において、鉄部は日常の生活に欠かせない部位であり、機能性を保つことが大切です。
定期的なメンテナンスをしっかり行い、安全で快適な環境を整備しましょう。
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- 大規模修繕工事
- 解体工事
- 防水工事
- 外壁塗装
- 屋根工事
- シーリング工事
- 長尺シート工事
- 下地補修工事
- 足場工事
- タイル工事
- 洗浄工事
- 電気、水道、外溝工事等
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